【海外起業アイデア】「点字」+「アルファベット」を一体化させた書体「Braille Neue(点字ノイエ)」

海外の起業アイデアを紹介します。海外の起業アイデアは日本に持ち込んでも成功する可能性が高いので「これから起業を検討したいと考えている方」「起業したいけど有望なビジネスプランが見つからない方」は要チェックです。筆者が独断と偏見で「日本に持ち込んでも成功する可能性が高いだろう。かつ、それほど大きな投資は必要ない」と感じるビジネスアイデアを中心に紹介しています。ビジネス英語力が乏しいので不正確な情報があるかもしれませんがご了承ください。

起業アイデアの概要

日本のデザイナーである高橋康介のプロジェクトです。

http://www.brailleneue.com/

「点字」の課題

「点字」は美術館や博物館、動物園、水族館など、公共の施設では、たまに見かけますが街中で見かけることはほとんどありません。

これは「点字専用にスペースを割くことができない」からです。

街中の建物は「ビジネス」を根幹として成立しているので

  • スペースがあれば広告に使いたい。
  • マイノリティーである「視覚障害者」のために点字をわざわざ設置するコストを敬遠する

仕組みになってしまいます。

結果として、「ビジネス」とは縁遠い公共施設でしか、「点字」の存在を認識できないのです。

「Braille Neue」

では

「点字」+「アルファベット」を一体化させた書体

を開発しています。

6点のドットのパターンが分かれば、文字として認識することは可能

ということが明らかになっています。

この書体を利用すれば、健常者のために使う文字スペースが、視覚障害者が読める点字の機能も持つので、スペース的なロスはありません。

スペースを殺さずに点字の機能を持たせられれば、その建物や店舗は「社会貢献に貢献している」ことをアピールすることもでき、プラスの宣伝効果を持つのです。

このプロジェクトは、2020年の東京オリンピックとパラリンピックでのサイネージに利用されることを意図しており、日本語のカタカナにも対応しています。

アルファベット

カタカナ

ちなみに高橋氏は、「点字ユーザーは、サイズに関係なく、システムを読むことができる」ということも調査の上、あきらかにしています。

大きな看板のような場所にも、
メニューのような小さな場所にも、

この書体は活用できるということを意味します。

ただし、まだこの書体も完ぺきではなく

「I」


「V」

などは、無理やり感が否めません。

カタカナも、怪しいものもいくつかあるので、より改良されることが期待されます。

起業アイデアを日本に持ち込んで成功する可能性

これは日本のデザイナーが開発したものですので、日本で成功するかどうかというものではありません。

この取り組みは、当然、日本で受け入れられるでしょう。

例えば

レストランのメニューがこの書体で書いてあれば

同じスペースで

健常者でも、視覚障害者でも、どのようなメニューがあるか把握することができます。

レストランが視覚障害者専用の点字メニューを作ることは、コスト面でほとんどありません。しかし、この書体を利用すれば、一つのメニューで両者に対応できるのです。

視覚障害者にもやさしいお店であることは、お店の宣伝効果にもつながるのです。

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表側は「視覚障害者のために」という社会貢献を打ち出したものでありながら、ビジネス面、収益面でも期待が持てるアイデアと言えます。

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