起業するのは簡単ですが起業を成功させることは難しいのです。今回は起業の成功率を上げる方法として「安定収入があるうちに実験を繰り返す」を解説します。
目次
事業計画やビジネスプランに意識が行き過ぎる弊害
起業する人は誰もが
- 「これは今までになかった画期的なビジネスプランだ。」
- 「この方法で行けば、売上が伸びることは間違えない。」・・・
中には
- 「転職先がないから起業しよう。」
という人もいますが・・・これでは到底成功は望めません。
しかし、「自分の事業計画やビジネスプランがどんなに優れているのか?」は自分で判断するものではなく、市場が判断してくれるものです。
良いと思っていた事業計画やビジネスプランがものの見事に結果がでないことはザラにあります。会社員で働いていたことがあるかたは、社長や役員のアイデアが100発100中でないことは既に知っているのではないでしょうか。
「絵に描いた餅」
恐怖のこの言葉が起業した後には付いて回るのです。
- 思ったよりもお客さんが来ない
- 思ったよりもお客さんの受けが悪い
- 思ったよりもお金が必要
- 思ったよりも上手くサービスが作れない
- 思ったよりも時間がかかる
- 思ったよりもリピートされない
- 思ったよりも・・・
想定外の連続で、練りに練った事業計画の数字がものの見事に外れまくるのは珍しいことではないのです。
「安定収入があるうちに実験を繰り返す」方法とは?
仕事の業務でテストをしてしまう!
起業する仕事とまったく同じことを会社で働いている状況ですることはできません。
しかし、
- お客さんと商談に行くときに自分のビジネスプランの反応をうかがってリサーチをしてしまう。
- お客さんと接待に行って「もしこんなサービスがあったら利用しますか?」と聞いてしまう。
ことなら、簡単にできます。
あまりにも、直接的に今のお客さんに「独立したらお客さんになってくれますか?」と勧誘するのは今の勤務先とのトラブルになりかねないのでおすすめはしませんが、できることはあるはずです。
開発の仕事であれば、上司に「新しいアイデアの開発に時間を使って良いですか?」と聞いて、自分のビジネスプランの開発を勤務先のサービス開発と同時に検討してしまう方法もあります。
「倫理上、そんなことはしたくない。会社に申し訳ない。」と思う方もいるかもしれませんが、それ以上に安定収入があるうちにテストをすることは、起業の成功率を上げるためには非常に重要なことなのです。
仕事が終わってから副業、週末起業でテストする!
仕事が終わってから副業としてウェブサイトの運営をしてみる、ECサイトの運営をしてみる、週末起業で起業したいビジネスを行ってみる・・・ことで起業を実体験することができます。
この段階ではお金を得ることが目的ではなく、テストをすることが目的ですので、無報酬でも構わないのです。起業の予行演習ができることには違いがないのです。実際にやってみれば、頭の中では思いつかなかったアイデアや課題が数多く出てくるでしょう。
社内ベンチャーで起業を体験する!
会社に社内ベンチャーの制度があれば利用してみるのも一つの方法です。
今の会社の役員や社長にビジネスプランをプレゼンすることもできますし、通れば実際に起業することもできます。「収入がある状態で」です。
妻(夫)にやらせる!
子育てが終わってある程度時間がある奥さんがいる場合には、起業する前に予行演習ではじめてもらうという方法もあります。
「他人任せで成功するのか?」という疑問もあるかと思いますが、成功のためにやるのではなく、実験のためにやるのです。多くのコストを掛けないプランで、テストをしてもらうことは起業の成功率を上げるために必要なことです。
まとめ
どれも「働きながら=安定収入がある状態で」できることです。
起業をすれば損益分岐点を突破するまでは利益はありません。
起業スタートから1年かけて、実験をしながら損益分岐を狙うのであれば、起業する前に1年は安定収入もらいながら、実験を繰り返していた方が成功率が高いのは言うまでもありません。