実際に起業を経験した経営者に
- 「起業失敗談」
- 「起業時の会社の状況」
- 「起業時の資金調達方法」
- 「起業前にしておければ良かったこと」
- 「起業を検討している方へのアドバイス」
をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。
起業経験者100名のヒアリング調査
- ご協力いただいた起業経験者:40名
- リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日
※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。
リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ
性別
性別
|
回答数
|
割合
|
男性
|
22人
|
55.0%
|
女性
|
18人
|
45.0%
|
業種
業種
|
回答数
|
割合
|
農林水産・鉱業
|
0人
|
0.0%
|
建設業
|
0人
|
0.0%
|
製造業(食料品)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(飲料)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(衣服、繊維工業)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(印刷・同関連業)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(化学工業、化粧品、医薬品)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(一般機械器具)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(自動車)
|
0人
|
0.0%
|
製造業(その他)
|
1人
|
2.5%
|
電気・ガス・熱供給・水道業
|
0人
|
0.0%
|
通信業
|
1人
|
2.5%
|
市場調査
|
0人
|
0.0%
|
その他情報サービス業
|
3人
|
7.5%
|
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業
|
1人
|
2.5%
|
広告業・広告制作業
|
1人
|
2.5%
|
運輸業・郵便業
|
0人
|
0.0%
|
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ)
|
1人
|
2.5%
|
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
|
1人
|
2.5%
|
卸売・小売業(飲食料品)
|
1人
|
2.5%
|
卸売・小売業(自動車)
|
0人
|
0.0%
|
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等)
|
0人
|
0.0%
|
卸売・小売業(その他)
|
1人
|
2.5%
|
銀行業
|
0人
|
0.0%
|
保険業
|
0人
|
0.0%
|
その他金融業
|
0人
|
0.0%
|
不動産業
|
2人
|
5.0%
|
専門・技術サービス業、学術研究
|
4人
|
10.0%
|
飲食店、宿泊業
|
3人
|
7.5%
|
教育、学習支援業
|
4人
|
10.0%
|
医療業
|
0人
|
0.0%
|
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護)
|
1人
|
2.5%
|
その他サービス業
|
11人
|
27.5%
|
公務
|
0人
|
0.0%
|
その他(該当なし)
|
4人
|
10.0%
|
起業時データ
起業時年齢
起業時年齢
|
件数
|
割合
|
10代
|
1人
|
2.5%
|
20代
|
14人
|
35.0%
|
30代
|
20人
|
50.0%
|
40代
|
5人
|
12.5%
|
50代
|
0人
|
0.0%
|
60代
|
0人
|
0.0%
|
70代
|
0人
|
0.0%
|
起業時の社員数
起業時の社員数
|
件数
|
割合
|
1人
|
19人
|
47.5%
|
2人
|
11人
|
27.5%
|
3人
|
5人
|
12.5%
|
4人
|
3人
|
7.5%
|
5人~10人未満
|
2人
|
5.0%
|
10人~
|
0人
|
0.0%
|
起業資金
起業資金
|
件数
|
割合
|
100万円未満
|
14人
|
35.0%
|
100万円~200万円未満
|
11人
|
27.5%
|
200万円~300万円未満
|
1人
|
2.5%
|
300万円~500万円未満
|
8人
|
20.0%
|
500万円~1000万円未満
|
3人
|
7.5%
|
1000万円~2000万円未満
|
3人
|
7.5%
|
2000万円~5000万円未満
|
0人
|
0.0%
|
5000万円~1億円未満
|
0人
|
0.0%
|
1億円~
|
0人
|
0.0%
|
起業資金のうち自己資金
起業資金のうち自己資金
|
件数
|
割合
|
100万円未満
|
19人
|
47.5%
|
100万円~200万円未満
|
10人
|
25.0%
|
200万円~300万円未満
|
0人
|
0.0%
|
300万円~500万円未満
|
9人
|
22.5%
|
500万円~1000万円未満
|
1人
|
2.5%
|
1000万円~2000万円未満
|
1人
|
2.5%
|
2000万円~5000万円未満
|
0人
|
0.0%
|
5000万円~1億円未満
|
0人
|
0.0%
|
1億円~
|
0人
|
0.0%
|
起業資金の調達方法
起業資金の調達方法
|
件数
|
割合
|
日本政策金融公庫
|
4人
|
10.0%
|
信用保証協会の制度融資
|
1人
|
2.5%
|
マル経融資
|
0人
|
0.0%
|
銀行からの融資
|
4人
|
10.0%
|
信用金庫からの融資
|
0人
|
0.0%
|
自己資金
|
15人
|
37.5%
|
個人での借入(消費者金融等)
|
1人
|
2.5%
|
親や兄弟、親戚からの借入
|
6人
|
15.0%
|
知人からの借入
|
7人
|
17.5%
|
親会社からの出資
|
1人
|
2.5%
|
他企業からの出資
|
0人
|
0.0%
|
ベンチャーキャピタルからの出資
|
0人
|
0.0%
|
補助金・助成金
|
1人
|
2.5%
|
ソーシャルレンディング
|
0人
|
0.0%
|
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。
|
0人
|
0.0%
|
起業後の経営データ
事業歴
事業歴
|
件数
|
割合
|
1年未満
|
1人
|
2.5%
|
1年~2年未満
|
8人
|
20.0%
|
2年~3年未満
|
6人
|
15.0%
|
3年~5年未満
|
11人
|
27.5%
|
5年~10年未満
|
7人
|
17.5%
|
10年~20年未満
|
6人
|
15.0%
|
20年~
|
1人
|
2.5%
|
損益分岐までの期間
損益分岐までの期間
|
件数
|
割合
|
3か月未満
|
6人
|
15.0%
|
3ヶ月~6か月未満
|
8人
|
20.0%
|
6カ月~1年未満
|
4人
|
10.0%
|
1年~1年半未満
|
10人
|
25.0%
|
1年半~2年未満
|
6人
|
15.0%
|
2年~3年未満
|
4人
|
10.0%
|
3年~
|
2人
|
5.0%
|
起業後の経常利益
起業後の経常利益
|
1期目
|
2期目
|
3期目
|
1億円~の黒字
|
0人
|
0人
|
1人
|
5000万円~1億円未満の黒字
|
0人
|
0人
|
1人
|
3000万円~5000万円未満の黒字
|
1人
|
1人
|
1人
|
1000万円~3000万円未満の黒字
|
1人
|
2人
|
0人
|
500万円~1000万円未満の黒字
|
2人
|
2人
|
2人
|
300万円~500万円未満の黒字
|
2人
|
1人
|
1人
|
200万円~300万円未満の黒字
|
1人
|
3人
|
4人
|
100万円~200万円未満の黒字
|
4人
|
4人
|
2人
|
50万円~100万円未満の黒字
|
3人
|
4人
|
5人
|
~50万円未満の黒字
|
6人
|
9人
|
13人
|
~50万円未満の赤字
|
9人
|
8人
|
4人
|
50万円~100万円未満の赤字
|
4人
|
3人
|
1人
|
100万円~200万円未満の赤字
|
3人
|
2人
|
0人
|
200万円~300万円未満の赤字
|
3人
|
0人
|
1人
|
300万円~500万円未満の赤字
|
0人
|
0人
|
0人
|
500万円~1000万円未満の赤字
|
0人
|
1人
|
0人
|
1000万円~3000万円未満の赤字
|
1人
|
0人
|
0人
|
3000万円~5000万円未満の赤字
|
0人
|
0人
|
0人
|
5000万円~1億円未満の赤字
|
0人
|
0人
|
0人
|
1億円~の赤字
|
0人
|
0人
|
0人
|
このときまでに解散している
|
0人
|
0人
|
4人
|
起業経験者の属性データ
職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:東京都
起業時データ
起業時の社員数:1人
起業時の資金:150万円
起業時の資金のうち自己資金:150万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:1億円~の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
とりあえずまず起業してから考えようと思って起業したので、正直準備は万端ではなかったです。やる気だけで起業した感じでしたね。集客なども全く考えてなくて「やっているうちに何とかなるだろう」と思っていたのですが実際は毎月赤字でした。事務所が必要だっと思って都内の一等地のレンタルオフィスを借りましたがあまり使用することもなく、悪く言えば浪費してしまったように思います。結局、自己資金も少なくなってきたので事務所は解約し、今はレンタルスペースを借りながら仕事をしています。そもそも事務所がなくてもできる仕事だったので無理してレンタルスペースを借りる必要もなかったなぁと思います。起業を始める前に人脈づくりや土台作りをもっとしっかりしておけばよかったと思いました。
起業前にしておけば良かったと思うこと
たとえ起業後に赤字になったとしても自分が一年くらい余裕で過ごせる貯金を溜めておけばよかったと思います。私も会社員を辞めた時は一年くらいは十分暮らせていける貯金額があると思っていましたが、事業を始めると意外とかかる経費が多く貯金もかなり少なくなってしまいました。事業開始からかかるお金と起業してからのセミナーなどでの勉強代、様々な経費をもっと細かく計算しておくべきだと思いました。あとは経営の勉強を全くしていなかったので本屋さんで売っている簡単なマーケティング本や経営本は読んでおくべきだったと思います。とりあえずやってみようという考えで始めると行き当たりばったりになり結果として良い数字が出せないことに気づきました。
起業を検討している方へのアドバイス
起業することについて迷っているのであれば、まずは起業する方向で今できることから行動することをオススメします。働きながらでも準備はできます。うまくいかなかったらどうしようという不安は起業経験者の誰もが思う事ですがやってみないことには何も始まりません。今は100年時代といわれていて、一度会社に就職したからと言って定年まで安心して終身雇用という時代は過ぎ去りつつあります。それは大手の起業でも同じことです。平均寿命が延びている分、楽しめる時間が増えているというように考えればおのずと行動できるはずです。起業のポイントは、自分がやりたいこと・楽しめることを基準にどんな事業展開をしていくか考えると思っているよりも簡単に起業できると思います。
起業経験者の属性データ
職種:専門・技術サービス業、学術研究
起業した会社の所在地:東京都
起業時データ
起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:1ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:このときまでに解散している
3期目の経常利益:このときまでに解散している
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
最も苦労した点は集客です。私が独立した分野は営業系の分野でしたが、自分が想定していた以上に仕事を受託することが難しかったです。過去の人脈をつたっていったほか、Web集客にも挑戦するなどネックの解消に努めたものの、あまりお金に繋がらなかった印象です。それでも、一応、1期目は黒字で着地したものの、大幅な業容の拡大はまだ難しいと判断し、一旦解散しました。
一番大きな失敗は、独立準備期間の動き方であると整理しています。独立1期目に大きな数字を残すことができる(少なくとも売上50百万円以上)ような算段を立てたうえで独立していれば良かったと思います。そのような算段があれば、集客をはじめ中長期的な目線での経営戦略を練ることが出来たのではないかと考えています。
起業前にしておけば良かったと思うこと
独立前の1年の動き方をより綿密に計画立てて過ごしていれば良かったと思っています。
企業に属しながら、下記3点について注力すべきであったと考えています。
1、潜在的な顧客リストの作成
→可能な限り、その時点で所属している企業を利用し、顧客リストを作成しておけば良かったと思っています。競業避止や情報管理の観点で厳密にはNGなのだとは思いますが、その時点での所属企業の過去事例や体質などを見極めれば、ある程度までは特段問題にならないことも多いかと思います。逆に、そのくらいのガメツさがないと独立は成功しないかもしれません。
2、所属する企業とのコミュニケーション
→自分が独立前提で就業していることについて属する企業の経営陣へ徐々に刷り込みができていれば、退職時もよりスムーズであったであろうし、その後も場合によっては協業等も可能性もあったのではないかと思います。
起業を検討している方へのアドバイス
私もそうですが、営業力や人脈には自信がありましたので、そこまで独立して苦労することはないと考えていました。しかし、自分が思っていた以上に会社名やその企業の見えない「のれん」のようなものの力は大きかったと今では考えています。特に営業に関連する分野では必ず苦労すると思いますので、ご自身の力量を過信することなく、「これ以上できない」と思えるくらい確りと準備した上で独立なさることをお勧めします。
独立後、1年くらいは十分に食べていけるくらいの準備が出来ていれば良いと思います。具体的には、独立直後に1年間食べていけるくらいの契約が取れるくらいまで複数の潜在顧客と議論を進めることができていれば良いのではないでしょうか。
また、所属企業の経営陣との事前のコミュニケーションも重要かと思います。※ただし、こちらは企業毎の文化によって許されるレベルが違うと思いますので、過去事例等を綿密に調べた上でご対応頂ければと思います。
起業経験者の属性データ
職種:通信業
起業した会社の所在地:福岡県
起業時データ
起業時の社員数:3人
起業時の資金:30万円
起業時の資金のうち自己資金:30万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:3ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
起業してから最も苦労した点は、キャッシュフローです。
前職時にそこまで貯金も出来ておらず、取引している仕事の売上が入金されるのは2か月後(例:9月に働いた分は10月末に入金される)だった為、従業員の給与負担などを自己資産の中でやり繰りする必要がありました。結局、設立資金だけでなく軌道に乗せるまで大体150万円は掛かりました。
一番大きな失敗としては、従業員を前職のメンバーから引き抜き、退職する方向で調整が進んでおりましたが、こちらの仕事先が退職前まで決定せずに、エンドユーザやクライアントを巻き込みながら、調整を行い何とか仕事を得ることができました。今度からは必ず、クライアントから仕事がもらえることを確約した上で採用活動を行うようにしようと決心しました。
起業前にしておけば良かったと思うこと
起業前にしておけば良かったと思うことは「運転資金の確保」と「税金に関する知識を深めるための勉強」です。
私が設立した会社は飲食店などのサービス業とは異なり、IT業界の準委任での作業を行っている仕事ですので、売上が当月に入ってこないというのは計算していなかったことでした。これがもし会社設立してスタートした人数が多かったらと思うとぞっとします。
あとは、税金関係の知識を習得しておけばよかったと思います。節税関係については税理士にお任せしておけばよいですが、そもそも法人関係でどういった税金がどれくらい発生していつ納税する必要があるのかを把握しておく必要があります。税金に関する知識を習得しておけば、より創立時の予算計画などもしっかり組み立てることができたのかなと思います。
起業を検討している方へのアドバイス
少子化が進んでいる中、今後大企業の従業員数は減少、または外国人採用が多くなり、フリーランスや個人事業主、起業する人などが現れてくると思います。
設立初めは、金融機関などの信用は低くキャッシュフローに困る可能性はありますが、会社の設立時に考えている企業理念を貫き、最後までやり遂げることで必ず成功に繋がると思います。また、「〇〇をしたい。」「〇年後にどうなっていたい。」というビジョンを持って取り組めば必ず起業して成功すると思います。ただ起業して社長になって、お金持ちになるためであれば、大企業に就職すればよいと思います。本当に起業して何をしたいか具体的に考え、その実現方式をしっかり考えてほしいと思います。
起業経験者の属性データ
職種:専門・技術サービス業、学術研究
起業した会社の所在地:鹿児島県
起業時データ
起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:12年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
会社勤めから、急に独立したため、確定申告に苦心しました。日頃の経理、伝票整理の方法、事務処理など会社務めの時には無関係だったので、一番知識を得るのに、大変だったのを覚えています。
商工会議所に入会も良く分からず、知人の経営診断士から紹介してもらい、入会手続きに行きました。商工会議所に何度もパソコン持参で帳簿入力を習いに通い、日頃の帳簿を管理するためのソフトも教わり、入力方法も分かるようになり、商工会議所には本当に感謝しています。
通常業務を遂行する他に経理もしなければ、ならない、経理の専門用語を覚えるのが起業当初はホントに大変苦労しました。一人で何もかもするために、時間が足りないととても感じました。
起業前にしておけば良かったと思うこと
急遽、会社倒産したので、担当業務を遂行するためには、私が独立しなければならなかったので、もっと貯蓄してれば良かったと思いました。
パソコン、ソフトウェアなど購入しなければ、設計業務が出来ないので、慌てて購入しました。
確定申告するために、帳簿をつける方法も知らず、苦労しました。商工会議所に入会し、何度も指導員から帳簿のつけ方、考え方を教わり、起業した年は何とか申告したのを覚えています。
経済学、経営についても全く知識がなく、より良い経営とは、どういうものなのか、商工会議所のあらゆるセミナーを受講し、知識を得ました。
セミナーを受けることにより、様々な会社経営を知ることが出来て、人脈も広がり、助かりました。
起業を検討している方へのアドバイス
しっかり貯蓄を沢山しておくことが先決だと思います。起業したては、信用が低いので、様々な人脈も必要だと思います。様々な変な勧誘、紹介などが来ますが、やはり知っている人の紹介が、一番信用度が高いと思います。様々な場所に行き、勉強し、人を知り、知識の幅、人脈を広げることも大事です。
起業当初は、軌道に乗せるために様々な仕事が増えて、時間が足りなくなり、体を駆使せざるを得ません。健康でなければ、何もかも出来なくなるので、体調管理も怠ってはいけません。
そして、何よりも事業計画をしっかり立てて、年間目標、将来の目標を掲げて、専門家に見て貰い、一人で悩まず、しっかりサポート受けながら、実行すべきだと思います。
起業経験者の属性データ
職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:東京都
起業時データ
起業時の社員数:2人
起業時の資金:200万円
起業時の資金のうち自己資金:200万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:28ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
やはり、
仕事の拠点である事務所探しにかなりの時間を費やしました。
東京の一等地ですと、
高額の保証金などが必要になりますし、椅子や机といった必要な備品購入だけでもかなりの費用が必要になってきます。
やはりフリーランスにとって、
事務所があるかどうかは社会的な信用の部分からみてもとても大切な要素だと思います。
交通の便が不便ですと、クライアントとの打ち合わせなどにもとても不便さを感じますし、逆に商談で来てもらう時も相手方に不便をかけてしまいます。
駅からかなり離れた場所に初めは事務所があったので、
とても苦労した事が最大の失敗で、ほとんど新規の得意先を獲得する事が出来なかったです。
コピー機や机などを揃えるのにも、かなりの費用がかかってしまいました。
起業前にしておけば良かったと思うこと
最近は、
レンタルオフィスなどが人気になっていて、都内の一等地などにも物件があり、保証金なども不要だと知りました。
何よりも面倒な机や椅子なども備え付けられていて、
オフィスの中には会議室や商談室などもありますのでとても便利です。
都内のオフィス事情を事前に調べておけば良かったと、今更ですが痛感しています。
事務所探しに2ヶ月もかかってしまい、本業の仕事を直ぐに始める事が出来なかった事はとても悔いが残ります。
どうしても外出や出張する時は連絡がつきにくくなりがちで、事務員を一名雇っていましたが、最近のレンタルオフィスなどでは、受付業務や荷物の受け取りや配送なども行ってくれますので、無駄な費用を省くことが出来ます。
起業を検討している方へのアドバイス
やはりフリーランスになりますと、少しでも早く仕事に集中してクライアント獲得などを行えるように準備を事前にしておく事が大切だと思います。
都内のオフィスは、
予想以上に高額ですし、
光熱費やインターネット通信費などのランニングコストもかなり想定外でした。
ですから、
まずは今、注目されているレンタルオフィスなどを利用する事で、
無駄な費用や時間をかけずに効率的に動けまわる体制を作っておく必要があると思います。
レンタルオフィスなどでは、
法人登記までする事が可能ですので、見かけ上は一等地にオフィスを持っていると思われますので、
それによる得意先からの信頼性なども高まると思います。
何よりも、
1日に何度も外出する場合に、
駅からの至近距離にオフィスがあるだけでも、時間的なロスをかなり防ぐ事が出来ます。
起業経験者の属性データ
職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:富山県
起業時データ
起業時の社員数:1人
起業時の資金:0万円
起業時の資金のうち自己資金:0万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:0ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
私は自宅で整体院を経営しています。
整体は初期費用がほとんど必要なく、ベッドとタオルが数枚あれば良いだけなので初期投資面では苦労しませんでした。
苦労する点はやはり集客です。天候に左右されやすく、雪が多い日本海側の地域なので雪が安定して降る冬季はガクッと来院数が減ってしまいます。
冬季に向けて一年をかけて安定した顧客を作らなければなりません。
一番大きな失敗は起業する前からより多くの人やコミュニティに触れ自分の存在を知ってもらう努力を怠ったことです。
自分の人見知りの性分にかまけて出不精になっていたのが災いとなったのか顧客の口コミや紹介があまり多くありません。普段からより多くの人にふれあい、ネットワークを広げておくべきでした。
起業前にしておけば良かったと思うこと
整体院を起業する前に雇われで単価の安いリラクゼーションにお世話になっていました。このお店の単価が非常に安いため、このお店で信用を得た顧客が私の整体院に流れる時に価格がネックになってしまいました。
やはり自分が将来設定しようとしている整体院での価格より高い料金でサーヴィスを提供しているお店に雇われるべきでした。
結果として今こちらで贔屓にしていただいている顧客はほとんど整体院で0からご案内した方たちばかりです。
みなさん価格に対してかなり満足のいくサーヴィスを得られたと満足していただいていますが、単価の安いリラクゼーションから移ろうとした方たちにとっては値段が高くなったという認識になってしまい結果としてスムーズな収益のアップに繋がりませんでした。
起業を検討している方へのアドバイス
私は極度の人見知りですが、それでも自分の技術が社会に貢献できることがあるかもしれないと思い起業しました。
安定しない収入や社会保険などの不安要素もたくさんありますが、一度起業するともう雇われには戻りたくないと思ってしまいます。
自分の顔と名前を前面に押し出し、一城の主人として責任感を持って仕事することはとても有意義なことだと感じています。
また上司や嫌な先輩のプレッシャーもなく、純粋に目の前に助けを求めてくるクライアントに向き合うことができます。
多くのクライアントから職場に関するストレスの話を聞きます。仕事で最も大変なのは仕事内容より職場の人間関係であるなと感じることが非常に多いです。
独立することは不安なことも多いですがそういったストレスから解放され責任感を持って仕事に臨めるいい機会になると思います
起業経験者の属性データ
職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:栃木県
起業時データ
起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:36ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
起業塾で学びながら起業をしたため、塾での学びをうまく生かすことが出来ずに、集客・仕事(業種)案内やアピールで苦労し、収入を得るまでが難しかった。
また、人脈でも苦労があった。というのも、ひとりで行える仕事ではなかったのでどんな仲間とチームを組むのか、どんなチームに属するのか、どんなチームを紹介されるのかにも苦労がありました。そのチームで新規顧客・仕事を得られたとしても、顧客さまのご要望に答えられず、多額の報酬を得るに至らず、経験を得るのみとなってしまったことが多々あり苦労しました。
それでもやはり、新規の顧客を得ることは難しく、起業塾の先輩や仲間からの紹介でしか仕事・報酬を得られないでいるところに苦労しています。
起業前にしておけば良かったと思うこと
事業に関することを準備するだけでなく、人脈を持っていると良かったのだろうな、と感じました。
できればひとりでも多くの人と知り合い、信頼関係を持ち、人とのつながりを得ておくことが必要なのだと起業してから気づきました。というのも、信頼関係がないところに仕事は発生しないし、新規のお客様を得る為に動く苦労よりも、ご紹介で仕事ができれば、紹介される方にとっても、とても安心感があるだけでなく信頼が得られるからです。
既に人とのつながりを持っていれば、たとえ起業前であってもその中で、自己アピールをすることで見込み客さまをひとりでも多く見つけられるだろうし、起業後の実績により早くつなげやすいのだろうと感じたからです。
起業を検討している方へのアドバイス
事業に関して事前準備以外にも大切なことは人脈を持っていることです。事業をはじめてすぐに広告や宣伝を行うことは大変でしょう。飛び込み営業で新規の顧客・仕事を得ることが得意な方はいいですが、一般的には、たやすいことではないと思いますので、どこかのグループや仲間に属して顧客・仕事をご紹介くださるような方とひとりでも多く知り合っておくことが必要で、さらに信頼関係を持てる仲になっておくことがとても重要だと感じています。というのも、ご紹介には信頼が上乗せされてきますので新規よりも責任の重さを感じるかもしれませんが、仕事がしやすくなるはずですし、ご紹介者も安心して仕事を任せてくれて、良い関係で仕事ができることと思います。
起業経験者の属性データ
職種:建設業
起業した会社の所在地:神奈川県
起業時データ
起業時の社員数:1人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:3ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
2期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
起業して最も苦労した点は、会計の帳簿をつけることです。今までは会社の経理のスタッフさんたちがすべてやってくれていた経費の計算や確定申告などこれからはすべて一人でやらねばならず、まったく知識がなかったので、会計事務所に勤めている友人に何度も聞きながら必死でやりました。
また、消耗品などの管理もはじめはうまくいかず大変でした。今までどれだけ多くの人たちに支えられて好きなように仕事をしてきたのだろうかとすごく多くの人に感謝をしました。
大きな失敗はあまりないのですが、これも経費にできたのかと後で知ることも多く、まじめに経費等を提出し、確定申告をしていますが、もう少し提出できたんだともったいなかったなと思うことはあります。
起業前にしておけば良かったと思うこと
会計や確定申告などにかかわる経理の知識です。今まで全くそういったお金のことに関しては、会社ではかかわってこなかったので初めて自分で何もかもやるとなったときに四苦八苦でした。右も左もわからず、手探りでやりながら確定申告の3月を過ぎるとすごく焦って、たくさんの人に聞いて本当に迷惑をかけました。ですので、会計についてもっと勉強をしておけばよかったなと反省しました。
あとは、人脈作りです。基本は今まで付き合っている会社さんと今もお付き合いをさせてもらっていますが、もしこれから先もっと会社を大きくしようと思ったときは、新規の取引先を作っていかねばならないので、もっと多くの人とかかわっているうちに、人脈を作っておけばよかったなと思います。
起業を検討している方へのアドバイス
起業を検討しているのならやはり悪いイメージばかりでうじうじしていては何も始まりません。がんがん攻めてやってみるべきだと思います。ダメでもともとの気持ちも持ってあまり落ち込まず、長い目で会社の将来を見るべきだと思います。
実際大変さはありますが、自由に自分の好きなことができること、それが利益につながること、時間を自分で操作できることなど、私はとてもあっていると思いました。少しでも起業の気がある方ならやはりそういうことを望んでいるのだと思います。難しいこともたくさんありますが、周りにどれだけ助けてを言えるか、いえる仲間がいるかにかかっていると思います。
決して、それだけのためではありませんが、友人や同僚、上司などかかわってくれている人たちを大切に、ぜひ挑戦してほしいです。
起業経験者の属性データ
職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:山形県
起業時データ
起業時の社員数:2人
起業時の資金:60万円
起業時の資金のうち自己資金:60万円
起業資金の資金調達方法:その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:38年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の赤字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
衣料品、呉服が主な商品構成でしたが、酒類も取り扱っておりました。併せて、つまみ、日用品などもあり在庫金額がいつも過剰で資金繰りが楽でない状況が続きました。売れることは売れるのですが、掛け売りが常態としてありました。入金いただくまで3ヵ月、半年と言うお客様もおられ、回収までの時間がかかりました。資金繰りと商いのやり方について、商工会やコンサルタントの先生方に指導を仰いだりしていろいろ学ばせて頂き、掛け売りを解消するため方法として現金仕入れの現金販売に転換しました。その3年目が閉店売り出しでの赤字です。失敗はその時に、立地の転換をしなかったことだと思います。地番と人に付与される「酒の小売り免許」があったために思いきれなかったことです。立地の転換をしなかったために、小さな商圏での商売になり、思うような売り上げをつくることが出来なかったからです。
起業前にしておけば良かったと思うこと
商売人、実業家として生きようと決めての開業でしたが、自己資本が少ないままでの出発になったことで、すぐに借入しなくてはなりませんでした。建物と商品在庫を買い取る形での出発だったために運転資金が少なくなってしまったからです。焦らずに資金を増やしておけば良かったと思っています。また、立地の商圏調査や人口動態の分析、町の発展性なども考えておらず、どんな人がどの様な暮らしをしているのかも深く考えもせずに開業してしまったことも悔やまれます。少なくとも、同年代の友人や知人を増やして仲間を作ったり、地元のサークルや任意の集まりに顔を出して覚えてもらい、小さい商圏でも売り上げを作ることの出来る下地をこしらえておけば良かったと思います。
起業を検討している方へのアドバイス
自分の人生ですから、どんな人生にしたいのかをキチンと考えて行動する事が大事になると思います。自由に生きていいんですが、家族はどうするのか、起業して何を求めたいのか、どこまで求めるのかを深く考えることです。自分の幸せはどうだろうか、他人が責任をとる必要はないか、自分も含めて周りに被害を与えないか、などです。失敗しても他人のせいには出来ません。恐れずに自分に合った生き方を見つけ、自分の居場所を見つけることだと思います。決して焦らずに、十分な資金や他の人や世の中が納得するスキルを獲得してからでも遅くないと思います。特に現在は、ネットにかかわらずに出来る仕事はほとんどないと思いますし、ネットの力を利用して仕事に付加を加えてはいかがでしょうか。
起業経験者の属性データ
職種:教育、学習支援業
起業した会社の所在地:愛知県
起業時データ
起業時の社員数:2人
起業時の資金:50万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:自己資金
起業後の経営データ
損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗
愛知県豊田市で小学生を主対象とした運動教室、野外活動(キャンプや遠足など)、生涯学習(工作や工場見学、職場体験など)事業を行いましたが、小学4年生以上はサッカーや野球、水泳など習い事がはっきりしており、小学1年生から3年生が実質の顧客でした。2011年頃に企業しましたが、当時はまだSNSが今ほど発達しておらず、また広告費をねん出するほど資金がなかったため、ターゲットに対してどのように広告をするかが一番の悩みどころでした。無料のイベントをうち、教育委員会の許可を得て、小学校でチラシを配布しました。おかげで会員登録(無料)は1500名を超えましたが、今度は会員に対して、どのようにイベントや事業を案内するか、少ない資金の中でPRすることが大変でした。
起業前にしておけば良かったと思うこと
業界経験をしっかり積むことが必要だったと思います。自分自身が大学で学んだ知識やアルバイト程度の経験で、ある程度事業がスムーズにまわると、誰が聞いてもびっくりするぐらい見通しが甘かったと思っています。まずは自分がやりたい事業の専門知識や技術を身につけるため、類似の企業で数年間働き、業界の雰囲気や保護者対応の方法、仕事の進め方などを学ぶべきだったと思っています。
次にターゲットの絞り方です。ざっくり「小学生」としましたが、実質小学校低学年しかサービス対象にできなかったことから、ターゲットはだれで、うちの会社で何ができるようになるのか?などをもっと深く考えるべきでした。また、ライバル企業を全く調べずに事業を開始したため、より高い専門性を求める高学年層が、ライバル企業の体操教室へ所属するなどの流出が多かったため、ライバルがどんなレベルでどんなサービスを展開していたのか、それに対して自社が何ができたのか、しっかり対策を練るべきでした。
起業を検討している方へのアドバイス
ターゲットは誰かをしっかり深く検討されると良いと思います。経済的に自立していない個人(大学生、高校生、中学生、小学生以下など)を対象としたサービスを展開する場合、そのサービスに対して、申込みをする、しないの最終的な権限者はだれなのか?を含めて、ターゲットを絞られると良いと思います。
私が経験した小学生を対象にしたサービスではほとんどが「母親」の意見が申込みに大きく影響していました。この「母親の意見」というのは想像以上に影響力があることを学びました。企業当時の母親はスマホを持たず、Facebookも知らない人たちでした。そのため、友達が参加して「良かった」と聞くと、「兄弟」を引き連れてサービスに申込み、さらに別の友達を勝手に紹介をしてくれます。それとは逆に友達が「別の会社でキャンプに行く」というと、ごっそり流出するわけです。いかに母親に早くサービスを伝え、興味を持ってもらい続け、いかに「安心と良かった」を与えるかが重要でした。
今ではLINEやツイッターもあるので、当時ほどの口コミが重要ではないかもしれませんが、うまく「母親の意見=サービスに申込みをする最終権限者」にリーチできると良いと思います。
あなたのビジネスが成功されることを願っています。