シニア起業を成功させる10の法則

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「シニア起業で成功させるためには何が必要なの?」

と、シニア起業を検討している方も少なくありませんが同時に不安を抱いている方も少なくないはずです。今回は、シニア起業を成功させる10の法則について解説します。

法則その1.シニア顧客向けのビジネスを選べ

シニア起業家と20代~30代の起業家を比較するとメリットデメリットが鮮明にになります。

シニア起業のメリット

  • 十分なビジネス経験がある
  • 十分な人生経験がある
  • 友人、知人のネットワークが広い
  • ある程度自由な時間がある
  • 退職金など資金力もある

シニア起業のデメリット

  • 20代~30代の若者ほど、24時間体制で戦えない
  • IT関連の知識が不足している
  • 若者の趣味・志向・考え方を理解できない
  • 融資が受けにくい

シニア起業で、無理して若者向けのサービスをしたとしても、顧客の気持ちがわからなければ、十分な成功を収めることは難しいのです。

断言はできませんが、何十歳も下の方の趣味・嗜好を理解することは、非常に困難なことなのです。

シニア起業は、顧客の気持ちがわかるシニア向けのサービスを選ぶと成功の可能性は高くなる

ということができます。

幸い、日本では、超高齢化社会が進行しています。

みずほコーポレート銀行の試算では

2007年:市場規模 62.9兆円

2025年:市場規模 101.63兆円

に成長します。

シニアの市場規模が拡大する一方ですので、十分にシニア向けのビジネスモデルでも、大成功する可能性はあるのです。
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シニアの顧客側の目線で見ても、

不動産の賃貸物件を選ぶ場合に
20代の若者が勧めてくれる不動産会社より
60代の同じ年齢のシニアが勧めてくれる不動産会社の方を優先するのではないでしょうか?

若者にはわからない生活の中で困るポイントや重視するポイントを、同世代だからわかってくれると考えるはずです。同世代をターゲットにするのには、大きなメリットがあるのです。

法則その2.未経験の分野でチャレンジしない

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「定年間際の脱サラで、夢だった飲食店を開業したい。」

という方も少なくありませんが・・・

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経験則がない中で起業をするのは、おすすめできません。

シニア起業のシニアを何歳とするかにもよりますが、若者と比較すると成功するまでの時間的猶予が短いのは致し方ないのです。

若者であれば、未経験の分野に思い切ってチャレンジして、失敗しても、再チャレンジをする時間も十分にありますが、

シニアの場合は、退職金をつぎ込んで未経験の分野に思い切ってチャレンジして、失敗したら、借金を返済することに老後の多くを費やしてしまい、再チャレンジする時間も、気力も失ってしまうことが少なくないのです。

当然、銀行などの金融機関も、経験がない分野での起業では、なかなか融資をしてくれません。

今まで経験してきた仕事と100%同じ仕事である必要はありませんが、少なくとも、今まで培ってきた経験が生かせる業種・ジャンルでの起業が求められます。

法則その3.融資を受けずにスモールスタート

銀行などの金融機関は、経営者の年齢が高齢で、経営実績のない会社に融資をすることを避ける傾向にあります。

  • 健康上の問題で経営が継続できなくなる可能性がある
  • 返済期間中に死亡してしまう可能性がある
  • 後継者がいないため廃業する可能性もある
  • 利息をとれる期間が短い
    ・・・

若者と比較すると、貸し倒れリスクが大きいのです。

融資を受けるのが困難なのですから

  • いきなり一等地に店舗を構える
  • いきなり高額な設備投資をする
  • いきなり従業員を何名も雇う
    ・・・

などの選択はしてはいけないのです。

退職金など自己資金で起業をすることを前提とすれば

  • 可能であれば、自宅で開業する
  • 可能であれば、自分と奥さんのみで開業する
  • 可能であれば、設備投資が少なくて済むビジネスモデルにする

方が良いのです。

当然、事業が軌道に乗って、十分な収益が出るようになれば、規模を拡大することはできますし、銀行もお金を貸してくれるようになります。

ケンタッキーフライドチキン(KFC)のハーランド・デーヴィッド・サンダース氏も、ガソリンスタンド兼カフェで成功して、7年でモーテルを併設したレストランに規模を拡大させ、徐々に店舗数を拡大し、今の形にたどり着いているのです。

小さくはじめて、成功したら大きくするのは、シニア起業に限った話ではありません。しかし、資金調達が難しく、自己資金での起業が求められるシニア起業では、よりスモールスタートを心がける必要があるのです。

ライフネット生命を起業した出口治明氏のように80億を調達して成功するケースもありますが、出口氏単独ではなかなかできなかったものだと考えられます。

法則その4.友人・知人ネットワークをフル活用する

年齢を重ねれば重ねるほど、知人・友人のネットワークは広がっていきます。

シニア世代は、とくにいろいろなコミュニティに参加することができるはずです。

この世代の方は、徐々にインターネットを活用できる方も増えている一方で、「つながり」「対面」「信用」を重視する方が多いのも変わりません。

シニア起業で立ち上げる会社の商品やサービスを、口コミで広げることができれば、すぐに見込顧客にすることができるのです。

情報があふれていて、インターネットを駆使すれば類似サービスをいくらでも検索できる若者世代とは、違うアドバンテージになります。

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友人・知人・ご近所付き合いのネットワークを広げておくことは、シニア起業のスタート時点で見込顧客を確保する重要なポイントといえます。

法則その5.シニア起業と言っても、差別化が絶対条件

これはシニア起業に限った話ではありませんが、差別化をしなければビジネスの成功はありません。

シニア起業で成功している方も

  • ケンタッキー・フライド・チキン → チキンのレシピ
  • ライフネット生命保険 → インターネット通販での格安生命保険
  • 愛犬のお散歩屋さん → 犬の散布を事業化
  • 和田京子不動産 → 365日24時間営業、仲介手数料無料の不動産家
    ・・・

「競合他社がやっていないことをやる」

視点を持っています。

シニアの方は、いろいろな仕事をしてきた経験がありますから

  • 他の業種で上手くいっているものを、自分のビジネスに取り込んだり
  • 過去の仕事の成功体験を、自分のビジネスに取り込んだり
  • 友人・知人のアドバイスを、自分のビジネスに取り込んだり
    ・・・

様々な方法で差別化アイデアを生み出すことができます。

常識にとらわれない差別化が、シニア起業を成功させる大きなポイントなのです。

法則その6.新入社員の気持ちに戻らなければならない

50代、60代になれば、多くの方がそれなりの役職に就かれているかと思います。

シニア起業をする前は

  • 数名、数十名の部下がいて
  • 部長、課長、役員という役職があって
  • 取引先からも接待されていて
  • 残業も少なくて
    ・・・

という方も多いはずです。

しかし、シニア起業をするのであれば、一からスタートするようなものです。

前述した「85歳、おばあちゃんでも年商5億円」という書籍を出している

和田京子不動産株式会社

和田京子氏は、80歳で起業した不動産会社ですが、「365日24時間顧客対応をする」レベルで、顧客目線の仕事をしているのです。

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会社員時代のプライドは捨てて、ゼロからのスタートとして、起業しなければならないのです。

  • 頭を下げる
  • 営業で食い下がる
  • 相手を持ち上げる
  • 24時間戦闘態勢をとる
  • 社員にも低姿勢で対応する
    ・・・

「シニアだから、そんなに頑張れない良いよ。」というのではなく、成功しているシニア起業家がたくさんいるのですから、せっかく起業するのだからこそ、シニア起業でも、全力で取り組む必要があるのです。

法則その7.儲けようとしないことが差別化につながる

前述した和田京子不動産株式会社は

仲介手数料:無料

を宣伝文句にして集客しています。

大手の不動産会社の場合は

仲介手数料:3.0%(税別)

という設定がほとんどですから

仲介手数料:無料

というのは、大きな差別化ポイントになっています。

シニア世代の方でも「お金を稼ぐために起業する」という方もいるかもしれませんが

若者と比較すれば

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「社会貢献したい。」
「社会に自分の経験を還元したい。」
「お金は食っていければ十分。」
「自分のやりたい仕事を創りたい。」

という方も多いのではないでしょうか。

だからこそ、欲を出さずに「仲介手数料:無料」という不動産会社を運営できているのです。

※仲介手数料は、通常は「買い手」「売り手」両者から「仲介手数料:3.0%(税別)」をもらうのが一般的です。しかし、和田京子不動産株式会社は、「売り手」の仲介手数料のみでやっているので、「買い手」は「仲介手数料:無料」なのです。

大手の不動産会社は、真似したくても「仲介手数料:無料」で不動産売買をすることはできません。「仲介手数料:無料」にしてしまえば、大きく利益が下がってしまうからです。

シニア起業だからできる「欲張らない顧客目線の価格設定」が大きな差別化になってくるのです。

結果として、その差別化がテレビやニュースに取り上げられる要素となり、結果年商5億という儲けにつながっているシニア起業の成功例なのです。

法則その8.失敗は前提として、上手くいくまで試行錯誤する

人生経験の豊富なシニアの方であれば、お分かりの通りで

計画通りに上手くいくことなんて滅多にない。

というは、ビジネスの世界でも同様です。

失敗するのは、前提のものとして

「失敗して、原因を分析し、試行錯誤する」

ということを我慢強く繰り返していけば、必ず成功します。

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恵まれた時代を過ごしてきた若者世代と比較して、シニア世代の方が圧倒的に根性があるはずです。

失敗するのは当然のものと受け入れて、試行錯誤を繰り返して、あきらめないことをおすすめします。

法則その9.家族の理解・サポートを取り付ける

シニア起業では

  • 24時間の戦闘態勢を取ること
  • 他の会社がやらないことをやること
  • プライドを捨ててビジネスをすること

が重要だと解説しました。

これを実現するために重要なのは、家族の理解、家族のサポートなのです。

奥さんが起業に大反対という場合には、まずは説得するところから始めないと、強引に起業を推し進めても、上手くいかないところが出てきてしまいます。

奥さんなり、家族が心配するのは、老後資金の問題であることが多いのですが、それを超える熱意をアピールして、かつ少額でスタートすることで説得を試みましょう。

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家族のサポートが受けられれば、シニア起業の成功確率は上がるはずです。

法則その10.補助金などをフル活用する

シニア起業の場合は、銀行から融資を引き出すのは簡単ではありません。

しかし、国は地方公共団体は

「女性やシニアに起業をして、社会進出してほしい。」

という意向があり、補助金などの支援制度も、かなり充実しているのです。

【融資】日本政策金融公庫

女性、若者/シニア起業家支援資金

融資額:最大7200万円
条件:55歳以上の方

【助成金】厚生労働省

生涯現役起業支援助成金

融資額:最大200万円
条件:中高年齢者( 40 歳以上)の方

【融資】日本政策金融公庫

創業サポート事業

融資額:最大1500万円
条件:55歳以上の方

補助金・助成金であれば、返済する必要がありませんので、利用できるのであれば利用すべきです。

融資の場合は、低金利で借りられる可能性が高いのですが、返済負担も大きくなってしまうので、慎重に検討する必要があります。

まとめ

シニア起業を成功させる10の法則

  1. 法則その1.シニア顧客向けのビジネスを選べ
  2. 法則その2.未経験の分野でチャレンジしない
  3. 法則その3.融資を受けずにスモールスタート
  4. 法則その4.友人・知人ネットワークをフル活用する
  5. 法則その5.シニア起業と言っても、差別化が絶対条件
  6. 法則その6.新入社員の気持ちに戻らなければならない
  7. 法則その7.儲けようとしないことが差別化につながる
  8. 法則その8.失敗は前提として、上手くいくまで試行錯誤する
  9. 法則その9.家族の理解・サポートを取り付ける
  10. 法則その10.補助金などをフル活用する

これがシニア起業を成功させるすべての要素とは言わないものの、シニア起業で成功しているシニア起業家を見ると、これらのポイントの多くをクリアしている方が多いのも事実です。

concierge

とくに重要になるのは、シニアであることを逆手にとって「競合他社と差別化する」ことです。「差別化」がなければ、どんなビジネスであっても成功させることはできないのです。

シニアの方は、若者よりも経験値が多い分、それを活用できるメリットがありますが、同時に柔軟な発想で時代に合わせた差別化をすることが求められます。上記の法則を頭に入れながら、シニア起業を成功させましょう。

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