起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業
起業した会社の所在地:埼玉県

起業時データ

起業時の社員数:10人
起業時の資金:50万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:36ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

最も苦労した点は、人間関係になります。 私の会社にいた女性ですが、初めの頃は良好な人間関係を築いていたのですが、ある日を堺に、女性同士での険悪なムードになってしまいました。
私自身、経営者として人間関係を良好にしようと、努力したのですが、無駄でした。 人間関係の悪化を食い止められずに、周りの従業員からのクレームを受けていて、毎日胃が痛くなりました。 経営者としての決断で、両方の方に辞めてもらうことにしました。 そのような決断を下すことと、それを告知することが精神的なストレスでした。 一番の失敗ですと、一生懸命広告をしたのですが、全く反響がなかったことです。
お金もそれなりに使っていたので、ショックがでかかったです。また、自分の給料がゼロの時もありました。 

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にしておくことは、自分の起業スキルを磨くことです。
自分がやりたい仕事のやり方を、バイトでもいいので、その会社に行って学び尽くすということをすれば良かったと思います。
また、パソコンに対する知識は必須だと思います。 ネット環境が揃っていれば、ネットで勉強できるので、もっと前から勉強していれば良かったと思いました。
起業するに当たり、ホームページの作成などが自分でできるとかなり楽に感じます。
また、簿記の勉強もしておいた方がいいです。
3級までは簿記の知識があると結構便利なので、暇な時間には勉強するといいです。
それから、対人スキルがあると、意外な所から仕事が入ったりします。 友達の知り合いの人を紹介してくれたり、安く仕事をしてくれたりするので、対人スキルはあるといいです。 

起業を検討している方へのアドバイス

起業を考えている若い方は、まずは色々な所でなめられます。
社会的な信用もないと思って下さい。 また、企業資金などを借りることは難しいです。 全く相手にされません。
また、普通にサラリーマンをしていた方が、楽だとさえ思えてきます。 今まで、サラリーマンだったら、自分の仕事をしていれば問題なかったのですが、起業となると何でも自分でやらないといけないので、サラリーマン時代よりも、忙しいです。
また、サラリーマン時代だと給料が貰えるのが、当たり前の生活だったのですが、起業をすると自分の給料が最悪ゼロになることもあります。 一生懸命働いて、ゼロだと結構へこみます。 そのような苦労をして、結果を出せた時の喜びはサラリーマン時代の数倍の喜びを見いだせます。 やらないよりは、やってみたほうが人生の質は上がります。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(その他)
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:350万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:8ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
2期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字
3期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業してから最も苦労した点は、収支の管理と顧客からの対応です。
弊社ではEコマースで健康食品を販売しているのですが、起業したてのころは新規顧客を作るためにサイトの構築や広告系(SNS、リスティング)などに力をいれ、私を含めた従業員二人でも特に問題なく業務をまわせていたのですが、ある日、インフルエンサーと呼ばれる人(=ネット上で影響力のある人)が弊社の商品をSNSで紹介した際に、注文数が前日比の1000%を超え、注文や問い合わせがさっとうして捌ききれないとう自体が起こりました。
このような状況になると収支の管理も忙しくなるため、その後、数週間は休む暇が全くないという形で大変苦労しました。ちなみに今は、従業員も増えたので上記の問題は解決されています。

起業前にしておけば良かったと思うこと

ロードマップ作りを徹底しておくことは重要だったと思います。
私の場合、起業前にロードマップをつくり、ある程度はその通りに事業を進めてきました。
ただ、起業するのが初めてだったこともあり、事業を安定させることばかり考えていたため、上記の「起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗は?」で回答したとおり、万が一の自体(=忙しくなった状況)を全く想定せずにロードマップを作成していました。
Eコマースの場合は、商品がネット上で話題になると火が吹いたように注文が殺到するので、そういった万が一の状況を想定したロードマップ(例えば、従業員をそのタイミングで追加するなど・・)を予め考えておいた方がよかったかなと今は思います。

起業を検討している方へのアドバイス

私の場合は、起業した年齢が27歳と比較的若いのですが、起業したいと思っても焦ることは全くないと思います。
今は、副業を許されている企業も多くなってきているので、自分のプライベートな時間をつかって、起業したいジャンルのことをしっかり調べたり、実際に個人でやってみてからでも遅くはないと思います。
実際に起業をしたら仕事付けになってしまって、勉強やその他のことをする時間は全くといっていいほどないですし、自分の動き次第では会社がだめになってしまうプレッシャーもあります。
そんな時にはやはり自分の知識や経験が生かされるので、会社という組織に属している間は、自分の起業したいジャンルをとにかく勉強しまくって、起業した後にいかせるようにしておいた方がよいと思います。

起業経験者の属性データ

職種:運輸業・郵便業
起業した会社の所在地:愛知県

起業時データ

起業時の社員数:4人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:知人からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:4年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

・一緒に仕事を始めた人間に仕事を任せっきりにしてしまい、騙されてしまった。他人を信じすぎて、チェックを怠った結果、使い込みや必要経費の未払いを起こしてしまった。
・幹部社員の育成に苦労した。幹部社員候補として初期から働いていたメンバーが2年ほどで退社したり、幹部候補が会社のお金に手を出したりと、幹部候補をしっかりと見極められずに苦労をした。
・結果的に、一緒に働く仲間たちとのコミュニケーションや時には厳しくチェックを入れることなどを起こったことが大きな失敗であった。自分自身、仕事を任せっきりにしてしまい、なかなか口出ししにくい環境を作ったことによって、深く突っ込むことに遠慮がちになってしまっていたと反省している。

起業前にしておけば良かったと思うこと

・知り合いの誘いで、全く違う業界に飛び込んだので、もっと業界のことを勉強しておけばよかったと思う。自分が知らないことが多いと、知っている人に対して引き目を感じてしまう結果を起こした。それが遠慮となり、悪さをするスキを与えたのだと思う。
・幹部社員に必要な能力が何なのかをしっかりと整理しておけばよかったと思う。ただ単に仕事ができるから幹部にするわけではなく、仕事に対しての責任感はもちろん、会社を発展させるという同じ意思を持った人物でなければならないし、部下たちから信頼を得れる人物でなければならない。
人は嘘をつく生き物なので、自分の前での立ち振る舞いだけで判断することを危険で、しっかりと基準を立てて見極めるべきであった。

起業を検討している方へのアドバイス

企業をするということは、色んな意味で覚悟するということだと思います。
商売は、良い時もあれば、悪い時もあります。そんな時に一喜一憂せずに、自分の選択が正しいという信念を持つことがまずは大切です。
また、会社の経営が厳しくなれば、さまざまな人に迷惑をかけることになります。迷惑をかけて、人に嫌われてでも自分の社員を守る覚悟も必要です。
会社の経営が本当の危機になれば、倒産や自己破産をするという覚悟も必要です。
そして、一番大切覚悟は、会社を上手く回して、社員たちを幸せにするという覚悟だと思います。
自分の為だけの会社ではなく、社員と社員の家族たちが一緒に幸せになれるような会社作りを目指さなければ、社員たちはついてこないと思います。

起業経験者の属性データ

職種:建設業
起業した会社の所在地:青森県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:11年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

 僕はハウスメーカーのお仕事を起業する前にしており、会社を辞めてCAD設計とアパート経営をする事を念頭に入れて起業しました。今でこそ当たり前ですが、当時はCADで設計するにはそれなりの技術とソフトに精通していて、手早く数多くの図面を作成する事が要求されてました。
 起業する前にお付き合いしている会社が合った事や辞めた会社からも作成依頼があり、仕事自体は苦労する事なくいただく事が出来ました。反対に仕事があると言う事は他の仕事を断らなければならないケースが多く、折角起業して声をかけていただいてるのに、断ると言う事は出来ないので、結果として自分に負担をかけるケースが多発して、体力的にハードだったのが起業当初の苦労した点です。
 また、建築したアパートの大家業も清掃や管理も自分でする事を決めていたので、手軽に出来ると考えていて、結果として友人とか知人のアルバイトを使う事になり、思った以上に経費がかかる事がありました。起業して最初の年末に精算とか税金とかも勉強したので、その頃は時間がいくらあっても足りないくらいでした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

 1番に思う事は営業です。お仕事が切れる事を想定して、もう少し営業をしておけば良かったと思います。
 2番目は人です。自分の手が回らなくなったときに助けてくれる人をもう少ししっかりと予定しておけば良かったと思います。
 3番目は税金とかの勉強です。収入があると言う事は当然に申告も発生するのですが、勉強不足で苦労しました。サラリーマン時代から確定申告とかしておけばよかったと思います。
 4番目は資金です。何をするにもお金がかかるのが最初の企業した時に思った事です。しっかりと事前に計画して予定していたお金以上に細かいお金が積り、結構な出費につながりました。
 5番目は健康管理です。起業し始めは忙しくて、病院とかもいけません。本当に時間がないと言う感覚です。ですから病気とかにはなれないので、今でもそうですが健康についてはよく考えておくべきでした。
 大きくは上記のようなかとが事前に考えて置けばと思う点です。起業は簡単ですが、簡単と思う前に、準備出来るものは何でも素早く手を付けておく、考えておくのが大事だと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

 起業するとスタートをした日から仕事があるわけでもなく、税金とかの関係上、起業した日とは定めますが、起業する前から自分の仕事がすでに始まっていて、営業をする暇もないくらいになります。業種や形態によっては異なるかもしれませんが、営業する事は大事だと思います。
 自分を知ってもらわないと仕事自体がきません。今はネットとかで地域を問わず依頼が来るので、難しい事はありませんが、ウエブサイト、SNSなどをしっかりと利用したほうがいいと思います。
 個人で始めるのでまずは1人~3人っていうのがほとんどだと思います。仕事が回ると、今度は時間が足りなくなります。そんな時協力してくれる人、家族、友人が沢山いる事が最終的には大きなアドバンテージとなります。僕は一度倒れて、仕事に穴をあけました。それでもフォローしてくれる人がいたので難を逃れました。
 最終的には人と人のコミュニケーションが大事です。

起業経験者の属性データ

職種:専門・技術サービス業、学術研究
起業した会社の所在地:福井県

起業時データ

起業時の社員数:3人
起業時の資金:20万円
起業時の資金のうち自己資金:20万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:10ヶ月
事業歴:10年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

法人としての『実績』が無いことを、取引先にどのように説明・説得するかが一番苦労した。仮に新商品を開発するにしても、今までの実績を聞かれる事がほとんどで、こちらのビジョンが「絵にかいた餅」になる事を恐れていたのだと思われる。
多少のネゴシエーション不足も否めないが、自分の専門分野以外にも手を付けてしまった事が、一番の失敗だったと思う。結果的にやむを得ず外注を使ったり、自分自身がしんどい目にあったりと、苦労して赤字ということも経験したから、現在も成長していると思えるのかもしれない。
ただ、人を雇う(使う)となると、様々な費用が発生する事が非常に大変で、資金繰りについて色々と悩んだ日は多い。これは、どの業種の仕事でも起こり得ることだと思うので、これからも苦悩は続くと思う。

起業前にしておけば良かったと思うこと

私が起業した際(起業する前)に思っていたことは、事前に起業目的を明確にすることでした。それは、10年後に年商〇〇万円という金額ではなく、時代に沿うサービスや商品なのか?ということでした。確かに、年商が増えればそれはそれで良い事なのですが、現在のような「もの」も「サービス」も余りあるほど溢れている時代に、継続的に同じものが同じように必要になる(売れる)かと問えば、時代柄難しい事も十分あり得るのです。そのリスクをどの程度許容できるのかをもう少し深堀いしておくべきだと反省してます。
目的は、短期的なものでもハードルが低くても良いので、出来るだけ明確なものであれば良いと思います。例えば、高級車を購入するために、ニッチな世界でちょっと儲けるという安易なものでも良いかなあと思います。少しの遊び心は必要なのです。

起業を検討している方へのアドバイス

安易に『起業』ということはお勧めできない。様々な良い経験が出来るかもしれないが、上手くいかない事も少なくないので、相当の覚悟を持って起業する必要がある。
出来れば同じ思いを持つ同士がいれば心強いが、たまには意見がぶつかることもあるので、その際に、誰が一番の決定権を持っているべきなのかも考えて置く必要がある。ビジネス展開するには、ある程度ストイックにものを考えたり行動したりする必要があるので、もし起業する覚悟があるなら、心の底から信頼できる同士を集め起業する事をお勧めします。
ですが、起業する事自体は決して難しいことではないので、起業しても上手くいかない場合には、さっさと諦めて、次の起業をするという考え方もありです。「挑戦する人」になりたければ、起業すべき!ですかね。

起業経験者の属性データ

職種:建設業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:7人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:銀行からの融資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:10ヶ月
事業歴:14年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

建設会社に勤務をしていたのですが、33歳を超えた時に独立をして工務店を設立しました。
長年現場で建設関係の仕事に携わっていた事により
建設に関する知識と経営に関するノウハウを学ぶ事が出来ましたので、
知識を生かしながら独立起業を致しました。
ゼロからのスタートでありますし殆ど会社の事を知りませんので最初は受注がある筈も無く、
起業をしてからの数ヶ月は殆ど仕事の依頼が無い状態でした。
世間一般的には建築を担当した業者が引き続きメンテナンス等を行っており、
業者を変えてまで別の業者に依頼をする事は非常に難しい状態なのです。
長年お付き合いのある建設会社から別の会社に依頼をするという事は、
気持ち的にも言い出し難い面がありますので同じ会社で施工を引き継ぐ傾向があります。
つまり一度決まってしまった施工会社から仕事を取る事は中々難しい事なのです。
会社の事業としては自宅の建設を主な事業内容としていましたが、
方針を少し変えて外壁などの補修で顧客を取る事から始めて行きました。
外壁は経年老化で傷む事が多くヒビ割れから雨水が浸透をして、
木材が腐ってしまう事がありますので10年に一度は外壁の塗り替えが必要になってきます。
塗り替えには数十万から100万円以上掛かりますが、
顧客を取るために一般的な相場から2割程安く作業費を安く設定をし、
格安で請け負う事で顧客を確保する事から始めました。
やがて安さと実績が知られる様になり、
塗装の価格が安いという事は建設費用も安いのではないかと噂が広まって行き、
少しずつ住宅の建造の依頼が舞い込んで来る様になりました。
一軒家、コーポなどの建設の受注も舞い込んで来て徐々に依頼が増えて行ったのです。
お客様からの評判も高くなり感謝をされる事もありましたが、
何もかも上手く行く筈が無く少なからずクレームがあった事も事実です。
屋根の雨どいがこちら側の施工ミスで外れてしまい、
雨水が家の天井裏に流れ込み雨漏りを起してしまったのです。
明らかにこちら側に手落ちがありましたし職人の経験不足で起してしまった失敗事例でしたが、
素直にこちら側の責任を認めて全面謝罪をすると共に、
全て無料で全面補修をする事になりました。
プロとして恥ずかしい事をしてしまいましたし、
もう少し細かく気を配っていれば防げたトラブルですので、
本当に申し訳ないことをしてしまったと思います。
ミスを犯さない人間はいませんし完璧に仕事をこなし続けるのは難しく、
細かい失敗は数を重ねる程に少なからず出て来る物です。
顧客の方が逃げて行くのか、そのまま留まって再び引き継いで依頼をしてくれるかは、
その後の誠意で大きく違って来ると思います。

起業前にしておけば良かったと思うこと

建設会社に10年以上勤務をしていましたので施工の仕方も学んでいましたし、
監督として指揮に当たっていた事もありました。
以前から自分の理想とする建築を目指していた事もあり、
自分で起業をして建設会社を作るのが夢だったのですが、
周りの方に自分の目標を語っていたのです。
その時に丁度、施工を請け負って頂いていた下請け会社の社長さんに意見を頂いたのですが、
夢があるのなら思い切って自立をしてみたらどうか、
と言われ方た事が事業を始めるきっかけになりました。
仕事の方もできるだけ回すようにするので仕事に溢れる事は無いですし、
思い切って辞めて起業をしなさいと言われ、夢を叶える為に工務店を始めたのです。
しかし仕事は雨戸のサッシの取替え、自宅の駐車場のアスファルトの補修など、
実際には建設に関わる物ではありませんでした。
これでは工務店本来の仕事とは掛け離れて建設関係の仕事とは違っており、
細々とした仕事ばかりが舞い込んで来たのです。
当時は従業員が7名いましたが利益の方も少なく、
工務店の経営として成り立たず従業員への給料などで、
いつも資金振りに苦労をしていました。
一部の関係者には事前に取引がありましたので、
それなりに受注はありましたが大きな仕事が舞い込む事も無く下請け状態と言った感じでした。
世間一般の方に工務店の存在を知られていませんので受注がある筈も無く、
建築関係の以来はゼロに等しい状態です。
そこで世間の方に知ってもらう為に新聞の広告でチラシを入れてもらったり、
地域情報誌などに工務店の情報を載せてもらい、
まずは存在を知ってもらう事から始めました。
個人宅を回って自己紹介をして名刺を渡して名前を覚えて頂いたり、
空き地を探しては地主を尋ねて建設の話を持ち掛けて交渉をした事もありました。
おかげさまで少しずつ名前が知られる様になり、
受注も増えて行きまして一軒家の建設に携わる事が出来るようになりましたが、
会社の存在を知ってもらわなければ依頼などありませんし、
自然と顧客が増えるなどありえない話です。
起業をする時には会社の存在を知ってもらう為の宣伝が必要で、
各家庭への営業はもちろんの事、新聞等へのチラシ掲載で会社の存在をアピールする事が重要です。

起業を検討している方へのアドバイス

自立をして起業を考えている人は夢を持っていると思いますし、
実際には出来なくても願望として心のどこかにある筈です。
企業に勤めていた場合、学んだ知識を生かして自立をして見たいと言う方も多いと思うのですが、
会社を辞めて起業をすると言う事はある意味冒険であり賭けでもあります。
今の会社に勤めていると安定をした給料も貰えますし、
定年まで生活の保証もあると思います。
しかし自立をして起業をした場合は必ずしも安定した生活が出来るとは限りませんし、
成功をする保証はどこにもありません。
もし成功をして安定した収入を得られたとしても楽な生活が得られる事は絶対にありませんし、
責任者ならではの苦労がある事を覚悟しておいた方が良いです。
会社の社長になりますと下に付く従業員もいますし、
彼らの生活の面倒を見なくてはなりませんので、いい加減な事が出来ないのです。
生活も保障をしなければいけませんので責任者としての重大な使命があるのです。
万が一事業に失敗をして経営が傾く事があれば露頭に迷わせてしまい、
従業員達の生活も危なくなり彼らも苦しみます。
どの仕事に置いてもそうですが下に付く者と上にいる者では、
下にいる者の方が遥かに楽ですし、上にいる者ほど責任感が重く辛いのです。
ある意味経営者は彼らの生活を保障するだけの責任者であり、
自分の体でありながら実際には人の為に働く体でもあるのです。
世間一般的には良い車に乗って豪邸に住んで良い思いをしていると思われるかも知れませんが、
良い所ばかりを見ていて中身を知らないから言えるのです。
経営をして人の上に立って部下を指導をすると言う事は本当にしんどいですし忍耐力も要ります。
自立をして起業を考えている方はその辺の事を踏まえて考えて欲しいです。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(自動車)
起業した会社の所在地:神奈川県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:800万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:23年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

同じ業種で3店舗で8年ほどの下積み経験してから事業開始したのですが、実際の販売や仕入れ接客などのノウハウはありましたので時に問題なく感じました。
店舗開く場所も比較的良い場所で見つかり手探り状態で始めましたが初めてすぐ売り上げは伸び半年もしないで利益が出始めてお客様に受け入れられました。
開店当初から専門誌に宣伝をし遠方からの購入も増えていました。
近くに同じような店舗はありましたが業態の違いからさほど影響は無かったと思います。

苦労した点は経理面。
ほとんど営業等の仕事しかしてこなかったので経理に関しては素人でした。
自分なりに経理をしてしまいその事を税務署に指摘され開店3年目ぐらいにかなりの税金も持っていかれた経験があります。

起業前にしておけば良かったと思うこと

自分なりに経験を積んで企業前にやることはやったと思ってました。
実際に仕事内容は問題ありませんでしたが、経理に関してもっと勉強するべきだったのと最初から会計士と相談しておけば良かったと思ってます。
最初は会計ソフトを使っていましたがやはりプロに相談できる強みはありがたいのと税金面に関して心配事が無くなり業務に集中できるようになったのは大きいです。

あと起業前にわからなかったことはこの先何年この仕事を続けて行くかの行けるのかの目標をきちんと決めるべきでした。

景気は良いときも悪いときもありますが目標をしっかり決めていればだらだらと仕事をすることも少なくなると思います。

何歳までにどうしたいか?と常に考えることはとっても大事です。

起業を検討している方へのアドバイス

始めないと解らない事が沢山あると思います。
失敗を恐れていたら動けないですよね。

私は性格的に動いてから決めるタイプなので動かないでじっとしてる、動かないまま動けなくなっていく人を色々見てきました。

各々事情があるでしょうし安定感のある仕事をすることも大事だと思います。

事業を始めたからといってみんなが成功者になるとは限りませんが自分の人生一度きり楽しみながら仕事も私生活も過ごせるようになるにはやっぱり自分から動かないと駄目ですね。

その先になにがあるかは自分次第です。
自分の決定が自分の将来を決め周りにも影響をあたえていきます。

小さなことからでも始められるでしょうからまずは初めてみるのが大事だと思います。

がんばってくださいね

起業経験者の属性データ

職種:専門・技術サービス業、学術研究
起業した会社の所在地:兵庫県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:1ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

取引先の確保が一番苦労しました。
一つの取引先に頼っていた部分があるのでその企業からの仕事を専属的に行っていました。
当然のことながらその企業にも波があるので仕事がないときは本当に何もないことがしばしばありました。
一番大きな失敗は見込み客を沢山確保してから企業すべきだったと考えます。
また、技術的な仕事のため、技術を磨くことに専念していましたが起業すると当然のことながら営業力がかなり大切になります。
仕事の確保・人脈の拡大などの準備はもっとしっかりやっておけばよかったと後から何度も思いました。
従業員を雇っていなかった事もあるので何とかしのぐ事が出来てはいますが、常に先の事を考えながら仕事ができるくらいの余裕を持たないと駄目だなぁと日々感じます。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前に努めていた会社では何度かセミナーに行かせてもらいましたが、もっとたくさんの有料セミナーへ参加すればよかったと後悔しました。
起業すれば自由にセミナーを選ぶことができますがその分経費もかさみます。
会社に勤めている間であれば会社が負担してくれるので活用すべきだと考えます。
会社員は給料ももらえて勉強もさせてもらえるので勤めている期間の時間の使い方がもったいなかったと思っています。
セミナーなどの勉強はもちろん取引先などの人脈確保は多いにこしたことがないので、できるだけ起業前に行った方がいいと思いました。
私の場合、起業してから数年後に商工会に入会したのですが、起業前から商工会のイベントに参加すればよかったと思っています。
商工会では他業種の経営者が集まるのでかなりおすすめです。

起業を検討している方へのアドバイス

起業をするならまずは地域の商工会へ入会することをお勧めします。
私の場合は飲食店ではありませんが、商工会へ加入している飲食店を多数使用していますし、ケイタリングで使用している場合もあります。
商工会へ加入するだけで宣伝にもなるのでかなり得すると思います。
その他にもイベントなどを企画したりするので、他の業種の人と仲良くなれるチャンスも転がっています。
また、セミナーなども多数あり商工会の会員割引なども多数あるので、年会費の元くらいはすぐに取れるとおもいます。
ちなみに年会費は地域の商工会によってバラツキはありますが、大体月千円くらいなので大きな出費にはなりません。
飲食店以外でも一度お店に足を運んでくれたり、ホームページの作成を依頼したり会員同士でも仕事のやり取りがあったりするので入会していて損はないと思います。

起業経験者の属性データ

職種:農林水産・鉱業
起業した会社の所在地:山口県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:200万円
起業時の資金のうち自己資金:200万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:0ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

従業員が少ない為大半の仕事をひとりでこなさねばならず、ひどいときは1カ月以上休日なしで1日当たり20時間労働をすることもあった。また近所に小中学校があり登下校中の生徒から石が投げ込まれたり、施設を破壊されるだけでなく盗難被害もあり、市街地ならではの始めるまではわからなかったリスクにさらされた時は精神的にも辛かった。また、警察や学校に相談するもおさまるのは一時的で、年が過ぎると新入生が入る為か再び被害にあうことが多く防ぐことが難しかった。
石の上にも3年というが毎年やり方を極端に変えたのは失敗した点だったように思う。思った様に利益が出ないためやり方を変えたり、経費の削減に走り結果として必要経費まで大きく削ってしまい利益も減ってしまった。

起業前にしておけば良かったと思うこと

施設や土地の権利をしっかり把握しておくことをしておけば良かったように思う。
最終的に自分が辞めるきっかけになったのは施設や土地の権利がはっきりしなくなったからで、後々になって地主がごね始めて権利を譲らないと言い出したためである。地主自体が口約束の契約が多く、完全に口車に乗せられてしまっていた。借りるだけにしてもその人物が信用に足る人物かどうかを把握しておいた方がいい。
もうひとつは人脈を広げる事で、一見何の関係もない人でも将来のお客になりうるからである。
自分には人脈を定期的に整理する癖があり付き合いのない人はどんどん切り捨てていっていた。経営も最後の方では自分が起業前に作った流通のための人脈より、後からできた関係ない人脈の方が利益を生むとは思いもよらなかった。

起業を検討している方へのアドバイス

起業で大切なのはまずはやってみる事、早いなら早い方がいい。そのぶんやり直しもきく。失敗してもあきらめないこと、続けること。ただリスク管理をしっかり行うこと、それでないと続けることもできなくなってしまう。ただ続けていれば見ている人は必ず見てる、ピンチになれば必ず助けてくれる人もいる。起業してひとりで仕事がまわるからといってひとりにならないこと、常に外と繋がっている状態を保つこと。でないとほんとにきつい時に誰も助けてあげられない。この国だとよく挑戦する人間を笑う様な言い方されるけど、それを評価してくれる人もたくさんいるということを忘れないで欲しい。失敗して卑屈になる時もあると思うけどそれをバネに乗り越えてほしいです。

起業経験者の属性データ

職種:広告業・広告制作業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:600万円
起業時の資金のうち自己資金:500万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:2ヶ月
事業歴:9年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
2期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
3期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

人との関わり方に一番苦労し、失敗したと感じる事も人に関する事が多いです。起業前に勤めていた会社の先輩が起業後に入社する事になりましたが、以前勤めていた際の同僚という目線では気づけなかった問題点が多々あり、任せていた1つの事業をまるまる潰す事になってしまう事もありました。創業初期は代表者の抱える業務は多岐に渡り、全ての業務の責任者である事は当然ですが、業務量が増え続けていく中で、管理者を立てる必要が出てきます。そういった管理者(マネージャー)を管理するマネジメント部分には今でも苦労しています。事業内容によって会社に必要な人材も異なるかと思いますが、会社の時期によっても会社が必要とする人材が異なる事も難しさを感じています。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前と限定すると、創業時(創業前・創業直後)にしか行えない助成金や補助金に関する勉強かと思います。助成金や補助金に頼る経営ではいけませんが、知識や情報として把握して活用する事で会社にメリットのあるものがあるのであれば活用した方が良いかと思います。起業前と限定せず考えると何よりも大切な事として、人脈の形成に関してはもっと力を入れた方が良かったと思います。業態によって異なりますが、多くの方と情報交換を行う事で得る知識は役に立つものが多いと思います。人と会話をしていると自分自身の新たなアイデアが生まれる事も多いと思いますし、自分自身が知らなかった世の中の問題を常に発見させられます。時間の許す限りいろいろな方と会って話をしていくべきだと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

私も常に勉強中で試行錯誤を繰り返しながら毎日を過ごしている段階ですので、良いアドバイスは出来ませんが、自分自身が実感している事として、会社を経営しない限り経験する事のない苦労と、会社を経営しない限り得られない幸福があると思います。起業をして進めていく事業で成功を収められるかはわかりませんが、挑戦をしない限りは失敗も成功もありません。事業の内容によって異なると思いますが、自分自身の努力やアイデアによって成功できるビジネスであれば、やりがいは大きいのではないでしょうか。
自身が起業をするという事は、起業した会社に関わるお客様や協力会社・社員などの多くの人の人生を変えていく事にもなります。是非関わる方たちを幸せにする会社を起業して成功させていただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です