【失敗しない】起業するには、まず何をすべきか?「起業経験者」が教える失敗しない起業の手順とは?

man
「起業したいのですが、まず何をすべきでしょうか?」
「起業するには、何が必要なのでしょか?」
・・・

起業を検討している方が思う最初の疑問はこれじゃないでしょうか?実際に筆者もそうでした。しかし、起業にチャレンジしようとしない限りは、接しない情報であることも事実です。今回は、起業経験者が「この疑問」と「本当の起業の手順」について解説します。

まず「起業経験者」の筆者の自己紹介から

筆者は、会社経営歴が6年です。

サラリーマンから33歳の時に独立して、現在は年商3億ぐらいのIT系の会社を経営しています。

  • 無借金経営
  • 会社の資産は7億円
  • 社員数は4名

山あり谷ありでしたが、ある程度計画的に起業を成功させてきました。

サラリーマン時代は

  • 年収600万円
  • インターネットの広告代理店で部長職

をしていました。

  • 元々、お金儲けに興味があったこと。
  • 大学時代から起業に興味があったこと。

で、新卒の時代から「起業するためにどうすべきか?」を念頭に仕事をしてきました。

teacher
その経験から、「【失敗しない】起業するには、まず何をすべきか?」を自分なりに解説します。

手順その1.基本的なビジネススキルを身に着ける

筆者の場合は、大学院に行っていたので24歳で広告制作会社で働きはじめました。

このときはぼんやり「起業したいな。」というイメージしかありませんでした。

しかし、このときに読んでいた書籍に

があり、「金持ちと父さん」の教えに従うと

  1. はじめに「スキル」を身に着ける
  2. 次に「ビジネス(会社)」を持つ
  3. 次に「資産」をもって増やす
  4. 時間とお金から自由になる生活を手に入れる

と書いてあったため、素直な私は

teacher
まずは「スキル」だ。

と思って、いろんな会社を2年周期ぐらいで転々としました。

広告制作会社、プロモーション会社、広告代理店、インターネット広告代理店・・・

このときに考えていたことは

man
「将来30歳ぐらいでメディア運営会社を作りたい。」
「そのときのために、経営に関連するスキルを何でも吸収したい。」
「必要なのは人脈ではなく、お金を稼ぐスキル」
「給料は安くても、24時間体制で働いて出世することで任される仕事の範囲を広げたい。」

です。

給料交渉をしたことはありませんし
経費を申請したこともありません。
その割に終電帰りが当たり前

ですので、当然、出世していきます。

この段階では、自己評価ですが

  • マーケティングスキル
  • 営業スキル
  • 経営企画スキル
  • マネージメントスキル

は身についていたと思います。

teacher

33歳で起業することになるのですが、この30歳の時点で身につけた基本的なビジネススキルが

今の経営の土台になっていることは間違えありません。

はじめは1人の会社ですが

  • 売上・利益の日時管理の徹底
  • PDCAを回すスピード
  • 週間のMTGによる問題点の洗い出し
  • 大企業への営業活動
    ・・・

結局、この24歳~30歳の6年間で築いたビジネススキルをベースとして、会社経営をはじめたので

同じ規模の零細企業との戦いであれば、負けることはなかったのです。

センスのある方は、ビジネススキルがなく、いきなり起業しても、メキメキビジネススキルを伸ばして成功する方もいます。
今で言えば、仮想通貨のコインチェックの経営者のように経営スキルを持たずに、市場に上手く乗っかって成功する人もいます。

しかし、私は

  • 堅実派
  • 経営センスはない
  • 度胸もない小心者

ですので「着実な方法」を選択しただけなのです。

やはり、社員数10名~100名ぐらいの中小企業で部長・役員クラスでも、やっていける基礎のビジネススキルというのは、「失敗しない起業」には必要不可欠なものなのです。

これを身に着けるポイントは

自らブラック企業のように働くこと

しかありません。

私は、たった6年間の経験値ですが、

どの会社でも朝は早く行って、夜は終電で、週末も仕事をする機会を増やしました。

そのため、能力は勝手に伸びていきますし、経営者にも可愛がられます。

当然、出世して任される仕事の範囲も、権限も広がっていきます。

同い年のサラリーマンと比較したら

  • 仕事に書ける時間 2倍~3倍
  • 任される仕事の範囲 2倍~3倍

ですから、掛け算すれば、4倍~9倍のペースで仕事をしていました。

teacher
6年とは言え、24年分ぐらいの仕事をしていたのですから、ビジネスセンスがない筆者でも、それなりのビジネススキルを身に着けることができました。

手順その2.起業時期とやるべきビジネスモデルを決める

さて、基本的なビジネススキルが身に着いたら、次にやるべきことは「起業時期」「ビジネスモデル」を決めることです。

筆者は、元々

メディア・アプリなどを作って、世界中の人に影響を与えるような仕事がしたい。

と考えていたため、やるべきビジネスモデルはほぼ決まっていました。

起業時期は、ぼんやり30歳と決めていたのです。

そのため、29歳のときに起業に向けて動き出しました。

  • ビジネスモデルを経営計画書にまとめる
  • 出資してもらうためにVCと話す
    ・・・

いろいろ行動して、「起業するかどうか?」直前まで行きましたが・・・

小心者の自分にもう一度「今起業すべきかどうか?」自問自答してみたところ

man
「やっぱり、まだ早い。基礎的なビジネススキルは身に着けたけど、メディア運営、アプリ運営のノウハウがない中で、起業して儲けられるイメージが湧かない。」

と素直に思ったのです。

ここで、起業時期を延長しました。

30歳 → 33歳

man
3年間メディア運営会社で勤務して、ノウハウを体得してから、自信ができた段階で起業すべきだ。

と思い直したのです。

手順その3.ノウハウを盗む

あくまでも「失敗しない起業」というテーマに則って話すと

起業後のビジネスモデルで成功している企業に就職して、ノウハウを盗む

というのが非常に重要なポイントになります。

私自身も、30歳での起業を一旦あきらめて、メディア運営会社に転職しました。

やることは簡単です。

  1. 会社の業務のすべてを自分で完全に体得する
  2. 出世して、経営陣と対等に話せる、経営MTGに参加できる立場になる
  3. すべての会議でメモを取る
  4. 会社で起こるすべての事象に関して「自分が社長ならどうするのか?」改善案を自分の中でメモを取る
  5. できるだけ、多くの顧客と話し「顧客の意図やニーズ」を正確に把握する

今も、「Evernote」などのノートアプリを使って、会議中でも、打ち合わせ中でも、マネージメント中でも、ありとあらゆるものをメモしていきます。

会社の経営資料などを盗むと問題になってしまうので、実際に盗むことはせず、ひたすらメモを取って、自分が起業したときに少なくとも、その会社と同等レベルの経営ができるように備えるのです。

man
「でも、そんなに簡単に出世できないでしょ?」

会社の規模感の問題もありますが、社員数が50名未満の中小企業であれば

  • 誰よりも早く来る
  • 誰よりも遅く帰る
  • 任された仕事で結果を出す

ということができれば、勝手に出世していくはずです。

起業を本気で成功させたいのであれば、一旦プライベートは捨てましょう。

teacher
これをやっても「出世できない」「結果が出ない」のであれば、「起業してはいけない。」ということに他なりません。自分でやる方が何倍も大変なのですから、「すべてが整った状況で結果を出せることが最低条件」なのです。

このときの「Evernote」を見返すと、100万文字を超えています。

起業後にやりたいビジネスモデルを実際にやって成功している企業に入って

  • 自分だったら、どういう経営管理をするのか?
  • 自分だったら、どういう販売戦略を取るのか?
  • 自分だったら、どういう差別化戦略を取るのか?
  • 自分だったら・・・

を、考えに考えてから、「起業」するのですから、起業成功の確率が上がるのは間違えありません。

当然、この時代に築いた人脈も、会社経営には生きてくるのです。

手順その4.お金を貯める

これは筆者の意見ですので、絶対ではありませんが・・・

  • 出資は受けない方が良い
  • はじめは自己資金だけの方が良い
  • 資金調達するにしても、日本政策金融公庫だけにした方が良い

と考えます。

出資を受ける = 経営に口を出される
出資を受ける = 大成功しても、株主でないと利益を十分に受け取れない

という問題があるからです。

筆者は、億万長者になりたくて、起業したのですが・・・

株の仕組みは理解していたので、自分の会社の株を誰かに渡すことになるなら、起業する意味がない

と思ってました。

また、

せっかく、リスクを取って会社を起業するのに、人の指図は受けたくない

とも思いました。

「出資を受ける」と上記の問題が出てきてしまうのです。

銀行から融資を受ける = 経営者の個人保証が必要 = 会社経営が破綻すれば、個人として莫大な借金を負う

ことになります。

筆者は、小心者ですから

man
個人として莫大な借金はイヤだ。

と考えました。

「銀行から融資を受ける」という選択肢もないのです。

だとすれば、残された選択肢は

  1. 「自己資金」のみで起業する
  2. 「自己資金」+「日本政策金融公庫からの借入」で起業する

の2択です。

筆者の場合は、メディア運営という事業モデルだったので、多くの立ち上げ資金、設備投資などが不要でした。

結果「自己資金」で起業することにしたのです。

  • ビジネスの基礎スキルを身に着ける
  • ノウハウを盗む

という手順の中で、プライベートの時間を犠牲にして仕事をするのですから、よほどのことがなければ簡単に貯金できるはずです。

筆者は、500万円の貯金をして

100万円 → 会社の起業資金
400万円 → 売上ゼロ円が続いた時の生活費

として、起業をしました。

自己資金でやることの重要性は

「自分のお金だからこそ、必死になれる」

ということもあります。

自分が長い間がんばって稼いだお金は、1円足りとも無駄にしたくないものです。

だからこそ、自分のお金で起業することに意味があるのです。

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VCやエンジェルから出資を受けて、画期的なビジネスモデルを実現しよう。

と考えている方の95%失敗します。

それは「他人の金」ですから、必死さもでてきませんし、「経費を抑えること」に意識が向かずに、無謀な「投資」を繰り返してしまうのです。

teacher
失敗しない起業のためには、自己資金での起業をおすすめします。

日本政策金融公庫からの借入の場合は、経営者の個人保証を外すプランもあるのです。個人保証なしで3000万円まで借りられるので、十二分の起業資金はリスクなしで調達できるはずです。

日本政策金融公庫で融資を受ける際も、「自己資金をどれくらい出すのか?」は重要な審査ポイントになるので、貯金はしておかなければなりません。

手順その5.撤退条件を決める

「スキル」と「ノウハウ」が身に着ければ、すぐに起業できるようなイメージがありますが、重要な手順として「撤退条件」を決めましょう。

筆者の場合は

500万円の貯金をして

  • 100万円 → 会社の起業資金
  • 400万円 → 売上ゼロ円が続いた時の生活費

という資金分配にしました。

teacher
400万円あれば、売上ゼロでも、2年ぐらいは生活できるかな?
当時33歳、35歳でも転職活動をすればサラリーマンに戻れるかな?

という計算があり

2年間は起業を頑張ってみる、それで売上が伴わないようなら、一旦サラリーマンに戻ろう

という撤退条件を設定しました。

ここで腹を決めた形になります。

起業を成功させるために

起業を失敗して、多額の借金で人生を棒に振る

というほどのリスクを負う必要はないのです。

ダメだったら、もう一回サラリーマンに戻って「資金」「ノウハウ」「スキル」を磨いて、再チャレンジすれば良いだけです。

  • 期限を決めるからこそ、頑張れる
  • 期限を決めるからこそ、再起できないようなダメージを喰らわなくて済む

のです。

これは失敗しない起業のために重要なステップと考えます。

手順その6.起業する

後は起業するだけです。

「盗んだノウハウ」+「そのときの自分の改善案やアイデア」 → 自分なりの経営計画を策定します。

「前職で培ったノウハウ」+「自分の培ったビジネススキル」+「前職で培った人脈」を駆使して、策定した経営計画を実現させていけば良いだけです。

まずは「損益分岐」を目指して、利益が出てきたら、そのうちの20%~30%を新しい事業などの投資に回すようにして、徐々に企業規模を拡大させることを心がけましょう。

まとめ

【失敗しない】起業するには、まず何をすべきか?

  • まずやるべきなのは「ビジネススキルを身に着ける」ことです。

「起業経験者」が教える失敗しない起業の手順には

  1. 手順その1.基本的なビジネススキルを身に着ける
  2. 手順その2.起業時期とやるべきビジネスモデルを決める
  3. 手順その3.ノウハウを盗む
  4. 手順その4.お金を貯める
  5. 手順その5.撤退条件を決める
  6. 手順その6.起業する

というものがあります。

前述した「失敗しない起業の手順」は、あくまでも小心者の筆者が「念には念を入れて」実行した起業の手順に他なりません。

  • 失敗しないために十分なビジネススキルを会得する
  • 失敗しないために成功している企業のノウハウを盗む期間を用意する
  • 失敗しないために自己資金で起業する
  • 失敗してもダメージが少ないように撤退条件をはじめから設定する

ということをしています。

経営センスのある方であれば、いきなり起業しても、成功するでしょうし
VCから億単位の出資を受けて、世界的な企業を創る人もいます。

teacher

優秀な経営者は、上記の手順を取る必要は全くありませんが

  • 小心者
  • 堅実
  • 小さく成功させたい
  • 失敗したくない

と考える方には、私の方法論を自信をもっておすすめします。

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