起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(その他)
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:10万円
起業時の資金のうち自己資金:10万円
起業資金の資金調達方法:日本政策金融公庫

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:0ヶ月
事業歴:7年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

キャッシュフローを安定させる点が一番苦労しました。社員が入り、厚生年金等、どうしても減らせない出費が増えます。固定費といってもいいでしょう。売上が波があるにもかかわらず、固定費はどんな時も同じ。更には取引先の支払いが遅れた時はさらに苦労しました。簡単に社員を増やしたり、固定費を増やすのは自分の首を締めるだけだとその時学びました。一番の失敗は運営していたEC(楽天)等がアカウント凍結された事です。やはりその原因も社員の管理不足から始まっています。重要な確認事項をルーティン化したり、報告制にするのを怠ったのが原因でした。信頼できる社員はなかなかいないので、1人サイズでできるビジネスをしようとその時心に誓いました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

色々ありますが、就職しておくことではないでしょうか?私は就職もせずに起業をしたので、一般社会に関する事はわかりません。正確にはわかるけど、経験がないといったほうが良いでしょう。色々な意思決定をする時に、一般の人は(特に雇われている人)が何を考えているかは、やはり就職をしていた人にしか分からないと思います。そういった面では、少しの間でも就職をして、雇われるとはどんな事なのか?というのを身をもって体験しておいても良かったと思っています。あと1つ上げるとすれば、勉強です。マーケティング関係やセールス関係の書籍をもっと読み、できるなら安い賃金でもいいから、同様の職種で実務経験をつめたらベストだと思っています。

起業を検討している方へのアドバイス

起業はしないほうがいいです。起業した人にしか分かりませんが、多分辛いことのほうが多い。それを乗り越えられる人の割合のほうが圧倒的に少ないと思います。勢いで起業するのもありだとは思いますが、社員を雇うつもりであれば、自分の人生を捧げる覚悟が必要です。多分ですが、大多数の人、私も含めてですすが、他人の人生を背負いたいと思う人は少ないのではないでしょうか?いたとしても、それはお金と天秤に比べたときに、お金が勝ったから背負えているだけです。そこまでのお金を稼ぐ覚悟があるのか、そこまでして社員は必要か?など、始める前に深く考えることをおすすめします。今は色々な働き方ができるので、まずは人を雇わないで回る仕組みを考えてはどうでしょうか?

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:200万円
起業時の資金のうち自己資金:200万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:10ヶ月年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

もっとも苦労した(現在も苦労している)のは集客です。実店舗がないため、オンライン上(SNSなど)での集客から始めましたが、知人達にしかアプローチが出来ず、実際の利益に結びつけることに結構苦労しています。早く独立したいという気持ちが強いばかりに、経営の知識がほぼない状態で起業をしてしまいましたが、非常に考えが甘かったと感じています。今思うことは、焦る必要などなく、計画性と目標をきちんと定め、それに向けて経営やマーケティングなどの知識や経験を少しでも学んでから始めたらよかったと感じています。スタートしてしまったら、学ぶ時間などあまり取れませんので。実践しながら学ぶことも出来ると思いますが、私にはそれは向いていないと感じています。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にしておくべきだった事は、経営とお金の勉強、自分の力で考える力を養う事です。経営のノウハウや世の中のお金の動きが分からない中で、事業を発展させて行くのは困難だと感じています。大した知識ややり方がわからない中では、趣味程度でしている仕事になってしまいます。また、自分の力で考え、問題や課題を解決して行く能力を若い頃から磨いておくべきだったと強く感じています。会社に雇われている立場では、与えられたことを言われた通りに行っていることが多く、自身で考え、問題解決をする能力は開発されにくいです。若い頃からこのことを知り、自身で考える力・問題を解決する力、人が興味を持つ企画力というものを養うべきだったと思っています。

起業を検討している方へのアドバイス

今まで一般社員として雇われる側だった方が起業する場合は特に、自身で物事を考え、問題解決に導く習慣、計画性を持って物事を実行する習慣を企業前から身につけておくべきだと思います。また、もちろんある程度の経営のノウハウ、そして集客が必要であれば、自身に合った集客方法を一定考えておくことも必要でしょう。いつまでも考えて、準備しているだけでは起業はできませんが、焦って準備不足で始める必要もありません。自分ができると自信が持てるまでしっかりと準備してください。そして、サポーターや仕事のことを相談できる人がいることが大きな助けになります。色々な人と良い関係を築き、相談できる相手や一緒に仕事に取り組める人を作っておくと良いと思います。

起業経験者の属性データ

職種:教育、学習支援業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業後、しばらく仕事がなかったのが予想外だった。知人から仕事を得る予定でいたが、それができずなかなか大変だった。しかし、新たにネットや口コミで業務内容を知ってもらうことで仕事の依頼が入ってくるようになってきました。会社員時代のように仕事がいつもあるということはなく、自分で仕事を作る、とるということが大変でした。事業自体が小さいので大きな失敗もないものの、仕事がないと収入も得られないので、多くの時間を仕事を得るためにさくこととなりました。このため業務に関するスキルアップや学習の時間をとれなくなりました。また仕事の機会がありそうなところにたくさん顔を出す、顧客となる可能性がありそうな人には事業を始めたことを紹介するなど常に気を配ることが必要でした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

すぐに軌道に乗らないこともあるので、当面の生活資金の確保が必要です。収入がないと仕事にも集中できないので、できるだけ多くの貯蓄を持つようにすることをおすすめします。知人を増やすための努力をしておくことが大切です。普段から人の集まるところ、新しい知り合いができそうなところに顔を出す習慣をつくっておくと、後でひょんなところから依頼が舞い込むことになります。現在の仕事の関係や趣味、家族の関係の知り合いなどあらゆるところで、自分の業務に関する依頼がある可能性がないか、そういう目で見る習慣をつけておくとよいでしょう。起業したからということで営業をかけられるよりは、以前から知人であることのほうが信頼があると思います。

起業を検討している方へのアドバイス

起業をすると自分で全ての作業をやることとなります。役所等に提出する書類作成等の事務作業的なものや雑務など、時間がいくらあっても足りません。営業にも多くの時間をとられます。提供する業務の質を上げるための作業に集中できなくなります。あらかじめ業務の質を十分にあげてから起業することをお勧めします。必要なときに家族に雑務を手伝ってもらえるようにするとコストがかからないのでおすすめです。人を1人雇用するだけでも、莫大な作業が発生しますし、昨今の人手不足により単純作業の人員を雇用することも簡単ではありません。コストも高いです。コストのかからない協力体制を構築すること、ITに強くなり、小さなトラブルは自分で解決できるようになっておくことなども大切なことです。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等)
起業した会社の所在地:静岡県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:500万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:0ヶ月
事業歴:10年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の赤字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

最も苦労した点は、販路開拓。どんなに良い製品であっても、広告しても売れていかない。結局、一般消費者は大手有名メーカー品を選択しますし、またそのようなメーカーは既得利権ももっているので、地方の一人ベンチャー企業が、どんなに努力しても適わないです。一番大きな失敗は、希望小売価格の設定です。最終エンドユーザーの購入価格と製造原価から粗利を設定しなければいけないのですが、製造委託先の製造価格との兼ね合いで、どうしても高めの価格設定せざるを得なかった。このような基本的な流通の仕組みを理解するまでに、起業から2年程度かかってしまい小売業の厳しさ、難しさを知りました。商品製品を作る人、売る人、買う人の三者関係を理解していなかった訳です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

自分の企画力、技術開発力、経営力を原点に戻ってキチンと見つめ直し、ターゲットとする仕事の市場調査を徹底的に研究するべきだったと思います。それと、今、本当に起業すべきか?家族を養っていかなければいけないこと、もし、失敗すれば家族も巻き込んでしまうこと。現在の所属企業と決別してやっていけるか?所属企業との縁で関連した仕事はできないか?など退職して企業する前にできたはずのことは一杯あったはずです。50歳以降の起業は、非常にリスクも高いですから起業後のビジネスモデルをかなり突っ込んで検討しておかないと毎期赤字になる可能性が大きいです。在籍中に外部業者さんとの繋がりを強化しておいてその会社関連の製品を扱うようにするとか、外部受託設計するなどの方法も検討すべきであったと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

私の場合、家庭の諸事情(死別)もあって50歳で起業したわけですが、起業後に親の介護を3年間もしました。こうなると会社経営どころではありません。人生どこで、どうなるかは解りませんが、そういうリスクもあることを考えておくべきです。健全な会社経営をするための基本は、まずは自分と家族の健康です。10年間で退職金などの貯えも使い果たしました。20代、30代ならば挽回は利きますが、60近くになっての挽回はきついです。まずは、起業前に、周囲の親しい人達に十分相談すべきです。そして、起業しましたら日本商工会議所などの会員になって経営に関するアドバイスやサポートを受けるべきです。地元の商工会議所は力になってくれます。私自身、もっと早く商工会議所の会員になるべきだったと後悔しています。

起業経験者の属性データ

職種:その他情報サービス業
起業した会社の所在地:千葉県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:30万円
起業時の資金のうち自己資金:30万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:20ヶ月
事業歴:6年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

絶対にできると思って起業しましたが、あまり営業の方法が分かっていなかったことです。ほかの人がどのように営業して仕事を取っているかも分かりませんでしたし、オーソドックスな対面営業が自分には合っていなかったようです。営業が取れないでいるとそもそもニーズがあるのかどうかで悩みました。自分のサービスとニーズのずれを少しずつ修正していくことで徐々にうまくいくようになってきました。考え方1つとってもそうです。今となっては自分ですらわからないのですが変なこだわりで「私はそういう仕事はしたくない」「そんな仕事の取り方をしたくない」とプライドばかりが邪魔してせっかくのチャンスを棒に振ってしまうことが何回もありました。あの仕事を素直に感謝してやっていたらもっと違ったのに、と後で後悔しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

人脈づくりです。起業前は会社員だったので会社と家の往復のみで新しい人に出会うことは一切やっていませんでした。ある意味世間知らずという状態のまま過ごしていました。それで起業していきなり「交流会」なるものに参加するわけですが、そういう場所に行ったところで本当の人脈ができるわけでもありません。つながるのはネットワーカーの人と保険屋さんばかりでそれぞれにいちいち対応しているだけで時間を過ごしてしまいました。会社員時代に社外のサークルとか趣味の仲間を作っていたら、その中には経営者だって数人はいますし、いろいろな規模の会社に勤めている人もいるので友達に色々な物の見方を教わりながら社会のことを知ることができたんだろうなと思っています。

起業を検討している方へのアドバイス

起業したいと思ったらチャレンジしてみるべきだと思います。苦しいこともありますが、やはりやりがいもあります。遊びの友達を作ると遠回りのようで意外とスムーズにうまくいきます。別に友達は仕事関係にこだわらない方がいいです。こだわらないで色々な人と飲みに行ったりバーベキューしたり、スポーツだったりやっているうちに自然と同じことを考えいる人や個人でフリーランスしている人、経営者などに出会いますので焦らないで。それらの友達の仕事を手伝ってみたり、教えてもらったりして始めてもいいのではないでしょうか?実際私はこういった友達の中から仕事をもらったり、仕事が新しく生まれたり、みんなで1つの会社を創業したりしました。ご自身で今プランを立てている仕事とちょっと違ってもいいと思います。ネットビジネスなど0円でパソコンさえあればできるお小遣い稼ぎとかもありますが、ネットビジネスのIT経験はかなりその後の経営で役立ちます。やらないで後悔するよりもやった方がずっと良いです。人生は一度しかないのでなんでもチャレンジするべきです。

起業経験者の属性データ

職種:建設業
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:50万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

安定した受注の確保が大変でした。ビジネスパートナーは営業に自信があるということだったので、あてにしていましたが、手法がアナログに偏っていて、なかなか結果が出ませんでした。またその課題を本人が受け入れるまで時間がかかりましたので、当初は私が進めるWEB中心のマーケットへの切り替えも思うように進まず、苦労しました。WEBからの結果が出始めると、パートナーも納得してくれるようになり、以降はスムーズに受注が取れるようになりました。失敗した点は、やはりパートナーとの馴れ合いで、彼の営業手法などに疑問があってもはっきり指摘や修正ができなかった点でしょう。いくら人間関係があると言っても、ビジネスはビジネスとわりきるところはわりきらないとだめです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

正直自己資金が足りなすぎました。もう少し余裕を持ってやっていればと今でも思います。若かったので仕方ないですが、あの時の自分にアドバイスができれば、もう1年資金を貯めてから打って出ろと言ってあげたいです。後は、マーケッティングも今思えば甘々でした。もっと事前にリサーチを入念に行い、戦略を立てて、できれば小規模でテスティングなどを行い、売れる手法のシミュレートを繰り返したかったところです。痛い目にあったからこそ、今ではその反省を活かせますので、授業料だったと思っていますが。勢いも大事ですが、それだけではどうにもならないと骨身に染みました。業種にもよりますが、免許などはマストだとして、付加価値となる資格などはあまりビジネスの現場では必要ないと思っています。

起業を検討している方へのアドバイス

失敗はつきものですが、その失敗のコスト、時間と金と信頼は会社が背負ってくれません。全て自分で受け止めて、責任を果たしていく必要があります。できれば、1度起業で成功している人を内部メンバーか、アドバイザーとして近くに置ける環境を作りましょう。顧客はがんばれば新規でも獲得できますが、あなたにきちんと善意でアドバイスをくれる人は、なかなか見つかりません。メリット・デメリットで付き合う外部の人間では意味がありません。損得勘定抜きの身内として付き合える人が必要です。軽い気持ちで食事に誘える関係の人で、そういう人がいないのであれば、まずはそういう関係性の人と知り合うところから始めた方がいいと思います。起業を志す人が集まるセミナーや勉強会などいいのではないでしょうか。腕一本でやっていくのも格好いいですが、結局のところそういうスタイルでも、クライアントやお客様を見る目が必要になるので、やはり人付き合いがうまくできないと、成功は難しいと思います。

起業経験者の属性データ

職種:飲食店、宿泊業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:4人
起業時の資金:150万円
起業時の資金のうち自己資金:0万円
起業資金の資金調達方法:知人からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

若気の至りというか勢いでカフェバーをオープンさせました。元々お酒も好きでお酒に関する知識はあったのですが、経営は全くと言っていいほどのど素人でした。一番苦労したのは、なんと言っても集客で、お店の場所が駅から5分ほど離れた雑居ビルの3階にあったということもあり、お店の存在を知ってもらう為に本当に色々挑戦してみました。まず駅前でチラシ配りをバイトを使って毎日続けますが、それでも実際にお店に来てくれるお客さんは1日3人くらい。目を惹く看板を作ってみたり、近くのクラブやキャバクラにメニューを置いてもらって出前をしたりと色々と試してみましたが、それでも最初の内は赤字で大変苦労しました。一番の失敗は赤字でバイトの子のクビを切らなきゃいけなかった事です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

メニューの知識うんぬんよりも、客商売の仕事なので、やはり人脈をもっと広げておくべきだったと反省しました。21歳でまだ社会に出たばかりで勢いよくオープンはできたものの、やはりお客さんがあっての商売です。それに、お店の立地条件ももっと検討するべき材料でした。ついつい家賃の安さから駅から少し離れた雑居ビルの3階を借りましたが、オープンした後に、バーは2階以上上よりも地下の方が入りやすく、好まれるということを知り、本当にリサーチ不足だなと思いました。また、カフェバーということで、飲み物と簡単につまめるおつまみをメインでお出ししていましたが、やはりそれだけでなくお腹に負担にならないほどに満足感があってお酒が進むフードメニュー等、リサーチすべきだったと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

私のように若さが故の勢いで起業をする方はなかなかいないかと思いますが、そんな無鉄砲な私が感じた事をお伝えします。まず自分が経営者となると今まで気づかなかった所によく気づくようになります。当たり前ですが、お金の流れや場所、人の心理等、今まで気にもしてなかった事がだんだんと見えてくるようになるのです。私の場合、最初は手探り状態で赤字も出しましたが、1年ほど続けているとだんだんと口コミでお客さんも増え、売り上げも上がって来たので、自分の自信につながったように思います。結局オープンさせたバーは体調不良により3年で閉店となりましたが、そのたった3年の間でも大きく成長できたように感じました。一度バンジージャンプを飛ぶと次のハードルが低くなるので、起業だけでなく他のことにも色々チャレンジしやすくなりました。お金を稼ぐのももちろんですが、それ以上に得るものは多いので迷っている方、人生勉強だと思って一度飛び込んでみてほしいなと思います。

起業経験者の属性データ

職種:製造業(飲料)
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:4人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:200万円
起業資金の資金調達方法:銀行からの融資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:9ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字
2期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字
3期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

一番大変だったことは「資金繰り」でした。自身で用意できる費用が限られている中で、銀行等にお金を借りるには現在の僕の実績や信頼ではなかなか難したったことが何ともふがいないと思いました。資金繰りを行い銀行からお金を借りる事が出来たとしても事業が失敗すればそれは単純な借金として僕の会社に重くのしかかってくるものであり、本当に一か八かの大博打を行っているかのような気分にこの時はそう感じていたのです。僕もつてを回り銀行以外にも資金繰りを行っていたのですが、お金を貸してくれる人たちのあの何とも言えない怪訝そうな顔を見るたびに、自分たちは非常に危ない橋を渡っているのではないかといつも思うのでストレスを感じたこともつらかったです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

事前にライバル企業のリストアップを制作して置き、それらに対して対策を練ってから企業を行えばよかったと思っています。これをやっておかなかったばかりに大企業の先手先手に振り回され、思うように業績を伸ばすことが出来なかったので本当にこれは致命的なミスといえます。幸いにも僕の会社は一応は黒字という利益を出すことが出来ましたが、それでも黒字分は会社全体で考えると非常に小さな割合であり、もう少し下準備をしてから企業に取り組めばもう少し業績を伸ばせたのではないかと後悔しています。一年以内に黒字を出せたことは非常に喜ばしい事なのですが、それでもわが社は現在でも発展途上の企業であり他企業とのコネクションも薄いです。

起業を検討している方へのアドバイス

十分な資金を自身で貯めて置き、起業してからしばらくは無収入でもよいくらいには資本を用意しておいた方が心に余裕が生まれます。そして起業したい業界の事を何も知らないの出れば、まずは企業ではなくその業界で働くことが大切です。何も知らない状態でただの興味本位で起業してしまった場合には当然業績も伸び辛く、ビジネスモデルに欠陥が出てしまっても対処できないことが多いと思っています。そのためその業界の事を良く知るために一社員としてきちんと経験値を積んでから企業を行うようにしましょう。またSNSブログで顧客を募ることも現在においては大切であり、SEOを意識してのブログ制作などを行う事で顧客アップに意外と簡単に繋がります。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:200万円
起業時の資金のうち自己資金:200万円
起業資金の資金調達方法:個人での借入(消費者金融等)

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:26ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

サブ事業としてショップを経営しています。収益は他の仕事で確保出来ているので、こちらでは多くの利益を望んでいません。私は趣味がなく、仕事が趣味のようなものです。大半の方が娯楽で使うお金が余っています。車や家のローンもありません。ですので、消費者金融を利用して借り入れをしましたが、返済額は家や車のローンと同じ感覚です。私としては「借金をしている」という感覚ではないのですが、家族や友人には心配をされます。実の姉には気が狂っていると暴言まで言われる始末です。何時まで続くかわからない仕事をしていないで、「まともな企業に就職しろ」ということですが、大学を出ていない身で絶対安定と思える企業に就職出来るとは思えません。「どこでもいいから就職しろ」と、今度は言い分が違うではありませんか。こちらの話を聞く気もありません。周囲の評価、という点が一番の苦労点かもしれません。

起業前にしておけば良かったと思うこと

「苦労した点」と被る話ではありますが、周囲の評価がかなり面倒でしたので、各種SNSの整理はしておけば良かったです。私は元々趣味がない分、趣味を作ろうとしてSNSを多数利用していました。コミュニティにも属し、多数の人とコミュニケーションも取っていました。もうそれも煩わしくなって起業したのですが、近況を尋ねられる度に説明が面倒で、過去にやっていた事(度々ですが、趣味がなかったので、イベントの企画などをやって時間の浪費をしていました)はまたやらないのか等々、現在の状況を良しと思ってくれる人はおらず、一緒にやりたいという言葉などは面倒なだけでした。金銭が関わる付き合いもしたくないですし、一緒にやることも特にないので、そこの説明をする労力は無駄でした。

起業を検討している方へのアドバイス

蓄えがあるのであればトライしても良いのではないかと思います。私は接客という業態を選んでおり、基本的な、企業と客の相互利益について日々考えています。これは接客ではなく、例えばインターネットを介した販売であったり無形のサービスでも同じことが必要になってくると思います。ただ数の戦いであったり、知名度の戦いでは、毎日が忙しなく自分が疲れてしまいます。それで利益が取れるのかと言っても、一貫性のものであって同じことの繰り返しです。また数をこなし、知名度をひたすら求める、そうではないのではないでしょうか。自分でやっているのですから、自分がこの国に自信を持って提供できる物をクリエイトし続けることが重要だと思います。もちろん利益は大事ですけれど、焦らない方が良いと私は思います。

起業経験者の属性データ

職種:農林水産・鉱業
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:15ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

うちの会社は農業作物を出荷する会社なのですが、機械や道具などが故障などした時に買い替えが難しい点でした。資本金が少ない状態で独立開業したので、天災などがあった時には機械が全部壊れてしまい大変でした。また資金調達の為に銀行へ融資のお願いにもいきましたが断られてしまい、資本金も無かったので身内にどうにか頼み込んでお金を調達した事がありました。会社を開業する際にはある程度の資本金や資金調達の選択肢を作っておかない点が失敗でした。\n今回は身内に融資してくれる方がいたので良かったですが、居なかったときには事業が続けられなかったと思います。最悪の場合には倒産していたかもしれなかったので、リスクヘッジもしっかりしておかないといけないと勉強になりました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

ある程度の資金調達と銀行と仲良くなっておく事だと思います。私の場合には事業資金が少なかったので、機械トラブルが起きた時には一気に倒産危機まで追い込まれてしまったことです。銀行から融資を受けたくて銀行に行っても融資を受ける事が出来なかったので、普段から銀行と仲良くして融資をしてもらえる関係作りも大事だと思いました。また私が病気になってしまった時には私の代わりとして指示出来る人間などもいなかったので、私の代わりの人材を作っておかなかった点も駄目でした。他にもマーケティング調査やライバル調査などもきちんと行っていなかったので、会社を始めた当時には同業者との競争があり苦労をしました。このような対処法などを知らなく、商売の知識だけでなく会社経営のノウハウをしっかり勉強しておかないといけないと思いました。

起業を検討している方へのアドバイス

将来自分で会社を起こしてみたいと思う方も多いと思います。自分の体験では起業をする事は簡単ですが、その会社を運営する事は難しいと思います。どんなにその分野の知識がある方でも会社を運営は別物なので、会社を起業する際には専門知識を持ったパートナー選びも大事だと思います。またトラブルなどが起きた時に持ちこたえる為には資本金がある程度必要です。私のように運営に大事な機械が一気に壊れてしまうと新しい機械を導入出来なければ何も出来なくなってしまうので、もしもの時の保険選びや事業資金などもしっかり行っておくと良いと思います。近年では手軽に起業を行う事が出来ますが、中途半端に行うと痛い目に遭うので起業前にはきちんとセミナーや勉強会などに通って経営ノウハウを学んでから行うと良いと思います。

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