起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:教育、学習支援業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:5人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:知人からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:16ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

一緒に働くメンバーのモチベーションをどう維持するかという点です。最初は同じ目的・志を持っているということで、これから留学に行く人向けの英語のWeb教育サービスを作ろうと考えました。ただ、メンバー全員が学生ということもありそれぞれの将来が決定する大切な時期だったので、方向性の違いで勝手に辞めていくメンバーもいたりしました。やはり、自分の将来を深く考える時期なので。そのあとの、抜けて行ったメンバーの穴埋めをどうするか考えるのにいちばん苦労しました。新しい人を雇おうにも、外注をするか、友人のツテを辿って連れてくるかというくらいしか手段がなく、自分たちで考えた事業を運営していく以前にメンバーの確保に追われてしまっていたのは、かなり大きな失敗だったと実感しています。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業当初は漠然と「自分達がこんなのがあればいいな」というイメージでサービスを立ち上げていました。ハッキリ言って甘すぎだったと痛感しています。というのも、誰のためにやるのかというよりも、自分たちの満足感を得るためのエゴの方が強かったんです。いざ起業しようとすると、ついつい自分達のアイデアがいかに素晴らしいかということに囚われがちです。ただ、エジソンの発明が最初はただのガラクタだと言われていたように、自分たちのアイデアがそれを使う人、サービスを受ける人にとってどういいのか。どう関係があるのか。それが見えていなければ十中八九失敗します。私たちも途中で「具体的に誰のためにやっているのか」というビジョンの欠落に気づいて、「誰のためにやるのか」をハッキリさせました。メンバー同士でも「自分たちのサービスを通じてこの人たちに満足してもらうためにやっている」というビジョンの共有がハッキリできることで、モチベーションの維持にもつながります。それと同時に、サービスを立ち上げる理念にもつながっていました。なので、必ず「誰」に「どうなって」ほしいのか。それをハッキリさせてメンバー同士でのイメージを共有しておくことは必ずやっておくべきです。

起業を検討している方へのアドバイス

現代では、アイデアさえあればたとえ資金がなくてもサービスを立ち上げられる時代になっています。極端なことを言うと、インターネットを使うことで、サーバー代とドメイン代さえあれば今日からでもビジネスを始めることができます。なので、起業を考えている人はまず、「誰のためのサービス」を創りたいのか。そして、「その人にどうなって欲しいのか?」をしっかり考え、人を中心にしたビジネスを展開していくことが、なにより大切だと思います。インターネットだろうと相手にしているのは「人」です。自分のアイデアを実現したいというエゴと誰のためにやるのかという志のバランスをもう一度考えてみれば、また違った選択肢が見えてくるのではないかと思います。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:愛知県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:15ヶ月
事業歴:9年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

利益をあげること、そして、仕事とプライベートのバランスです。
まだ、小さな子供がいる身での起業でした。子供の状態や体調を気にしながら、お客さまの対応や予約を入れていかなければなりません。
これまでも、お約束や予定を入れた日に限って、子供が体調を崩すことが何度かありました。
そのたびに、ご予約をキャンセルせざるを得なかったことが多々ありました。
その失敗より、いまだ集客が理想のレベルとはいきません。
集客をしたり利益をあげたいのですが、予約をキャンセルしなくてはならない可能性があると、おおっぴらに集客ができません。
そのバランスが難しく、また苦労している点です。
育児中の起業ならではの苦労や失敗だと思いますが、働く母親にとっては切っても切れない事情です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

「下準備」です。
なにごとにも、下準備が必要で、準備をどれだけしているか、がポイントになってくると思います。そして、実際にスタートしてからの軌道の乗り方が変わってくるのではないでしょうか。
子供が小さかったこともあり、とりあえず起業して、それから勉強しながら、仕事も…と思っていました。
そのため、仕事だけに集中できず、貴重な仕事の時間を下準備や勉強に費やしていました。
とくに、経理関係は、わからないことが出てくるたびに、インターネットや本で調べていました。該当する事例がないと、商工会議所や税務署に電話で問い合わせしたり…ビジネスや起業のことについて、もっとスタート前に下調べしておけばよかった…
時間がもったいなかった…と思いました。

起業を検討している方へのアドバイス

考えているだけでは何も進まないので、とりあえず最初の一歩を踏み出してみてください。
でも、その前に、しっかりと「最低限の下準備」をしておくことを強くお勧めいたします。
シュミレーションをして、どんな対応ができるか、そして、経理や起業のことなどを勉強すること、とても大事だと思います。
起業してから軌道に乗せるまでの間は、人脈作りや基盤作りに忙しく動き回ることになるでしょう。
少しの時間でも貴重に感じる時期に、起業前にできたかもしれない「下準備」をするのは、時間がもったいなさすぎるかたです。
準備の期間をしっかりと作ること、そして、その間にできることは全てやっておく!くらいの勢いで。
起業し、スタートしてからは、戦いの本番です。
そのときに、準備がしてあれば、自分に自信も持て、余裕を持って利益をあげることに時間を費やすことができるかと思います。

起業経験者の属性データ

職種:飲食店、宿泊業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:420万円
起業時の資金のうち自己資金:120万円
起業資金の資金調達方法:銀行からの融資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:10ヶ月
事業歴:10年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:このときまでに解散している
3期目の経常利益:このときまでに解散している

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

飲食店を開業しておりました。まず物件選びに苦労致しました。希望の物件がなかなか見つからず、見つかったと思えば予算を超えていたりと思うようにいかなかったと思います。また共同経営とまではいかないですが、パートナーもいたのですが、この部分が一番苦労しましたね。このパートナーがすごく物覚えも悪く、数字にも弱く、理解力もなし。また気分屋で短気ときていましたからかなり苦労しました。ただ料理の腕は間違いなかったのでパートナーとしてやっていました。一番大きな失敗はパートナーとよく話さなかった事だと思います。途中からは自分だけでなんとかしようと必死でしたので。パートナーと相談しながら二人で協力していれば違った結果があったなと思います。

起業前にしておけば良かったと思うこと

まず第一に貯金です。銀行から300万借り開業したのですが、現在閉業後も返済しています。これがかなり生活を苦しくしています。また当時は彼女と一緒にマンションを借り住んでいたのでお互い実家に帰り貯金しておきべきでした。あとはもっと飲食店の事を勉強するべきでした。自分自身ではわかっているつもりででしたが、いざOPENしてみるとわからない事ばかり。また最悪の場合を考えておく事です。事前にそれが出来ていれば最悪な事態を避ける、対処出来ていたと思います。楽観視していたと思います。人脈作りもですね。情報社会なので企業前に人脈を作るべきでした。飲食店はかなり先を考え長期的に行動していかないと100パーセントいずれ潰れます。永いゆとりが必要な為【貯金】は絶対です。

起業を検討している方へのアドバイス

私はまずは貯金だと思いました。中には給料も安く貯金も出来ない方も居ると思います。私は絶望とまでは言わないですがかなりキツイ思いをしました。なので、そういった方は本業が忙しくても寝る間を惜しんでバイトするなり節約するなりしてお金を貯める事を強く勧めます。必ずとはいわないですが上手くいかない時はいつかきます。その時お金があるとないとじゃ対処が大きく変わってきます。またバイトや副業でお金を稼いでいた場合、上手くいかない時に大きな助けになるかもしれません。私は小さな店舗ですが飲食店を開業していました。いわばオーナーですね。当時は私はオーナーだ、と偉そうにして人のアドバイス等まったく聞いていませんでした。そんな事では絶対に成功しません。人のアドバイス、苦言等もしっかりと聞きいれ客観的に考えていけたらいいと思います。

起業経験者の属性データ

職種:医療業
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:2500万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:日本政策金融公庫

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:20年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業してから、様々なトラブルがありましたが、今現在が一番危機的な状況です。ホームページのアクセスが突然少なくなったこと、ホームページをめぐる環境が極端に変わってしまったことです。先ずはyahooからグーグルに変化がおきました。若いユーザーがPCを持たなくなったことに驚きます。ほとんどスマートホンで、一日中生活のすべてをスマートホンで、すましてしまう人が増えています。ラインとアプリでことをすましてしまう今の変化にどう対応していけばいいのでしょう。スマートホンユーザーを対象に展開を考えていかなくてはいけません。スマートホンのライフのなかに実社会がはめ込められる世の中になってきている状況だと思います。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前に蓄えた300万円を元手に、診療器具などの機械ローンを組んで、バブル崩壊でだぶついた物件を利用する条件で事業資金を融資してもらいました。立地的に厳しい条件でしたが、当時、ホームページを立ち上げる起業はすくなかったので、何とかうまく事業を立ち上げることができました。事業のアドバイスを親からうけました。その後、親の会社が倒産して、多額の保証金の支払いに苦労することになりました。保障問題は大事です。親戚、親の安易な保証人にならないように注意しましょう。個人で、かぶらないで、信用保証協会の利用をお勧めします。子供が大学卒業まで、もう少し、蓄えをつくりたかったと思います。最後のひと頑張りで、lanncerで資金つくりしています。

起業を検討している方へのアドバイス

起業はタイミングです。海外から外国人がたくさん日本に入ってきていますので、安い労働力は、得られるかもしれません。そういう人々の便利を満たすような、起業はいいかもしれません。一般てきにいって、世の中の景気のいい時に起業しましょう。多くの違う文化を持った人が、日本にこられていますので、その国の宗教、習慣にあった食の提供は、かなり必要な需要になります。まずは異文化に対する理解も必要かとも思います。自然現象も大事です。気候変動が激しく、地震、大雨、水害、など以前には考えられない現象が、簡単に100年に一回のことも起こるよのなかになっています、災害関係のお仕事もこれからはニーズがあるかもしれません。身近に困っている人を良く知ることから、起業のきっかけを見つけていくのもいいかもしれません。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:5万円
起業時の資金のうち自己資金:5万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
2期目の経常利益:1億円~の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

結婚と引越しと同時の企業だったので、全く人脈がなく、まずは近所の大学のダンスサークルのイベントに顔を出し、存在を知ってもらうということからはじめました。しかし、顔を知ってもらうイコールダンススタジオの生徒確保にはつながらず、ただ顔を広めるだけだったのです。少し田舎なので、ダンスシーンが盛り上がっていないということもあり、他に営業すべき場所やコミュニティが近くにはありませんでした。そこで、ターゲットをもっと若年層に向け、ダンスシーンにこだわらない姿勢で取り組むことを考えました。幸い、子供が当時、幼児でしたので通っていた園に、まずは声かけをしてみました。通い慣れた在園児の母親なので、自然の流れで話すことが出来ました。園の先生方と交流したり、保護者の義務と、ダンスを広める目的も兼ね、園の役員に立候補し、その甲斐あって、納涼祭で体験レッスンをさせてもらうことを承認してくださったのです。その時に、体験してくれた園児たちの反響があり、また、その保護者の方々がレッスンを園で目の当たりにして、信頼も同時に得ることが出来たということもあり、それをきっかけに、数人の生徒確保が実現できたのです。数人の生徒確保から、口コミで広がり、現在では、25人の生徒確保が実現しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

結婚、引越しを機に、雇われ講師をしていたダンススタジオを辞めてしまったので、辞める前に、人脈の確保と、もっと全国的な活動を広めるべきだったといまは思います。例えば、全国レベルのダンス大会に出演し、成績を残すことや、ダンスインストラクターの方々とセッションを積極的に行い、自分自身の知名度を上げ、実力も高めていくのが必要です。優勝、入賞だけでは全くたりませんでした。勝ち続ける期間を設けなければ、自身の名前は全国には轟きません。ただ、いくらタイトルをとっても、田舎の地域でシーンが盛り上がっていない場所では、何の役にもたちません。(確かに、経歴として表明しておけば、箔はつきます。)なので、その上で、続けることが大事です。雇われ講師のスタジオも辞めずに、活動範囲を保ったまま、起業するべきでした。

起業を検討している方へのアドバイス

もし起業をするのなら、現状をブラッシュアップする必要があります。会社員なら、今の立場で出来ることをフル活用して人脈をつくり成績を残して、起業する場所の環境やコミュニティ、ニーズの調査なども同時進行で行わなければ、せっかく起業したとしても、全く見当違いな方向へ向いてしまい、無駄に資金だけが流出してしまうことになりかねません。起業するには勢いも大切かもしれませんが、慎重に進むべき方向を見極めましょう。私の場合は、資金はほぼゼロから始めていますので、参考にならないかもしれませんが、行動してみて初めて分かることもあるということが分かりました。市場調査は、自ずと進むべき方向が見えてきます。なので、まずはいきなり起業ではなく、起業予定場所やターゲットになる客層などの市場調査最優先での行動を起こすことをお勧めします。

起業経験者の属性データ

職種:福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護)
起業した会社の所在地:岡山県

起業時データ

起業時の社員数:15人
起業時の資金:1000万円
起業時の資金のうち自己資金:600万円
起業資金の資金調達方法:知人からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

私が起業して最も苦労したのは、やはり資金繰りでしょう。社員の中には私よりも優秀な人間はやはりいて、そういった方に正当な賃金を支払いたい反面、サービスの充実と顧客負担の削減は業界の特性上常に考えていく必要があり、社員もそのような意識を持ってくれたため、なんとか今日までやってこられています。失敗した点としては、トラブル対応が苦手な社員や、基本的な約束事が守れない社員等の教育には、根気が必要なのですが、私が厳しくあたりすぎて辞職してしまった社員も数名いるという事です。年齢を重ねるとなかなか人の言うことも聞けなくなり、聞いてもなかなか吸収できなくなってきますが、そういった社員の教育にはどこの会社さんも苦労されているようです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

私が起業前にしておけばよかったと思う事は、結婚だと思います。会社を興す前は、休日は仕事がなければ何もしなくても良かったので、自由でした。会社を興してからは、休日でも暇がなく、いつも事業の事を考えているので、新婚旅行も行っていませんし、家族でどこかへ出かけるといった事も満足にはできていません。起業前であれば、そういった事も自由にできて、想い出になったと思います。今はどうやってもそのような余裕はないです。ただ寝る暇もないほど仕事に集中できるというのは、幸せな事でもあります。妻や家族には申し訳ない気持ちもありますが、それぞれに支えてくれておりまして、私も事業に集中できるので、家族には特に感謝をしています。

起業を検討している方へのアドバイス

これから起業を検討している方に私がアドバイスできるとすれば、とにかく人間力を磨くといいますか、毎週どこか自分が良いと思う所に出かけて人生経験を積んでくださいという事です。何か手に職を持った人と会って話をさせてもらって下さい。そうして人として力を磨いておくことで、起業後に必ず役に立ちます。最初からあらゆる状況に対応できなくても良いと思います。それは、やりながら覚えていくと思います。人と約束が守れないとか、ルールやマナー、常識を守れないといった未熟な自分を、少しでも成長させておけば、後で後悔する事もないでしょう。また、そういった力が足りない人は、皆一様に起業した後に失敗しています。日々勉強になりますが、好きな事であれば続けられると思うので、頑張って下さい。

起業経験者の属性データ

職種:放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:4人
起業時の資金:20万円
起業時の資金のうち自己資金:20万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:13ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

創業メンバー全員で立ち上げ期を乗り越えることが出来なかったことが一番の失敗です。前職が同じメンバー7名で立ち上げを始めましたが、最終企業段階ではメンバーが半分になっていました。収入がなく、かつ時間的拘束が長い中で、スタッフのモチベーションを保ち続けることが出来ず、貯金の残高が減っていくに従って、スタッフの気持ちも離れて行ってしまっていたのだと思います。今のこの苦しい時期をなんとか乗り越えることが出来れば、きいと明るい未来が待っているということを信じさせることが出来なかったことが、もっとも後悔していることです。「起業」に対する考え方や捉え方が元々違うと言うことをキチンと認識できていれば、もう少し違った未来になっていたかもしれません。

起業前にしておけば良かったと思うこと

とにかくもっと早い段階で前職を止める決断をし、早々に企業に向けて動き出すべきだったと感じています。元々新卒で入社した時から、3年キチンとつとめあげて、経験や人脈を積み重ねた上で、4年目以降起業する計画でした。しかし、いざ目の前にすると「最初の一歩」を踏み出すことがなかなかできず、結局5年目の春も、同じ会社で迎えていました。4年と少しの間でつながった取引先との出会いは今の自身の業務にも活かすことが出来ているので、後悔とまでは言いませんが、もっと早くに起業に踏み切ったとしても、何とか1年かけて準備し、稼ぎ出すことが出来たのではないかと感じています。見込みが立った時点で、ズルズルいかず、思い切って社会に飛び出す勇気を振り絞ればよかったと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

とにかく、起業したいと思ったら、すぐに行動すべきだと思います。もちろん無計画に退職し、一人になったところで社会で通用するほど、世の中甘くありません。キチンと自分自身ができること(得意分野・能力)を金銭換算し、お客さんの目星をつけ、きちんとした売り上げが立つまでの貯金残高も確認し、「よし、これで行ける!食っていくには困らない!」そう確信できるのであれば、勇気をもって踏み出すべきです。僕は迷いながら過ごしていた数年が本当にもったいなかったと思っています。思い立ったら即行動です!そして、ともに起業するメンバーがいるのであれば、トコトン語り合うべきです。せっかく一生に一度あるかないかの起業、世の中のほとんどの人が経験せず死んでいく経験と共にする戦友です。思いっ切り熱く理想を語り、全力を傾けられる環境を作ってください。応援しています。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:埼玉県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:30万円
起業資金の資金調達方法:知人からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:4年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

1番苦労したのは営業です。営業は誰でも良いわけではなく、しっかりと業務内容及び事業内容の把握をし理念に共感を持ってくれている方に営業をしていただかないと、値引きをしないと本数が取れない営業マンが多かったことです。また、契約書の内容やサービスの内容の把握はできているものの、聞かれると答えられない営業マンが多かったことです。
1番大きな失敗は、営業資料の作成が後手に回ってしまい、営業をかけながら試行錯誤し作り直していたことです。
特に営業資料は使い回しを行なっていましたが、使い回しでは通用せず一件一件ヒヤリングを行い、相手の会社のニーズや課題を聞き出し、それを踏まえて営業資料の作成を行っていかなければならず大変苦労しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

企業前に行っておけば良かったと思うことは、
1、会社で働いてくれる人材です。
2、雇用した後の人材の教育です。
3、営業に使う細かい市場調査です。
1の会社で働いてくれる人材に関しては、なかなか企業前に人材を集めるのは難しく、設立後募集をかけましたが、なかなか人も集まらず、大変苦労しました。
2の雇用した後の人材の教育では、人を採用してから教育が始まります。異業種からの採用がほとんどでしたので、教育マニュアルなどを用意しておくべきだと思いました。
3の営業に使う細かい市場調査では、営業リストは存在していたものの、相手の会社の担当者や事業内容等、私たちの最低限必要な情報しか把握していなかったため、事前にもっと細かい営業資料を作成しておくべきだった思いました。

起業を検討している方へのアドバイス

企業を検討しており、資金が十分に用意できない方は特に下記の3つを準備しておくことをオススメします。
1、人材の確保と人材の教育に使うマニュアルの整備
2、営業に使う細分化された市場調査と営業リストの準備
3、協賛していただける企業です。
1の人材の確保と人材の教育に使うマニュアルでは、人材を確保しようとした際に無料で募集のできるハローワーク等もありますが、なかなか求めている人材が来ることは少なく、有料の媒体を使用することが多かった為、人材を採用するまでに期間やお金を多く使ってしまいます。また、採用後も教育に時間とお金を要しますので、早めの人材確保をオススメします。
2の営業に使う細分化された市場調査と営業リストの準備では、営業スピードがまるで違います!その為しっかりとした営業リストの準備をオススメします。
3の協賛していただける企業では、立ち上げ当初は知名度も全くないので、事業内容に協賛いただける企業があるかないかで成約率に違いがでてきます。
そのため、協賛企業も早めに準備することをオススメします。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:80万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:2ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

大きな失敗は、広告宣伝費をかけ過ぎたということです。費用対効果ということがよくわかっておらず、カネをかければそれで良いと思っていました。宣伝費と売り上げが比例していかずに、効率の良い宣伝方法を模索するのに大変苦労しました。

薄利多売はあくまでも「多売」であってこそ実現するのであって、実際にはただの「薄利」で終わることが多いと思いました。多く売るために宣伝費をさらにかけるわけですが、それが売り上げに結び付かないので薄利になってしまうのです。広告先は徹底的に絞らないといけないわけですが、その絞り方がよくわかりませんでした。これはきちんとエクセルなどで数値化して、ほんの数パーセントの効果の差でも後々大きく響いてくるということを知りました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

現金をもっと準備しておけばよかったと思います。キャッシュはいくらあっても困らないからです。事業をしていると、「いくらなんでもこれだけあれば足りるだろう」というレベルをやすやすと越えて無くなるときはなくなっていきます。サラリーマンと違って毎月の収入が安定しているわけではないので、売り上げが低下してきた時には手持ちのキャッシュの多さが、心の拠り所にもなります。金策に走らなければならない月があったのですが、そうなると精神状態も不安定になるので、とても本業どころではなくなります。企業をする前から、できるだけ多くのキャッシュを用意することと、いざとなったら借り入れができる相手を確保しておくということが、とても重要だと思いました。

起業を検討している方へのアドバイス

まずなによりも、ギリギリの予算で起業しては絶対にいけません。自分の見込みは常に甘い、といった認識でちょうどよいです。特に起業したての頃は、想定通りに行くということの方が少ないです。業種にもよると思いますが、ガクンと売り上げが落ちる時が必ずあると思います。そういった時に自分を信じられる強いメンタルも必要です。そして、自分のやっていることが正しいのか間違っているのかを客観的に指摘してくれる第三者の存在も大事です。これは、友人やご家族でも構わないと思います。基本的には、常に最悪の事態を想定して日々をこなしていけば、最終的にはうまくいくと思っています。過去最高益なんて瞬間最大風速であって長くは続きません。最高益の時にこそ、次の一手を打てるかどうかだと思います。

起業経験者の属性データ

職種:広告業・広告制作業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

顧客開拓が一番苦労した。自分はデザイン業で起業。個人事務所を持って独立というよくあることを行ったので、起業というイメージはない。営業は最も苦手とする分野なので、今でも手探りでやっている。はじめはとにかく失礼のない程度に足を運び、顔を売るようにした。移動時間がとられるので、今度は作業時間がなくなるという悪循環に陥ったが、固定のお客さんがついたことと、自分のキャパシテイを把握できてからは、やらなくていいことを意識して動けるようになったので楽になった。物販ではないので、それほど資金は必要ではなかったが、利益が出るまではやはりそれなりの時間がかかった。事情により、見切り発車したところもあり、やりながら勉強していった。

起業前にしておけば良かったと思うこと

もっと人脈を広げておくべきだった。同業者で仕事を行っている人、実際に独立して起業している方々にもっと知り合う場に顔を出しておくべきだったと思う。仕事や作業のテクニックや技術などはもちろんだが、税金や商品の価格設定といった最も大切なお金の面も、そういった人たちから学ぶべきことなので、起業してから色々と歩き回って、知り合いを増やした。他人をあてにすることは決して出来ないが、知り合って会話をするだけでも得るものは必ずある。会社員のときは業務の一環としてイヤイヤ行っていたことが、やはり大事だった。社会人になってからの、当時は大変だと感じていた経験は、全く無駄にはなってはいないことを痛感したのは独立してからだった。

起業を検討している方へのアドバイス

独りでやっていくことに抵抗がない方なら、起業するのはいいと思う。従業員を雇うことになろうと、頼りになるのは経営者である自分だけ。従業員は経営まで助けてはくれない。毎月受けとる給料のことしか考えていないからだ。会社員に多いと思うが、チームプレーが好きで、常に誰かといないと不安になるタイプの方は止めたほうがいいと思う。自分で決めて、お金の工面をして、仕組みをつくり、行動するよりも、誰かに使われている方が、お金も安定して入ってくるし、孤独を感じることなく、はっきり言って「楽」だ。自分はそれに違和感を感じたから、独りを選んだ。この先は何も保証はないし、誰にも頼ることは出来ないが後悔はない。元々がそういう人間であったので、起業は自然な流れだった。

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