海外の起業アイデアを紹介します。海外の起業アイデアは日本に持ち込んでも成功する可能性が高いので「これから起業を検討したいと考えている方」「起業したいけど有望なビジネスプランが見つからない方」は要チェックです。筆者が独断と偏見で「日本に持ち込んでも成功する可能性が高いだろう。かつ、それほど大きな投資は必要ない」と感じるビジネスアイデアを中心に紹介しています。ビジネス英語力が乏しいので不正確な情報があるかもしれませんがご了承ください。
起業アイデアの概要
女性向けの新しい現金通貨「FEM」は、ドイツのファッションブランド「ペイズリー」が発行している通貨です。
このサービスのコンセプトは「男女格差の是正」です。
ドイツでは、男女の賃金格差が21%あると言われています。
同じ仕事をしたとしても、男性の方が給料が21%高いということです。
「ペイズリー」は、元々男性向けのファッションブランドですが、女性向けのコレクションを投入する際のマーケティング戦略として、広告代理店MAYDによって作られたのが、女性向けの新しい現金通貨「FEM」です。
という価値を持つ通貨です。
つまり、女性は「FEM」で買い物をすることで、男性よりも、21%分安く買い物ができるということを意味しています。
この取り組みは、「ペイズリー」のマーケティング戦略の一環としてスタートしたものですが、男女差別をなくすことに共感する加盟店を増やしています。
紙幣の柄には
- アダラブラセ
- ローザ・ルクセンブルク
- フローレンス・ナイチンゲール
- アメリア・イアハート
- ジェーン・オースティン
- マリー・キュリー
と、名だたる女性がモチーフに採用されています。
当然、男性が使えないようにいろいろなセキュリティ機能も搭載されているのです。
「男女格差をなくす」という新しい社会的価値を持った通貨という新しいビジネスと言えるでしょう。
起業アイデアを日本に持ち込んで成功する可能性
あると考えます。
日経新聞によると
2016年度の調査で
フルタイムで働く女性の平均賃金は月額24万4600円と3年連続で最高となった。
男性の賃金の73%、男女格差はこの20年で10ポイント縮まった。
とありますが、それでもドイツよりも格差が大きいのです。
日本でも、ファッションブランドが女性向けに、日本円よりも27%価値のある女性専用通貨を発行すれば、そのPR力は27%以上の効果が見込めることは間違えないでしょう。
理念に共感した女性顧客が27%増えれば、27%価値のある女性専用通貨を発行したとしても、十分に元が取れる計算です。
また、自社発行した通貨ですから、自社でしか利用できないので、リピート率も向上します。
賛同する企業を増やしていけば、TポイントやPontaのような共通ポイントのように普及するポテンシャルも備えていると言えます。
賛同する企業にとっては、この「女性専用通貨を使える」というだけで、社会貢献につながるため、企業イメージを上げることができるはずです。
- 1ポイント = 1円
というありきたりなポイントや電子マネーの価値を設計するのではなく
- 男女格差をなくす
- 自然環境を守る
というような社会貢献性の強いポイント、通貨の発行は新しいビジネスモデルとして通用する可能性はあります。
今で言えば「保育士さんだけが使える価値の高い通貨」などを作って、賃金が安くても、一般的な給与水準の方と同等の買い物ができる環境が整えられるのであれば、これを実現した企業のイメージは、かなり上昇するでしょう。待機児童問題も解消されますし、このようなプロジェクトであれば、補助金や助成金といった国からの支援も受けられるはずです。
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