起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:通信業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:8人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:30万円
起業資金の資金調達方法:他企業からの出資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:35ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

会社の資産である人材とどう接していくかが一番苦労した。テレフォンアポイントの会社で、フルコミッション制を取っていたので、結果が出ない人をどう上手く導くことが出来るのか、また自信のタスクをこなしながら、どう各人のマインドを維持させるかというところに苦労した。
また、利益というものを追うにあたって、社員一人ひとりがなにを欲しているかを意識して、リサーチしていた。
つまり、ただ単にお金が欲しいだけなのか、また経営陣などとのコネクションを大事にしているのか、はたまたスタートアップの企業として、会社の運営に興味があるのかなど、その人に合った価値提供を出来るだけ行いたいと感じていましたし、またすべきだと思っていたので。

起業前にしておけば良かったと思うこと

書物を読み漁るべきだった。日頃から読書は行っているが、心理学、マーケティング、また経営や業界の知識、事務作業など覚えておくべき知識が多くありすぎ、またその知識を有していなかったために、意思決断を行ってからの、流れが断片的であり、非効率であったため。
事前に書物から知識を得ておけば、時間や費用を抑えることが出来たことだったので、知識というものの重要性にその時になって、改めて気付かされたため。
もう一点が、多くの人と会っておく(新旧関係なく)。これは、実際に会い、自身のビジョンを話すことで、そのビジョンに賛同してくれる人が増えるからである。
人というのは、本当に大きな資産であり、またナマモノであるので、鮮度を保ち続けることを意識する。

起業を検討している方へのアドバイス

まずは実際に行動を起こしてください。そして、できるだけ多くの人にそのことを発信してください。日本人という国民性は完璧を求めてしまいがちです。ただし、何を行うにあたっても、完璧な状態になることはかなりのレアケースです。なので、行動を起こしながら、その都度、修正を繰り返すだけでよいのです。行動をしなければ気付かないこともありますし、気付いてもらえないこともあります。
年齢を重ねれば重ねるほど、事業を行うにあたって成功の確率は高くなります。ただし、失敗したときのリスクも格段に跳ね上がります。自分一人の問題ではなくなるからです。これからのグローバル社会を迎えるからこそ、日本という素晴らしい国の繁栄のために、一人ひとりが人生を楽しみきりましょう!

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(自動車)
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:日本政策金融公庫

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:8ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

販売員の確保です。自動車販売業なので店頭に並ぶ車を見ての飛び込み客もないわけではありませんがやはり顧客を持つ営業マンの存在が必須です。営業マンへの報酬を完全歩合給にしたのも良し悪しでした。売れない月は給料がありません。そのかわり2台も売れば通常のサラリーマンの月収くらいにはなりました。そのため売れない月が続くような営業マンはすぐにやめてしまうのです。逆に親族に非常に強いコネを持つ営業マンもいて、彼は月収が100万円を超えることもしばしばありました。彼の存在はわが社にとって非常に大きなもので大切にしてきたつもりでしたが逆にそれがあだになりました。「こんなに儲かるのなら自分でやろう」と独立してしまったのです。これが一番大きな痛手でした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

夫と共同で自動車販売業をはじめる前、夫は大手の自動車販売会社、いわゆるディーラーで支店長として勤めていました。成績は常にトップクラスでしたので起業することにそれほどの心配はなく、もちろん顧客リストを持ち出すようなこともしませんでした。しかし、いざ独立してみるとトップクラスの成績を収めることができたのは個人の力というよりディーラーのネームバリューのせいであったということを実感することになりました。自動車はそれほど短い期間で買い替えるものではありませんがある程度のサイクルが買い替えが生じます。通常は高額な買い物となり毎回全く知らないところから買うという人は少数派です。どうしてもそれまで付き合っている販売店、営業マンからの購入が第一候補になるのです。会社で選ぶ人もいますが営業マンについてきてくれる人もいます。転職をしても自分についてきてくれる顧客がいかに多くいるか、そういう顧客を持つ営業マンをどれだけ雇うことができるか、これらの根回しが必須でした。

起業を検討している方へのアドバイス

起業はそれほど難しいわけではありません。資本金を全額自己資金で用意できなくても方法はあるので起業自体へのハードルは低くなっています。しかし、その後のビジョンを明確にする必要があります。勤め人のときはどれぐらいの利益を上げてどれぐらいの給料をもらった程度のことしか頭にありませんでしたが、事業主となってみて初めて必要経費の多さに驚きました。また売り上げの額と純利益の額の差も大きいです。当社は営業マンに固定給を払っていなかったので人件費は負担ではありませんでしたが通常は人件費も重くのしかかります。一体いくら純利益のある車を何台コンスタンスに売り続けなければならないのかを明確にしておかなければなりません。勤め人だった頃のように「今月はだめだったな」では済まされないのが事業主です。

起業経験者の属性データ

職種:その他(該当なし)
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:16万円
起業時の資金のうち自己資金:16万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

もっとも苦労したことは、共に働く仲間を探すことと事業継続のための資金調達です。
働く仲間は現在も探しております。
相手方にも現在働いてる会社があるため、リスクを冒してまで事業を共に取り組むという決断を得ることが困難です。
資金調達について、私はサラリーマンと並行して事業の立ち上げを行なったので、夜にバイトをしたり、メルカリで自宅にあるものを売却したりし、なんとか資金を調達しております。
消費者金融からの融資で売り上げを補填したこともあります。
一番大きな失敗は、仲間を集める際に、相手の気持ちをあまり考えずに自分の思いばかり伝え、相手に不快な思いをさせたことです。
その経験からの学びもあるので、その事を今は失敗と捉えているわけではありませんが。

起業前にしておけば良かったと思うこと

資金の調達です。
いざ、事業を立ち上げるとみるみる資金が減っていきます。
きちんと事業計画を立てていない方は減るスピードが想像以上だと思います。
事業立ち上げ後は、今後の計画や方針、戦略策定等の考える仕事に注力したいと思っておりましたが、資金が底をついたため、サラリーマンの給料だけでは賄いきれず、今はバイトもしております。
事業の展開スピードを上げるためにも、起業前に潤沢な資金を調達する仕組みが必要だという事を強く感じます。
付け足すとすれば、人脈の構築もあれば良しという感じでした。
いざ、起業し行動すると様々な方との出会いがあります。
その出会いを大切にすると共に事前に人脈を構築しておけば良かったと少し思います。

起業を検討している方へのアドバイス

3点あります。
1点目は、師匠を見つけ弟子入りすること。
2点目は、時間を共に過ごす仲間を変えること。
3点目は日頃の優先順位を変えること。
1点目について、なんの知識もないまま1人で事業展開をすることは不可能では無いですが無謀に近いです。
様々な事を教えて頂ける師匠はマストの存在です。
2点目について、今もしサラリーマンであるならば、普段付き合う人を変え、周りに起業しようとしている、または既に起業した人と付き合うことをオススメします。
人は環境の生き物なので、周りにいる近い人間から影響を強く受けるためです。
3点目について、今までの生活の中で優先してきた事(友人との飲み会や休養等)を一旦横に置き、自分のビジネスのみに集中する事です。
起業とは想像以上に肉体的、金銭的負担が高いので、決して甘い気持ちでやることをオススメしません。

卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 女性 20歳 より:
起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ)
起業した会社の所在地:三重県

起業時データ

起業時の社員数:30人
起業時の資金:800万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:30ヶ月
事業歴:4年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

学生で起業して、そのうえ、その当時は経理など全く知らず、人件費等をすごく使っていたら1年目は赤字になった。人件費を減らすと自分に時間がなくなり、寝る時間が少なくなり、体がついていかなくなってしまった。売上は良かったのに、とにかく経費がコントロールできなかったのが苦労してしまった。そして、やはり仕事を重視してしまった為に、大学が卒業できずに留年。周りが遊んでいるのに自分が働いているという葛藤もあり、自分に弱いところが原因で仕事と勉強の両立ができなかった。起業する時に、経費がどのぐらいかかるか、自分はどのぐらい仕事をするのか、赤字になった時の修復方法を計画してなかったことが一番失敗の原因と苦労しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

資金が途中でショートした時に、起業する前に貯蓄をしておけば良かったと思った。毎月、やはり変動があることに気付いてなかったので、苦しい日々がある。余裕を持った資金と計画をしていなかったので、細かく計算は必要。借金時刻に陥ってからでは間に合わない。それと一緒に仕事をしていくパートナーが一番大事で、なんでも相談のできる、助けてくれるパートナー選びは重要だと思った。一人で起業したけれども、やはり従業員に言えないこともある。重要な話のできるパートナーは必要。アドバイス・指摘は人間には大切なものであることに気付いた。あとは逃げない・あきらめないと決める自分の心がいちばん大事。自分が折れてしまったら、もともこうもない。

起業を検討している方へのアドバイス

やろうと思ったら途中で絶対に逃げ出さない・あきらめないがまず大事なことです。仕事を継続してしようと思うなら、一人で悩まずに済むように、なんでも相談や雑談のできるパートナー(仕事上だけでも可)は絶対に必要です。そして、人に感謝の気持ちを表現し続けも大事です。
あとは、毎日が勉強の繰り返しばかりで、自分自身を進化しようとする姿勢を常に維持するのは難しいのですが、これを継続しない限りは生き残れない世界もたくさんあります。「儲かりそうだな」「かっこよさそうだな」など贅沢をしたかったり見栄をはることが先にあって起業すると、気持ちも続きませんし、失敗の方向に向かっていきます。失敗は絶対にありますが、とにかく諦めない心で頑張って下さい。

起業経験者の属性データ

職種:通信業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:3人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:0万円
起業資金の資金調達方法:親会社からの出資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

コールセンターでの起業だった為、人材の確保とインフラ環境の整備に最も苦労致しました。月間の売り上げ額が不明瞭な中、人材を雇用し、設備投資を行うことが恐怖そのものでした。人事制度やコールセンターとして運営していく中でのコンプライアンス、個人情報管理など起業するまでは、あまり意識していなかった部分の弱さが露呈してしまい、曖昧な定義の中で業務を行なっていた記憶があります。一番の失敗に関しては、キャッシュフローというものを理解できておらず、売掛上は売り上げもあがり利益が出ている計算であっても、実際に入ってくるお金の入金時期が1ヶ月ずれてしまい、固定で払い出しが必要な販管費の出金が遅れてしまったことです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

まずは知識を蓄えるという事です。財務から労務、税金や法令遵守など起業してから全てを補填するのはとても大変でした。私自身前職でファイナンシャルプランナー2級の資格を取得していたので問題ないと過剰に自負してしまっていた為、頭には情報として入っていても実務とは全く別物なのだと実感致しました。あと
は人脈の構築です。日々業務をこなしていく際、大小問題が起こる中で、困った時に相談できる人脈が少なく愚痴を言える人、飲みに行ける人に止まる人脈だった為、経営者層の方からのご指摘や指導など受ける環境が少なからずあれば、問題点に直面した時に素早く解消できたのではないかと今思えば強く感じます。いずれも時間を要する事ではありますが野望だけでは起業は難しいのだと実感致しました。

起業を検討している方へのアドバイス

起業をする事自体は何も恐れることはないですし、難しい事では全くないかと思います。ただ、起業して何をしたいのか、どうなりたいのかを明確に目的として持っていないまま起業をしてしまうと、数ヶ月足らずで会社がなくなってしまう事も十分に頭に入れなければいけないと思います。現実的な問題としては知識面が足りていないことによる非生産性の時間の浪費、外注に頼らなければならないという出費など、いかに無駄を排除して経営ができるかがとても大切なことだと思います。私自身が自信と野望で起業をしましたので全く出来ない事では無いかと思いますが、起業する前と起業してからでは、ぶつかる壁も考え方も全く違うもですので、できる限りの事前準備を行なっておく事も大切かと思います。

起業経験者の属性データ

職種:製造業(衣服、繊維工業)
起業した会社の所在地:福岡県

起業時データ

起業時の社員数:4人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:15ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業した際、私はあまり税金の対する知識がありませんでした。そのため税金対策なるものをほとんどせずに事業を行ってきたのであります。今でこそ税金対策をしておりある程度経費を節約できております。しかし当初はまったくそのような知識がなかったため非常にお金のやりくりに苦労したのを覚えております。年末になって金策に走り周り周囲の方々に頭を下げてお願いしました。私の場合、親類にお金を借りられたからよかったものの、そうでなければかなり大変な状態になっていたと思います。また、起業してからというもの、顧客とのやり取りの際、契約書を交わすのですが、契約書の中身がよく分からずに理解するのに時間を要したこともありました。つまり私は起業した当初はほぼまったく無知の状態で事業主になっていたのであります。少しは法律の知識などを事前に勉強しておくべきでした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にしておくべきと感じたことは税金対策の勉強であります。税金対策は起業をする上では非常に重要であります。また、他社との契約の際、自分たちの会社が不利益をこうむらないようにするにはどうすべきかなどをある程度把握した上で契約書を取り交す必要があります。これまでは契約書自体扱ったことがなかったため起業をした当初はかなり苦労しました。このように起業前にある程度法律などの知識をもっておくことは重要であると考えます。そしてさらに重要なことは顧客をとのやり取りの中で自分たちのノウハウ、メリットは如何に他社に比べて優れているかをアピールするためのプレゼンが非常に重要であると感じました。そのアピールの仕方一つで仕事が取れるか否か大きく変わってきます。そのためにもある程度プレゼン能力、つまり資料作成能力と話す力が必要であります。起業する前にある程度その辺を磨いておけばよかったと感じております。

起業を検討している方へのアドバイス

起業は非常に大変であります。しかし、やりがいがある仕事でもあります。自分のスキル一つで物事が大きく変わってきますし、成功も十分できます。そして成功した場合は会社に勤めているよりもはるかに大きな喜びがあります。その反面、失敗すると気持ち的にかなり落ち込むこともあるのです。しかし、起業した以上、失敗を恐れていては何もできません。誰も助けてくれない中がんばる必要があるのです。それが起業すると言うことであります。これから起業を考えている人は自分なりのビジョンをそれなりに持っているものと考えます。そしてそのビジョンを成功させるためにも準備できることは早めに準備し、しっかりと知識を蓄えた状態でがんばってみるべきであります。知識は必ず何らかの形であなたを助けてくれます。浅い知識でも必要なときに深堀すればよいのです。起業はそういったあらゆる知識を活用して進めていくものと思います。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:3ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:このときまでに解散している

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

最も苦労した点は、単に利益をあげることです。起業のきっかけはコンピューターミシンによる刺繍販売でした。起業前はコンピューターミシンの性能に魅了され、必ず成功するであろう自信がありました。が、自分が想像していた以上に利益は伸びず、失敗に終わるのですが…。あれやこれやと試行錯誤し、投資金も費やしましたが、利益をあげることが最も難しく、苦労しました。大きな失敗となった点は、細かく明確な起業イメージを創造しなかったことでしょうか。思い付きと勢いで始め、「いつまでに、利益何%、原価の設定」など詳細設定にこだわらず、大まかな漠然としたイメージで始動いたしました。なんとなく…で始めたそもそもの私の姿勢が大きな間違いと失敗でした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

「勉強」です。と言っても、この「勉強」は経理や会計など、数字の勉強ではありません。起業の成功者の経緯や実談をいかに多く吸収するか、という勉強です。成功者の多数はやはり苦労をされている方が大半だと存じます。あらゆる努力をし、本当に人生を掛けて勝負をされています。その努力と苦労はいかなるものか。成功者の方々の経験を勉強することでイメージが湧きます。そしてそれが自身の姿勢へと繋がります。姿勢は次に自信へと変わっていくでしょう。私にはこの「勉強」が足りませんでした。私のような失敗者の多くは、「勉強」をせず、なんとなく始めた方が多いかと思います。続けるには多くの知識と知恵が必要となるはずです。「勉強」は絶対に必要であると、私は感じました。

起業を検討している方へのアドバイス

明確な起業ビジョンと最低限の知識は必要だと思います。また、知恵を貸してくださる方が一人でも多くいるとかなり心強いと思います。かつて私の勤め先の社長は、金髪のジャイアンのような社長でした。聞けば学歴は中卒のヤンキーで、人の下で働くことが嫌だと社長になる決意をしたそうです。投資金はかき集めた70万円。5年後には年収6,000万円を超える不動産会社の社長になりました。私はこの社長が嫌いでしたが(笑)、中卒とは言え、売上・利益に関しての知識は豊富で常に「勉強」をしていました。なので、いつも頭の回転が早く、天下の発想力を持ってらっしゃいました。起業を成功させるには、「一般人」の限りは、失敗するでしょう。失敗した私が言っても、説得力がありませんが…。人並では成功しません。優れた何かを手に入れるために、努力と苦労が必要でしょう。そこに辿り着くまでのビジョンを明確に創造してください。きっと成功者は、そのビジョン通りことが進んでいくことだと思います。途中で、ビジョン通りにならないと気付いた方…、私と同じ道を進むことでしょう。

起業経験者の属性データ

職種:不動産業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:0ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
2期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

従業員が欲しかった。地方へ出向き、帰阪してからの書類作成、お客様への書類納品、という流れで行っているが、現地調査が難航し、帰阪してからでは間に合わず、現地から帰阪する新幹線の中で書類を作成することもしばしばです。開業して2年目に経験もないのに先輩にのせられて不動産売買に手を出しました。成功すれば儲けは1500万円という大きな話でしたが、結局、目算が甘く、格安の値段で手放しました。赤字はそれほど出ませんでしたが、手続きにかかった時間を考えると大赤字でした。その後、年末まで寝る間も惜しんで働く羽目に陥りました。儲けに目がくらむとロクなことはありません。目標を以て、手の届く範囲で事業を進めることが大切です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

私の場合は人脈作りが十分だったので、企業前の準備は十分だったと思います。しかし、地元大阪を離れる仕事が多い為、地元で中心で働きたい同業の後輩には、地元の不動産屋さんと仲良くしておきなさいと言っています。学生の頃にバックパッカーや貧乏旅行で鍛えた胃袋や神経が、出張の経費削減に非常に役立っています。事業を仕切る立場とは言え、みな贅沢できるわけでもありませんし、仕事となれば、ホテル代すら経費ですから、安ければ安いほど、利益は多く出るわけです。一度、先輩の仕事を手伝って、フィリピンで業務を行ったことがありますが、あの時ほど自分の胃袋に感謝したことはありません。どんな仕事でも体が資本です。頑健な体作りとずぶとい神経を養うことです。

起業を検討している方へのアドバイス

上の設問にも答えましたが、頑健な体とずぶとい神経を養ってください。あとはリスクマネジメントです。会社や事務所を運営していく上で最も大切です。これしかない、と言う策は間違いなく危険です。資金繰りが苦しいこともありますが、博打の様な借金や投資は非常に危険です。いかなる業務においても、常に第2案、第3案を以て臨むべきです。もうひとつは自分にとって大切な時間を必ず持つことです。家族と過ごしたり、一人で音楽を聞いたり、です。自ら事業を始めると、働けば働くほどお金は入ります。しかし、人間の欲に上限はありません。自分が最も幸せに生活できる収入が得られるのであれば、そこでいったん手を置いて考えてください。どれだけのお金があれば、「私は幸せだった」と思って死ねるのかと。

起業経験者の属性データ

職種:通信業
起業した会社の所在地:宮崎県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:日本政策金融公庫

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

人材集めは、過去同じ業種・会社で働いていた人を採用しましたが、立ち上げ当時は資金もないため、満足いく給与があげられず立て続けにやめていった、育てても1年以内に辞めるのでまた新たに人を雇い育てるのに精神的にも体力がいった。
また、以前からの知り合いを入れると少し馴れ合いの雰囲気になり、これでいっかというような仕事をされることがある。ネット通販の会社ですが、以前の会社で30人以上を束ねていたコールセンター長を雇ったが、全然営業活動をせず、成果をあげなずに困った。自分より年上だったこともあり自主的に働いてくれるかと思ったがなめられていたと思う。また自分が給与を払っているという意識が強くなり、社員にもっとこうしろ、こうしろと指導というか小言を言いすぎたかもしれない。

起業前にしておけば良かったと思うこと

人材の見極め、少ない資金のなかで人材を雇い給与を払うため、できるだけ仕事ができ、向上心があり、自分でどんどん会社のために動いてくれる人を雇うために見極めた方がいい、以前の会社で重要なポストについていたから、だいたい人柄を知っているから、気心が知れているからと安易に雇うと、思っていた仕事ぶりとは全然違う事があるので、手近なところで手近な人を簡単に雇うのは辞めた方がいい。また、しっかり売上予測、売上を立てるための計画、これだけは絶対にここまでに実現させるという計画をたて、それに伴い必要な人材も確保しておかなければいけない。
また地域の行政や新しい企業にどのような補助がでるのかなども調べておく必要がある。

起業を検討している方へのアドバイス

自分にある知識や能力だけでなく、数年後を見据えた人材確保計画、売上を上げるための施策などをしっかり計画を立てた上で企業したほうがいい。企業してからいろいろ考えればいいや。では資金だけは減っていき、無駄なお金を使う事に繋がるので、企業前に使える人脈は使い自分の会社が良い方向に向かうような基盤を作る。
また資金調達も必ず必要になるため、借金はせずに自分の貯金だけでやっていける。とお金に無頓着にならずもし、銀行に資金調達する場合の計画なども考えておいた方が良い。
自分が社長業を行うためには優秀な部下が必要になるため、簡単に決めずに、人間性や能力などしっかり見極めて人材を確保したほうが良い。会社が成功するかどうかは人材確保で大きく左右されると思う。

起業経験者の属性データ

職種:その他(該当なし)
起業した会社の所在地:徳島県

起業時データ

起業時の社員数:5人
起業時の資金:200万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業してからもっとも苦労した事は顧客の開拓です。ある程度の顧客は見込めていたのですがそこから先です。見込めていた顧客で黒字になる収益は出せる事はある程度予測できていたのですが、そこから先、どうやって市場開拓していくべきか、どこからマーケットをのばしていったらいいのかおもいなやんだ。
また。商品の仕入先、仕入れルート、これにも悩まされた。商品開発はどんどん進み新商品は次々と出て
来る中、起業したばっかりの弱小企業では、大量発注して在庫を持つリスクもさけなければいけないし
発注先企業にプレゼンするだけの力も信用も無い。当然売れ筋商品は高く仕入れなければいけない。
ある程度利益が見込めるからといって慌てて起業するのではなかった。もう少し、先の展開をしっかり
見据えて起業するべきであった。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業する前に出来るだけ多くの顧客とさまざまなルートの仕入先を用意しておくべきだった。目先の利益
のもっと先を見なくてはいけなった。そのために時代にあった戦略プランをしっかりと起業前に立てて
おくべきであった。顧客のニーズとそれにあった供給ルートしっかりと確保しておくべきであった。
そのために資本金のみならず。出来るだけ強力なスポンサー、それがむりであれば信用取引のしっかり
できる銀行ならび金融機関を資金繰りのために用意しておけばよかったと思う。起業前にしておけばよかったことはしっかりした会社の基盤を作り一歩先まで見据えた経営戦略をしっかりと立てるべきであった。あとは出来るだけ多くの顧客のリスト、マーケットを開拓できるプランまでしっかり作っておくべき
で目先の利益より目先の利益をより伸ばして行くプランまでたてておくべきであった。あと、商品仕入れ
先取引企業も出来るだけ多く開拓しておくべきだった。

起業を検討している方へのアドバイス

焦って企業してはだめです。焦らないといけない時期もあるかもしれませんが、企業するならしっかりと
した会社基盤、土台が必要です、大手銀行よりかは、普段取引のある地方銀行など信用取引のできるスポンサーを用意しておくべきです。これから起業しようと思う人ならそれくらいの事はわかっているとおもいますが、念には念をです。後、今、起業するチャンスと思っても最低でも3期~4期目ぐらいの決算利益
ぐらいは見ておかないと世の中移り変わりますからどうなるかわかりませんよ。安定した収益が見えているうちに次なるステップ戦略を立てたほうがいいです。今立つなら尚いいでしょう。早いに越した事はありません。取引先企業ですけど、できるだけ信用のおける大手と取引するのが理想ではありますけど、
大手のみならず同じ土俵の上にいる企業もしっかりと取引先として開拓してください。そのほうが双方
共にプラスになって長い事良いお付き合いが出来る可能性もあると思います。

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