海外の起業アイデアを紹介します。海外の起業アイデアは日本に持ち込んでも成功する可能性が高いので「これから起業を検討したいと考えている方」「起業したいけど有望なビジネスプランが見つからない方」は要チェックです。筆者が独断と偏見で「日本に持ち込んでも成功する可能性が高いだろう。かつ、それほど大きな投資は必要ない」と感じるビジネスアイデアを中心に紹介しています。ビジネス英語力が乏しいので不正確な情報があるかもしれませんがご了承ください。
起業アイデアの概要
マレーシアのTESCOが行っているエコバックキャンペーンです。
この起業アイデアの経緯
マレーシアでは、1人あたり年間300個ものビニール袋が利用され捨てられます。
テスコはイギリスの会社で、世界流通大手の一つであり、世界十数カ国でハイパーマーケット、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどを展開している会社です。
マレーシアのテスコでは、ビニール袋の廃棄によって、影響を与えてしまう海洋生物をモチーフに再利用可能なショッピングバッグをデザインしています。
- クジラ
- カメ
- 魚
このエコバックは、0.5MYR(マレーシアリンギット)の費用がかかります。
1マレーシアリンギット = 27.9505416 円
14円程度です。
このエコバックには「バーコード」がデザインに埋め込まれており、
袋を再使用するときに各顧客が受け取るリベートは、1袋につき0.2MYR(5.6円)です。
また、このエコバックは、リサイクルされた再生プラスティックで作られており、長期間の使用が可能になっています。
エコバックの還元キャンペーン自体はそれほど珍しいものではありませんが、この起業アイデアの特筆すべき部分は
- 環境保護のストーリーをデザインに組み込んでいること
- エコバックを使ったインセンティブを明確に設定していること
の2つです。
環境保護の重要性をエコバックを使うたびに想起します。
また、クジラ、カメ、魚のデザインの中に割引バーコードがあるので、会計時にも今一度エコバックのデザインを認識するタイミングがあるのです。
その上で、チラシやポスターには、どれだけエコバックを利用することが重要なのか?のメッセージが記載されています。
合計で9億枚のビニール袋になる
そのうちの半分は1回しか利用されない
上記は海の大きなリスクになる
私たちの海を守りましょう。
というメッセージです。
実際に過去6年間にすでに配布されているビニール数を半分にした実績があります。
起業アイデアを日本に持ち込んで成功する可能性
あると考えます。
日本の場合は、
- 環境保護を訴えるだけ
- インセンティブを設定するだけ
- おしゃれなデザインなだけ
と、エコバックの取り組みも、単発なキャンペーンになっていることが多いようです。
割引も期待できて
環境保護に貢献できる
というエコバックの在り方を提言できているキャンペーンは、少ないのではないでしょうか。
やはり、これを個人の店舗単位、商店街単位で行うのは、厳しいのです。
それを取りまとめるプログラムを組み立てられれば、十分にビジネスとして成り立つのではないでしょうか。
- 著名なデザイナー、ブランドにデザインを依頼する
- 大企業からはCSRとして協賛してもらう
- 既存のポイントプログラム(Tポイント、Pontaポイント)を利用して、利用者に還元する
- 日本の環境保護の必要性やストーリーをデザインに組み込む
- ビニール袋の削減結果を協賛企業は広告宣伝にしようできるようにする
・・・
などを一つのプロジェクトをまとめることにニーズはあるはずです。
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