海外の起業アイデアを紹介します。海外の起業アイデアは日本に持ち込んでも成功する可能性が高いので「これから起業を検討したいと考えている方」「起業したいけど有望なビジネスプランが見つからない方」は要チェックです。筆者が独断と偏見で「日本に持ち込んでも成功する可能性が高いだろう。かつ、それほど大きな投資は必要ない」と感じるビジネスアイデアを中心に紹介しています。ビジネス英語力が乏しいので不正確な情報があるかもしれませんがご了承ください。
起業アイデアの概要
アメリカの「アリゾナ大学」が導入しているサービスです。
「アリゾナ大学」では、新入生の学生カードIDの追跡により、学生の行動パターンの分析を行っているのです。
IDカードは、キャンパス内の700以上の場所で学生が使用します。
- ホール
- 図書館
- 学生センター
- 自動販売機の軽食
- カフェテリアの食事の購入
- レコーディングセンター
・・・
等、様々な場所で、IDカードが利用されます。
逆に言えば、学生のIDカードの記録を解析すれば、学生の行動パターンなどが明らかになるということです。
「アリゾナ大学」がここで改善したいと考えているのは「脱落率を下げる(留学率を上げる)」ということです。
留学率と卒業率が大学の評判と全国ランキングに影響を及ぼすため、大学にとっては「どれだけの割合で学生が卒業できるのか?」は死活問題なのです。
つまり、
- ルーティーンワークが確立されていない
- 社会的なサークルに参加していない
- 友人がいない
学生ほど、大学から脱落してしまうということです。
逆に言うと、「大学から脱落しかけている学生」にフラグを立てることができるので、教師や大学スタッフは、脱落を防ぐためにサポートができるということを意味します。
結果として、「アリゾナ大学」では、制度導入後
留学率86.5%に上昇
翌年、留学生89.0%に上昇
これは、全国平均の78.0%をはるかに上回る数値です。
つまり、
ということができます。
起業アイデアを日本に持ち込んで成功する可能性
あると考えます。
日本で展開するのであれば、大学はもちろん可能です。
ただし、大学などで行うとプライバシーの問題も同時に発生してしまいます。大学構内にいる間はすべての行動が記録されてしまうというのは、プライバシー面を問題視されてしまう可能性もあるからです。
であれば、企業に導入するのが一番収益性が高いビジネスモデルになる可能性があります。
例えば
営業マンの行動パターンをID端末を渡すことで、GPSと行動を紐づけて監視し
- 売上の高い営業マンの行動パターン
- 売上の平均的な営業マンの行動パターン
- 売上の低い営業マンの行動パターン
をビックデータで解析することで
というような使い方が考えられます。
全体の売上を上げるための解析方法の提供であれば、費用対効果さえ合っていれば導入する企業は増えるはずです。
日本では、データを持って社員教育をする分野は、あまり発展していません。しかし、昔取った杵柄で上司から教えられるよりも、明確にデータで話された方が説得力が何倍もあるのは事実です。
「社員の生産性を上げるための行動解析」は、現実的に提供できる時代になっているのではないでしょうか。
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