起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:その他情報サービス業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:500万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:18ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

海外から帰国後の起業で、人脈が少なかったため、人間関係の重要性を痛感しました。海外からの仕入れは信用できるところから仕入れてても担当者が代わると取引が安定しないことがあり、足元を見られたり利用されそうになったりすることもありました。新規仕入れ先の開拓はそれもありかなり不安を抱えながら手探りで行ないましたが、殆ど運任せでした。取引先と言葉が通じても、書類をよく確認しないと契約内容は全然違うことが書いてあることがあり、サインしそうになったことが一番冷やっとした失敗だったかなと思います。特に、安く仕入れようとしている時に限ってそういう事態に遭遇しやすい気がしました。収益も最初はなかなか上がらず、周囲から大丈夫なのか、やめたほうがいいと厳しい言葉を言われたのは辛かったです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

周到な前例の研究と人脈づくりだったと思います。コミュニケーション力がない私は、起業関係のセミナーとかで周囲の方とお話しできず、交流会とかにも参加したものの周囲の話を聞くのが精一杯で、もう少しコミュニケーション力を培って積極的に準備を進めるべきでした。起業する方々で情報交換もせず、海外での知識と経験で何とか…と楽観視していたため、日本帰国後の起業は孤独で長い道のりでした。日本語のビジネスマナーもすっかり忘れていて、やはり一匹狼でも良い起業という形でも最低限のマナーは知らないと恥ずかしい思いをすることもありましたので(名刺交換がフランクすぎてビックリされてしまったりとかあったので)、起業ばかりのセミナーではなく、ビジネスマナー講座などで研修も受けるべきだったかなと反省しております。

起業を検討している方へのアドバイス

下調べも大事ですが、ずっと慎重に石橋を叩き続けて何年も過ぎている方も多い気がします。実行力、行動力と運がモノを言う世界だと思うので、待ちの姿勢はビジネスチャンスを逃すことになることもありますので、ああでもないこうでもない、ではなく取り敢えず余り深く考えず起業してみる、もよいのではないかと思います。失敗を恐れていては起業できないし、それが嫌なら組織にお勤めされることが一番です。私は組織に馴染めなかったため起業したことは良かったと思いました。御自身の可能性を否定せず、起業に関心を持ったら即行動で貪欲なくらい情報を集め、人脈を作ることが大切かと思います。失敗は必ずあるので、前に突き進む勢いが必要かと思います。

起業経験者の属性データ

職種:その他金融業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:6年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の赤字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

顧客開拓(獲得)金融の仕事をしており、元居た金融機関から顧客情報などを持ってくることも不可能な中、どのように新規開拓、顧客獲得を行うか、ツメが甘かったと猛省しています。設立当初だからこそできる、泥臭い営業、捨て身の(?)どぶ板営業、、、この辺りをもっともっと真剣に考えるべきと思っています。つまり、創業から数年たって、我を忘れた捨て身の営業では「あの会社大丈夫?」となり、逆効果ですが、創業当初であれば「頑張っているな」という評価になり、顧客の視線もポジティブであり、サポートも期待できるでしょう。実績がない中で、営業することが難しいと実感しましたが、創業当初は「想い・夢」を武器に、とにかく数を打つこと。そこから見えてくるビジネスの問題点や、強調するべき良い点も見えてくるはずなので、とにかくたくさん失敗し苦労するべきとも思います。その点、苦労や失敗が足りなかったとも感じています。

起業前にしておけば良かったと思うこと

資金調達手段の確保。融資枠の拡充。余裕資金の確保。お金ばかりですが、やはりこれは準備しても、し足りないことかもしれません。あればあるだけ良いのですが、実際の預貯金だけでなく。起業したビジネスが低空飛行している間も、別のルートで収入・収益が確保できるような「複数の稼ぎ口」は確保しておきたいところです。不動産収入でも、アフェリエイト収入、メルマガ収入、なんでもよいのですが、ある程度軌道に乗っており、それだけになっても自身の生活は賄えるような仕組みがあると、精神的にも安心して起業しその後のビジネスが遂行できると思います。そういった中でも、万が一、一時的に資金ショートした際にも、融通できるような、個人での借入枠なども確保しておきたいところ。起業前がサラリーマンであれば、その際に信用をフルに活用し、手段を講じておくことも必要かもしれません。また、サラリーマンの場合、就業補償などの保険についてあまり考えることはないと思うのですが、起業した場合には自己責任でやらなくてはならないので、入れるうち(若いうち)に準備できるものはしておくのも一つです。

起業を検討している方へのアドバイス

できるだけ、税金や各種申告、法的な手続きなど、専門家に任せられるものはそのインフラと報酬を支払うだけの資金を確保し、アウトソースするべき。そのうえで、自身は起業した仕事に専念するべき。特に今は、弁護士費用なども(いい意味で)価格競争が出てきているし、HPや通信、オフィスなどのセットアップに関しても、クオリティは向上しながらも選択肢が増え、価格も適正な水準に収れんしています。小さく初めて大きく育てる、こういったスタートアップが可能な環境を最大限利用するべきと思います。また、適切な人材を入れ、奇数人数で創業するのも一考です。反対意見や様々な意見をぶつけベストプラクティスが出来上がりやすいと思っています。私は、2人で設立し現在もその体制ですが、もう1人誰かいたらいいのにな、としばしば思います。2人だと、意見が対立して終わってしまうこともあるのですが、奇数いることで、一定の落としどころを見つけようと行動できるのではないかと考えるからです。

起業経験者の属性データ

職種:その他情報サービス業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:6人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:他企業からの出資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

人材の教育・管理に最も苦労しました。営業が中心の会社であったのですが、営業担当者は私も含めそれぞれ別の企業で営業をやっていたこともあり手法が異なりました。後続で入社してくる社員に対して教育するにあたっても教育の体制が整っておらず、教育する者によって全く違うものとなってしまっていました。マニュアルなども用意できていなかったので、「あの人にはこう言われたけど、この人はこう言っている」といった状態になってしまっており、入社したばかりの社員が直ぐに来なくなってしまうことが頻発していました。また、管理の面についても「数字さえ上がっていれば良い」という考えが強かったので、営業担当者たちの日々の活動がそれぞれ不明瞭でした。明確にルールを作ることの必要性を感じてはいましたが、複数人で起業したのですがそれぞれの立場はフラットであることとしていたので意見の対立も頻繁に起きていました。私自身も収益が安定してきた1年程で抜けていますが、そうした組織作りの考え方というものが全く足りていなかったんだと思います。

起業前にしておけば良かったと思うこと

確実に収益を上げられる基盤をあらかじめ作っておくことです。当時、私が起業した際に手を出した市場は高騰していたこともあり、便乗する形で参入していきました。一緒に起業した仲間の中に、その市場で働いていた経験の者もいたのでその経験をもとに戦略やターゲットを定めていきました。スタート当初はそれだけでもそこそこの収益を上げることができていたのですが、常に新規に向けて活動し続けなければならず数ヵ月で疲弊してしまいました。しかし活動をしなければ収益がなくなってしまうので辛くても動かなければなりませんし、その活動自体も確実性がないものです。収益の見込みが不明瞭な中、手探りで働いていくのはとても不安で不安定なのでもっと準備をしてから起業すれば良かったと後悔しました。

起業を検討している方へのアドバイス

企業を一緒に盛り上げていくための仲間を集めるためにも企業理念や方針などについては明確にしておく必要があると私は感じました。大手であれば会社方針に賛同していなくとも「給与が高いから」という理由で働く人も数多くいらっしゃるかと思います(私も一部上場起業で働いている時はそうでした)。ですが起業したばかりの会社は人数も少ないので、与えられた仕事以外にも能動的に動ける人を必要としています。能動的に動くためには会社方針に賛同し理解をしていなければどう動いて良いのか分からず、見当違いの方向に動いてしまうこともあります。就職活動や転職活動をしたことがある人は様々な会社の企業理念を目にしたことがあると思います。ありきたりな言葉を並べている企業もありますし、企業理念についての説明をきちんとしている企業もあります。前者のように企業理念(方針)は飾りのように軽視してしまいがちですが、人材を集めるにあたって重要であると私は感じましたのでこれから起業をしようとしている人はきちんと考えてブレない企業理念を作ることをオススメします。

起業経験者の属性データ

職種:広告業・広告制作業
起業した会社の所在地:広島県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:3ヶ月
事業歴:7年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
3期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

デザイン業でしたが、クライアントがゼロだったのに見切り発車して起業したため、とてもたいへんでした。また、たった1人での起業だったので、初めて営業から制作、経理まで一人したのでそのこともたいへんでした。毎月が自転車操業でした。起業前は、とても信頼している人と一緒に起業をする約束をし、夢を持ってのスタートでした。しかし、自分もですが、相手の起業をするのだという認識が甘く、お金に対する価値観が合わず数カ月でお別れするという結果になっていまいました。事業のパートナーがいる場合は、そのへんのすり合わせも包み隠さずきちんとしておく方がいいです。具体的にどれだけの仕事をしたらどれだけの利益があがって事業を継続できるのか、という目途をしっかりつけて起業するべきです。税金のこともしっかり意識していったほうがいいです。税金を意識していないと、へんに自分で「これ以上稼がない方がいい」というメンタルブロックのようなものまで作ってしまいます。

起業前にしておけば良かったと思うこと

わたしの場合、資金集めや業界の繋がりもないままにスタートしてしまったので、本当にたいへんでした。クライアントとの繋がりを作って起業することが大事ですが、いっしょに仕事をしてくれるブレーンさんとの繋がりも非常に大切になってきます。縦のつながり、横のつながり、両方の信頼関係を起業前に作っておく必要があります。ないままで起業すると飛び込み営業で仕事を取りにいくはめになります。それもまた良しですが・・・。そうやって四苦八苦しながらも新規で営業をかけて単発で仕事をくれるとこもありましたが、次の段階でレギュラーで仕事を下さるところを2~3本作ると、だんだん順調にまわってきます。大きいクライアントは万が一のリスクも考えて、一本ではなく分散化させておく方がいいです。

起業を検討している方へのアドバイス

業界の相場を調べて、会社の仕事の価格表をしっかり作っておいたほうがいいです。値切られる前に自ら相場を外れた低い価格設定をして、わざわざ業界の価格破壊までしていってる人たちがいます。そういう人たちにひっぱられて自分の価値を下げない方がいいです。ぼったくれとは決していいません。良心的で相場に合った価格づくりをして、それに見合った価値を提供していった方がいいです。また事業をする上で人とのつながりは作っておいた方がいいのは言うまでもありませんが、飲み仲間みたいな、なぁなぁな関係はおすすめできません。そういう食事や飲みでおごってもらったりしてるうちに相手に悪気がなくても足元を見られやすくなります。基本、飲みの場ではなくきちんとミーティングの場を設けてくれる人と仕事をしていった方がいいです。そして、双方に利益を生み出していくのだという意識がきちんとある人や会社と仕事をしていった方がいいです。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:福島県

起業時データ

起業時の社員数:3人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:60万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:36ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業してから最も苦労した点は、資金繰りです。最初のころは、そんなに知識もなく勢いで起業してしまったので仕入れ資金をつぎ込んでもなかなか売れず在庫だけがたまっていく一方でした。そのうち仕入れ資金が底をついてしまい、親、親戚から仕入れ資金を工面してもらうまでになりました。なんとかそこから立て直すことができましたが、今も変わらなかったらと思うとゾッとします。一番大きな失敗は、ちゃんとした知識もなく起業したことだと思います。起業する前にきちんと勉強しておけば仕入れ資金が底をつくような苦労もなかったと思います。ただ、実際やってみなくてはわからない点も多かったです。それに痛い失敗があったからこそ今こうしてやってられるのも事実です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にしていけば良かったと思うことは、よく勉強しておけばよかったということです。私自身、ほとんど知識もなく、勢いで起業してしまったため、最初から躓き失敗する形になりました。あと、最初は起業するジャンルが曖昧だったので統一したジャンル一本でやればよかったと思いました。そのせいで何を売ってる店かわからず、それも売上減少の要因だったのかもしれません。資金調達のことも最初から考えておくべきでした。まさか仕入れ資金が底をつくとは夢にも思わなかったので考えが甘かったと思います。あと、売上・経常を管理できる人は必ず必要ということです。私の場合、経営のほとんどを一人で行ってきたので決算近くになってバタバタしてしまい、税理士にお願いする形となり、費用がかかることになりました。

起業を検討している方へのアドバイス

起業を検討している方は、起業の大変さは想像以上だということを肝に銘じておいてください。私自身、会社で雇われる生き方が嫌になり、勢いで起業しました。確かに人から使われずに自分でなんでも決めてやっていける分、自由です。ただ、その分すべてにおいて責任が自分に課されるわけですからその点では雇われて働いている方が楽だと感じます。そういった点では、雇われる側も雇う側も大変だということです。あと、起業するのなら明確な目標とある程度の知識をもってから起業してください。目標を持たずにいるとダラダラとただ仕事するだけで結果がでません。もし、目標を達成できたら、さらに高い目標を掲げるといいでしょう。ある程度の知識があれば、多少の困難も乗り越えることは可能です。それ以外は、経験がものをいうので頑張ってください。

起業経験者の属性データ

職種:教育、学習支援業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

学習塾の経営だったので、やはりずっと通ってくれる生徒を獲得するのに時間がかかりました。対策としては、まず無料体験授業を徹底的に行いました。チラシやインターネットで宣伝を行い、まずは生徒を獲得するために、成績が上がらなかったら授業料をすべて変換するという謳い文句で生徒を集めました。そう宣言してしまうことでこちらもめちゃくちゃ必死になるわけですから、相乗効果があります。死に物狂いで勉強を教えました。その甲斐もあって、一年後にはある程度の生徒を獲得することができました。口コミ効果もあって、これからもどんどん増えていきそうです。ただ、一人で起こした事業なので、経営と授業をするのを一人で行うのはとても忙しいです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

企業前にしておけば良かったことは、まずどこかの学習塾に勤めて、ある程度ファンといいますか、企業した時に付いてきてくれる生徒を集めておけば良かったと思いました。いきなり企業したもので、はじめは生徒0からのスタートでした。チラシやインターネットでの無料体験授業作戦で徐々に集まりはじめましたが、もっと事前にしておけばよかったと後悔しました。思い立ったが吉日で始めたことなので、仕方がなかったのですが、やはり入念に考えておいたほうが吉日でしょう。ただ、企業するという点については、やはり勢いがいるかとは思います。何せお金はかかるは、エネルギーはいるはで、企業が軌道に乗るまでは安心して寝ることもできない日が続きます。

起業を検討している方へのアドバイス

企業は勢いです。後先考えずにしてしまいましょう。今や0円から企業できる時代です。成功するか成功しないかはその次です。どんなに入念に考えて考えて企業しても、失敗してしまう人もいます。企業は運の割合も多く、絶対に成功する企業はないと考えています。とりあえず思い切って企業してみてから考えても遅くはありません。一度失敗しても、諦めなかったらその失敗を活かしてまた立ち上がることができます。また、アドバイスとしては、できるだけ広く交流関係を持っておくと、いざという時にとても役に立ちます。自分の仕事と全く関係がないと思っていても、巡り巡ってひょんなことからとても役に立ったりします。ケチケチせずに、人間関係は大切にしましょう。

起業経験者の属性データ

職種:医療業
起業した会社の所在地:新潟県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:4ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
2期目の経常利益:このときまでに解散している
3期目の経常利益:このときまでに解散している

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

歯科医療サービスのコンサルティングの仕事だったので、歯科ドクターとのやり取りや衛生士の管理、レセプトの管理業務などを管理しなければならなかったのだが、ドクターというある種特殊な方々と仕事をするのは大変な労力で、毎日神経をすり減らしていました。それに加えて、事業を上向かせるには弊社の従業員も増やしていかなければならず、当然給料の支払いや人間関係の管理などもありました。お金のことも当然苦労の連続ではありましたが、幸い数字はいいもののそれ以上に人の管理がやはり大変だったように思います。ただ、いい部分も悪い部分も人がつくっていくということを強く学ぶことができたのは自分にとっては大きな成長であったと思っています。

起業前にしておけば良かったと思うこと

業種に関しての知識はある一定のところまでいけば、それなりに運営していけると思っていたし、そこの目論見は大きくハズすことはありませんでした。ただ企業前に蓄えをもっとふやしておくべきだったと思う。初期のころはどうしても資金の心配をしてしまうと思います。毎日様々な悩みがあるのは仕方ないのですが、「お金」という悩みが少しでもいいので軽減できるのであれば、起業前にできることは貯蓄と融資をいかにうけるかにかかってくると思います。仕事はギャンブルではありません。結果論はべつとして起業前にできることがあるならすべてやっておく、イメージしておくことはとても重要です。経営サイドにまわると100点は永遠にないと思わないといけません。少しでも自己資金を増やしておくことはとても重要です。

起業を検討している方へのアドバイス

夢は叶う。これは本当のことだと思います。ただしそれと同時に栄光に近道はないとも言えると思います。起業をすると人から社長呼ばれたりお金持ちだと思われたりします。起業前は自分も羨ましいと思ったものですが、やってみたらその気苦労は大変な負担でした。しかし、経営はとても奥が深くそしておもしろいものです。そこで痛感させられたのはやはり助けてくれるのも突き落とすのも人間だということです。損得勘定する必要はありません。例えば毎日すれ違った人にこんにちはと挨拶しているとします。毎日毎日違う人と挨拶しているつもりでもどこかのなにかのタイミングで仕事の縁ができて偶然の再会を果たすことが本当にあるのです。そして仕事をいただけるようになりいいお付き合いをさせていただく。\nこれは奇跡のような例ですが、似たようなことは本当に起こります。「人を大事に」アドバイスなんて偉そうなことはできないですが、この言葉を送りたいです。

起業経験者の属性データ

職種:教育、学習支援業
起業した会社の所在地:岩手県

起業時データ

起業時の社員数:3人
起業時の資金:50万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:7年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

同業他社に、サービス内容をほとんど真似されたことで、顧客が流れてしまったのが、一番の大きな失敗です。今までは地区の中では唯一のサービスを行っていたので、それを目当てに契約する顧客がほとんどだったので、大手が似通ったサービスを行うと自分の存在が薄くなっていくことを感じざるを得ませんでした。また、ブームに乗って、同業他社が次々に乱立する形になり、小さな地区の中での顧客の奪い合いになってしまったのは、大きな痛手でした。サービス内容から差別化を図ろうとも思いましたが、大きな差が出るような業態ではないので、地道に信頼関係を気づいていくしかないのかなと思います。別の業態を始めることも考えましたが、本業が軌道に乗る前に異業種に飛び込む勇気は持てませんでした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

税理士や社会保険労務士、行政書士などの人脈を広げておくことが必要になると思います。たとえば、税理士に関しては、最初にお願いした税理士事務所と次にお願いした税理士事務所では税理士報酬の差が2倍ありました。最初にお願いした税理士はかなり金額を取られてしまい、経営の負担にもなりました。自分の専門外であるために、任せきりになると危ないと思います。実際に、現在お願いしている税理士事務所は、料金以上に相談に乗ってくださりますし、フットワークも軽いです。社労士や事業に必要な人材もその方から紹介いただいたので、信頼できる方に出会えると人脈も自然と広がっていくように思います。人脈作りと最低限の経営に関する知識は必要です。

起業を検討している方へのアドバイス

起業する前の情報収集は徹底的にしておいた方がいいと思います。業種によって、違いはあると思いますが、サービスを提供する類の仕事であれば、相場は地域性にも左右されると思います。自分の狙ったスタイルがその地域に適合するのかよく見極めた方がいいと思います。自分の場合は、地域性にはマッチしていたと思いますが、逆に同業他社が多すぎて苦労しました。差別化を図りたいのであれば、積極的に情報発信していかないと埋もれてしまいます。ですから、ホームページやSNSは自社で管理できるようにしておくと楽になると思います。業者を介すると1作業やスポットごとに料金が発生するので、気軽に更新ができません。自分のイメージする内容にできるくらいのスキルがあるといいと思います。

起業経験者の属性データ

職種:その他情報サービス業
起業した会社の所在地:愛知県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:46万円
起業時の資金のうち自己資金:46万円
起業資金の資金調達方法:個人での借入(消費者金融等)

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:16ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

資金調達不足であったので、ゆっくりとして事業を進めることができず、交通費や広告宣伝費の使い方に苦労した。HPも自力で学習して作成したが、HPでの集客はほとんどできず、お金をかけてDMや飛込営業で数多く回ったほうがよかったと思う。まずは事業内容を知ってもらわないとはじまらない。未だに優良顧客はHPとりあえずでは獲得できていない。起業したら営業をひたすらすることだと思う。信頼してもらった仕事を受注しないとWEBでの見ず知らずのひとからの申し込みや代金の支払いには、不安が多い。また仕入れにも注意。新規取引で先払いになるため売上と入金までの差がある。ここをしっかり管理しないといけない。仕入れ商品の品質管理も重要である。

起業前にしておけば良かったと思うこと

中小企業診断士などの国家資格をとっておけばよかったと思う。コンサルティングの仕事では資格があるだけで優遇される場合が多かった。またIT系の新しい資格も取れるならばとっておけばよかったと思う。今は資格所得よりも営業活動を優先していが、資格がないと応募できない仕事もあったりする。名刺の肩書にかける資格は直接ビジネスに関係なくても個人の信用度が上がる。また起業前に十分な営業の種まきも必要であった。前職などで取引ができそうな見込み客には開業前からアプローチが必要である。大企業との取引となると口座開設の書類申請だけで3ケ月もの時間を要し、営業や商品企画に費やすべき時間を取られてしまった。見込み客の取引形態、決算月などは事前に調査しておくべきであった。

起業を検討している方へのアドバイス

起業に必要な知識は、起業スクール(行政のやっている、低価格のもの)を利用してまず理解し、その後専門性を持ったセミナーなどで知識をつけるとよいと思う。起業家を狙った素人講師や実力のないし士業のひとのセミナーに行くのは時間とお金の無駄である。得に営業に関わるマーケティングの知識はより専門的な実績のある講師のセミナーでないと意味はない。素人が集客コンサルタントを名乗ってセミナーや情報商材を売りつけているのでぜったいにひっかからないようにしたほうがよい。また自身のビジネスの差別化ばりを進める起業コーディネーターがいるが、信用しないほうがよい。売上は少ないけど確実に売れる商材でのスモールビジネスがスタートすべき。早く軌道に乗せて売上拡大にビジネス本+セミナー+実践の営業で売るための十分な知識をつけてステップアップしましょう。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:島根県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:8ヶ月
事業歴:10年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

アパートの1室を借りエステサロンをオープンさせました。OLからの転身で資格は取得をしましたが全くの経験がなく知識もなく最初はどうやってお店を知ってもらうのかわからず苦労しました。オープンの時は新聞に入っている広告を1枚出しましたがなかなかお客様はきていただけません。田舎でしたのでエステという分野での知名度も少なくまずは、エステを利用していただけそうな看護師さんなどを知人に紹介してもらったりしました。空いている時間はポスティングを一人で行い、初回は半額にし次につなげてもらおうと努力しました。最初のほうは赤字でやってもやってもプラスにならなくてへこたれましたね。今後続けられるのか不安でいっぱいでした。家賃もありますし貯金がどんどん減っていきました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にやっておけばよかったことは、まずはエステサロンで一度働いてから起業すればよかったです。そこで接客業を学び、利益をどのようにして出すのか学んでおけばよかったです。いきなり起業をして、一から自己流でやっていたので利益が出るまでに時間がかかりました。エステで働いて、実績をつんで自分を指名してくれるお客様をキープしておけばもっと簡単に起業できたのではないかと反省しています。あとは、OLをしながらでも友人などでもっと練習しておけばよかったです。資格だけとっていきなりオープンさせたので最初は本当に下手でした。接客もできていなくてお客様からも厳しいお言葉をもらいました。経理などもしっかりと勉強しておけばよかったです。

起業を検討している方へのアドバイス

起業を考えておられる方は夢と希望でいっぱいだと思います。私もそうでした。でも最初に起業計画をしっかりとたてて利益の出る経営を勉強してから起業されたほうがいいと思います。あとは、簿記の資格などをとり経理についても勉強してください。経費で落とせるものなどわかると役立つと思います。あとは十分にリサーチをして立地なども検討してみてください。口コミでお客様は来られますが、まずは立地が重要ですね。地元紙の広告などを利用すると安く広告できると思います。私はネットの地元のお店のサイトに登録してお客様に見てもらっています。毎日、ニュースを更新しなるべく空き情報などをアップしています。今はインスタを利用したりして身近なお店を感じてもらっています。

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