起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:50万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:5ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

最も苦労したことは、中国の現地銀行の口座を開かなくてはいけなくて、わざわざそのために中国の北京まで行きました。中国はすぐにコロコロとやり方が変わるので、誰の言うことを信じて良いかわからず、たらいまわしにされることもありました。口座を開くのに約一日費やしました。また、口座を開くのに、中国現地の携帯番号も契約しなければいけなく、保証金を1万円ほど支払い、契約までしました。通訳や代行業者も入れずに、自分一人で行ったので、本当に苦労しましたし、ストレスや不安も非常にありました。帰国後はその口座と中国のサイトを連携させるのに時間がかかり、なかなか承認が下りなくて、何度も中国現地まで電話をかけてコールセンターに問い合わせました、本当に苦労しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

資金をもう少し集めてからやればよかったと思いました。私がやっていたのは、無在庫の輸出販売でしたが、それでも最初にパソコンやプリンターを買ったり、ネット回線を整えたりで、30万は最初にかかってしまいました。事業を始めたら、オーダーが入ったら商品を買い付けに行ったりで、当時は車もなかったので、自転車やタクシー、地下鉄やバスなどの交通機関を使って買付に行きましたので、交通費も膨大にかかっていました。まずは最低でも100万円の資金は調達し、環境も整備してからやるべきだとそのときに反省しました。私はそのとき思い付きで動いてしまい、後先何も考えずに行動してしまいました。あとは24時間パソコンや携帯電話につきっきりでしたので、体力もかなり疲労しました。

起業を検討している方へのアドバイス

私は中国と日本の間でECを使った貿易を行ってきました。輸出については日本人でやっている人はほぼいなく、言語の問題や口座のこともあるので中国人のセラーがライバルでしたが、断然勝てっこありませんでした。それでもSNSやブログなどを通し、売りこみをしていくと、少しずつお客さんがついてくるようになりました。中国人相手に商売する際は、中国人はとても合理的で、レスポンスがとても早いです。迷ったり躊躇しているとすかさず付け込まれます。臨機応変に柔軟に対応していくことが重要なんだと勉強になりました。まだまだ需要はたくさんあるので、現地の市場をよく勉強し、十分な資金を準備し、起業されることをおすすめいたします。

起業経験者の属性データ

職種:飲食店、宿泊業
起業した会社の所在地:沖縄県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:50万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
3期目の経常利益:このときまでに解散している

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

やはり固定費である家賃を抑えようと大通りから1本入った人通りの少ない立地の物件を選んでしまったのが良くなかったのか、集客が思うように行かなかったのが一番大きな失敗要因かと考えます。たまに興味を持って入ってくるお客さんがいて、そこから数珠繋ぎでお客さんの友人が訪れ固定客は出来たのですが、仲良くなり過ぎてしまいドリンク一杯で長居するお客さんが増え結果収益にあまり繋がりませんでした。良い意味でも悪い意味でもコミュニティーの様になってしまい、はたから見れば内輪受けに見え今度は一見さんが入って来にくい雰囲気を作ってしまっていたかも知れません。飲食店は回転し、客単価が高くないとやっていけないのに真逆の状態になってしまいました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

趣味のグッズを販売しながらドリンクを出す物販兼バーという営業形態だったのですが、ドリンクはビールなど既製のものしか出していなかったため、起業前にバーテンダーまたはバリスタの修行またはアルバイトをしておけばドリンクのバリエーションを増やすことが出来客単価を増やしたり話題性をより高めることが出来たかもしれません。また、フードにおいても同じ状態で調理業務経験者がいなかったため軽いフィンガーフードしかありませんでした。話題性のある美味しい料理を出せるように人気のある飲食店で一定期間修行する、または従業員を雇うなどして美味しいフードが提供できるようにすれば良かったかもしれません。あとは、立地について事前にもっと人通りを下見するべきでした。

起業を検討している方へのアドバイス

結果赤字になり解散せざるを得なくなったので、最低でも軌道にのる前の3年分の予算は準備してから起業するのが良いと思います。また、飲食店の場合はやはり巷で何が流行っているか何が求められているかを徹底的にリサーチし起業予定地域に競合はいないかなど事前の研究が大事だと思います。また、そういった店で食べ歩きし可能であれば店内のノウハウを掴むため就業する、またはスタッフを引き抜くのも良いかもしれません。食べ歩きをして味を徹底研究するのも良さそうです。また、まずビジネスプランを立てた上で上手く行かなかった場合の対処法プランB、プランCなどを想定し効果的な戦略を計画的に考えるのも大事だと思います。また、そうはいっても営業して3年以上損益分岐しない場合は一旦ビジネスをたたんで違うアプローチを考える方がいいかもしれません。

起業経験者の属性データ

職種:運輸業・郵便業
起業した会社の所在地:埼玉県

起業時データ

起業時の社員数:5人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:200万円
起業資金の資金調達方法:信用金庫からの融資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:15ヶ月
事業歴:4年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

私が起業してから最も苦労したことは、社員集めです。引っ越し業なので、マンパワーが重要となってくるのですが、どれだけ優秀な人材を集められるかが勝負になってきます。求人を出しても、来る人はあまり使えそうもない方が多くて、力はありそうでしたがビジネスマナーがなってない人がほとんどでした。私のように小さな会社ですと、営業も併せて行ってほしいので、力だけではだめなのです。ですので、ちゃんとした言葉遣いのある人を求めていたのですが、あまりそういう人は集まりませんでした。最初の頃は、私が休みなく営業をするということにして、頑張ったのですがそれでは私の体がもちませんでした。体調を崩して、一時は会社をたたもうかと考えたほどです。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にはやはり、ある程度優秀な人材をあらかじめ集めておくことが重要でした。大体起業するときは、一番慣れている同じ業界の仕事を選ぶのでその時に、前職から引き抜きを行っておくべきでした。引き抜きというとあまりいいイメージはないんですが、引き抜かれた人は給料も上がるし、そんなに悪いことではないと思います。いざ、人材を集めようとすると本当に大変です。面接だけではその人の人となりも分からないですし。私は、いきなり正社員で募集してしまったのですが、よく考えたら最初は契約社員で後に正社員の道があるよという風に言っておいても良かったと思います。ただ、それだと、まじめな人は集まらないのかもしれませんが。募集方法がジレンマです。

起業を検討している方へのアドバイス

今後、企業を検討しているかたは、まず人材をどのように集めるのかあらかじめ考えおいたほうがいいです。資金よりも、人材は集めるのが難しいです。資金は、銀行に行けば大抵は簡単に借りることができます。最近は、逆に借りてほしいといわれるので、問題ないでしょう。しかし、人材だけは、どうやってもうまく集まらないのです。一番いい方法は、昔からの知り合いで固めるのが一番いい方法です。信用もできますし、いざというとき頼りになります。あとは、いかにして会社を営業していくかです。会社のホームページは絶対に作ったほうがいいので、クオリティの高いものを作るには、資金が要ります。ただ、その分信頼もされやすいので、妥協しないようにしましょう

起業経験者の属性データ

職種:飲食店、宿泊業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:3人
起業時の資金:400万円
起業時の資金のうち自己資金:150万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:5ヶ月
事業歴:8年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

従業員のマネージメントの点は、非常に小規模の企業ですので私自身の目が行き届かないことはなく、一人ひとりの性格を別にすれば苦労はありませんでした。お恥ずかしい限りですが消費税のついての知識が甘く、間の悪い事に一番人手も少なく売り上げも悪かった6年目で追加徴収の憂き目にあい、勉強不足を痛感いたしました。居抜きを利用した店舗だったのでハード面が古く、折角祖母や母から借り受けた資金をその新調や充実にあてるか、数ヶ月間の運転資金として残すかの選択に非常に悩みました。結局後者を選んだのですが、もし店内を始めからもっとお洒落・綺麗にしていれば、もっとお客を呼び込めたのではないかと今でも考えてしまうところです。一方でエアコンなどのリースを軽い気持ちで契約してしまい、違約金を100万円近く余分に支払ったのも苦い経験です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

第一に人脈を増やすことに尽きると思います。同業者・他業種問わずに仲間を作ることがどれだけ大切かを思い知らされました。そういったものがないと独りよがりになるか、評価が見えなくて迷いが出るかどちらかなんですね。独りよがりはスタッフの信頼を失いますし、迷いは商品価格の乱高下など、お客の不安を煽ります。もう一つは私は小さな店のオーナーシェフですので、経営だけやっていても料理だけやっていてもダメなわけです。いざ始めてみると両立が非常に難しく、アイデアがさっぱり出てこなくなった時もありました。やはり経営に関しては小さなセミナーにでも行くか、同じく経営の経験のある父が死去する前に教えをあおぐべきだったと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

私の場合は小規模な個人飲食店ですので対象の方が限定され、またあまり大それたことは申し上げられないのですが、個人の素人が何から何までゼロから始めようとすると、やり遂げた時には経験になりますがやはり難しいと思います。起業に漕ぎ付けてそこで体力的にも金銭的にも力尽きては本末転倒ですし。ですからできればある程度既存のもの(居抜き物件を探すとか)を利用するのも手です。始めの数ヶ月は常に最悪のケースを考え、売り上げゼロでも固定費がまかなえるくらいの資金を用意した方がいいと思います。飲食は宣伝力が大きくものを言います。私の場合は何年も近所に住んでいるのに「存在を知らなかった」と言われるお客様が相当数いらっしゃいます。新しい出会いに感謝したい反面、もっと前から認知して頂いていたら…と悔しくもあります。その町の隅々まで歩き回って、どのくらいアピールすべきか(クオリティの高いチラシを近隣住居に配る、駅の入口に立て看板を置かせてもらう、ウェブサイトを充実させるなど)を考える必要が出てきます。こういった事は人脈があるととても楽です。無闇に交流を広げて甘い話に引っ掛かりでもしない限りは、どんどん目を外に向けた方がいいと思います。自分はこれだけできるんだという自信と、まだまだこれからだという謙虚さを常に両方持っていてください。

起業経験者の属性データ

職種:専門・技術サービス業、学術研究
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:5人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:6年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字
3期目の経常利益:1億円~の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

実績が個人的な物しかなかったので、やはり仕事を受託するまでが大変でした。メーカー系では意思決定が遅く、資金力のない我々ではその決定を待つ間に肉や骨を削られていく。孫請けとなれば、意思決定は早いが、契約金額が非常に安くなる。企業当時は、小さな仕事をこなしながら、裏で大型案件を進めて行き、なんとか耐えました。自分も作業していたのもあって、人員のコントロールの細かい所まで手が回らず、いつの間にか従業員との考え方にギャップが生まれてしまった。幸い、時間をかけて、のちに修正できました。一度、車上荒らしに会ってしまい、会社の売上をごっそり盗まれた事があります。ほんの10分程度だったのですが、自分の怠慢が招いた事なので、自腹補填しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

自己資金をもっと貯めておけば良かったと思いました。約1000万円の貯蓄で、内資本金300万円、運転資金700万円。起業時に受けていた仕事が完了するまで、非常に心細かったのを覚えています。自己資金でなくてもいいのですが、自分に融資してくれるアテを起業前に見つけて置けば良かったと思いました。お尻に火が着いてから探しても、そう簡単に見つからないし、仮に見つかっても相当足元を見られてしまう可能性がありますので、起業前に当たりをつけておくのが無難だと思います。結局、経営者が苦労する部分と言うのはお金がほとんどだと思いますので、それを踏まえて起業前に出来る事をしておけば、あんなに苦労しなかったのにな…と思いましたね。

起業を検討している方へのアドバイス

私の企業した会社は、ゲームの制作会社でした。起業するなら、自己資金はできるだけ多く貯めておきましょう。資金的に余裕があっても、銀行からお金を借りて返済しましょう。これをしていれば、信用状態が良くなり融資を受けやすくなります。オフィスは打合せ程度のスペースがあれば充分で、クラウド、在宅作業で済ませられる様に業務を構築したほうが効率的です。あなたが天才でもない限り、マネージメントに専念したほうが無難です。資金管理は、信用できる人物に任せるようにしましょう。自分の役員報酬は、黒字になるまで取らない位の気概で、スタッフに重点的に分配しましょう。起業スタッフは、できるだけ管理職、できれば執行役員にしてしまい、残業代を節約しましょう。

起業経験者の属性データ

職種:その他情報サービス業
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:日本政策金融公庫

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:10ヶ月
事業歴:4年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:200万円~300万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業当初、前職からの売上があり経営に余裕があったため、初期投資をあまり深く考えずにしてしまい、家賃の高いオフィスに入り色々な備品も購入したので、その後経営が行き詰ってきた際に資金繰りを圧迫して厳しかった。また、大手との契約が出来る見込みがあったため、契約をしてもらえる前提で仲介役の人の知り合いの人材を引き受けることになり、この人件費が経営を徐々に圧迫し、それまでの蓄えを殆ど食いつぶすことになってしまった。しかも、大手との契約全く進まず、結局、何も進展がないまま立ち消えとなったため、受け入れていた人材は雇えなくなったが、その際に不当解雇ということで揉めたため辞めて頂くまでに大変な労力を養してこれもまた経営を圧迫した。大手の契約など甘い話には乗らず、地道に小さな仕事をコツコツ積み上げるべきだったと思う。

起業前にしておけば良かったと思うこと

経営計画を全く立てないまま、お金はなんとか回るだろうという甘い見込みで起業してしまったので、結果的に、先を見ずに高いオフィスに入ったり、備品を次々に購入することになってしまい後悔している。経営計画を立てて、現状は資金に余裕があっても、先では資金繰りが常に余裕があるとは限らない現実を細かくシミュレーションしておくべきだったと思う。また、税金や社会保険にかかる費用などについても、認識が甘かったので、こうした点もシミュレーションに加味していれば、経営の厳しい現実を事前に予測できたかもしれない。とにかく、家賃やその他固定費は出来るだけ少なくなるように、その点は起業前にしっかり認識し、リサーチしてから決めることが大事だと思った。

起業を検討している方へのアドバイス

上記にも書いているけれど、固定費は出来るだけ少なくすることはとても大事であることと、人件費も実は大変な負担になるので安易な雇用はしない方がよく、起業当初は家賃の安いところで人を雇わず外部委託などを検討してスタートした方が経営が早く安定すると思われる。また経営に必要なお金というのは、目に見えないものが以外に多い。税金や社会保険などはそれなりの金額である上に、特に税金は毎月発生するものではないので、忘れがちになり、請求が来てから慌てることになるので、経営計画を立てる際に、税金や社会保険料も加味した計画の方がよりリアリティが出ていいと思う。そういう点は税理士など専門家に指導を仰いだ方がよいと思われる。先のことになるけれど、創業3年目からは消費税の納付義務も出てくるが、消費税はど零細企業はどこも納付に苦労をしていた。こうした目に見えない負担が経営にはあることを出来るだけ創業前に知っておいた方がよいと思う。

起業経験者の属性データ

職種:建設業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:4人
起業時の資金:150万円
起業時の資金のうち自己資金:150万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:5ヶ月
事業歴:4年
1期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
2期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
3期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

18歳という若いときに起業したので、はじめは周りが全く相手をしてくれませんでした。また相手からの支払いが60日寝かしなのに対して、従業員には15日寝かしで給料を支払っていたので、いきなり資本金がなくなりそうになりました。その後も若さもあり、新入社員が入ってきても安心できない等言われ、すぐに辞めてしまうことが多くて大変でした。\n会社が少し大きくなり始めて、自分以外の代理人にも現場を任すようになったころに、取引先への請求書を見られてしまい自分たちの給料が不満だと言われストライキを起こされそうにもなりました。そのときに臨時のボーナスという形で埋め合わせをしたので、また資本金が減ってしまいなかなか大きな現場を請け負うことができませんでした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

15歳から仕事を始めて、18歳で起業してのですが自分の知識も少なかったこともあり、どうしても最初から主導権を取り難かったので、信頼関係を築いておけばよかったと思います。\nまた、現場数が多かったので移動に使用する車両が足りなかったので、起業前に用意しておくべきでした。\n起業したのが若いときだったので、お世話になっていた会社にくっつくように仕事をしていましたが、いざ仕事量が少なくなってきたときに、別会社だと言って仕事がもらえなかったので、もっと多くの取引先を用意しておけば良かったと思います。\nまた、起業してから名刺やはんこなどを作ったんですが、仕事が忙しくてなかなか作りに行く時間がなくて、不満をもたれてしまったので最初から会社住所等の案内はしておけば良かったです。

起業を検討している方へのアドバイス

私は建設業という、肉体労働のなかで起業したので若くてもなんとかなりましたが、他の職種で起業を考えている方がいましたら、今一度自分の周囲の人間関係を見つめなおして下さい。\nまた、自分に社員ができて守る立場になった時に、自分の生活を犠牲にしてでも良いと思えるような気持ちでいたほうが良いと思います。そして心から信用できる人間を近くに配置することが大切だと思います。自分の一番近くの人間が裏切るようなことをすると、いきなり会社が危なくなってしまいますから。\nいざ起業するまでは心配ばかりですけど、起業してしまえばやるしかないので、検討しているのならやってみるべきだと私は思います。一度きりの人生を後悔しないように、思い切ってみて下さい。

起業経験者の属性データ

職種:不動産業
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:3ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字
3期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

一番苦労した点は、新規の顧客獲得です。ゼロからのスタートだったので新規のお客さんをつかむ為に、広告にお金をかけた訳ですが、手探りの状態でやっていたので最初の数か月は無駄な広告費というのが多かったように思います。特に最初の1か月は張り切りすぎて、予算を大幅に超える広告費を投入し、ほとんど回収できずに大失敗をしました。その後は広告に関しても自分なりの研究を重ね、最小の資金で最大の利益を得るを目標に日々四苦八苦しております。早めに修正が出来たのでまだよかったものの、金額としては会社の経営を左右しかねない程のお金を投入したので、今考えると博打的な要素もあったのかなと思います。この新規顧客を獲得するまでのシステムを作るのが最も苦労した点です。

起業前にしておけば良かったと思うこと

企業前にしておけばよかったことは広告について勉強しておけばよかったという事です。特にネットに出稿する広告に関しては、昨日今日で理解できるものではなかったので、毎日少しずつでも勉強して、実践を重ねていればよかったかなと思います。今でこそ、ある程度各所に広告を出稿しそれなりの利益を得る事に成功していますが、そこに至るまでの勉強代が高すぎました。事前に勉強しておけば、最小限の費用で済んでいたと思います。それとは別に収支をきっちりと記録しておくことです。費用と収益のバランスがわからないまま経費ばかりが膨らんでしまった事があり、赤字に転落する危機がなんどもありました。無理をしない経営をするためにも収支のバランス感覚というのは大事だなと思いました。

起業を検討している方へのアドバイス

あまりどんぶり勘定で仕事をしない方がいいかと思います。いくらの経費をかけて、いくらの収益を確保できるのか、というのをあらかじめ目標や予定としてたてる事をお勧めします。目標に届かなければ、何がダメだったのか、ほかの方法に切り替えるのかという事も考えていかなければなりません。その時にどんな方法があるのか、というアイデアも企業する前から考えておくことができます。確かに実際に企業してからじゃないとわからないことはたくさんあると思いますが、少なくとも会社が維持できる算段が頭の中で整ってから企業されることをお勧めします。特に様々な所で経費などお金をかけないで出来る方法、もっと安い方法というのが必ずあるので、そういった事も調べておくのは大事かもしれません。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(その他)
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:8年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の赤字
3期目の経常利益:~50万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

いかに多くの人の目にさらされるか、つまり検索で上位に食い込むか、ということが一番苦労したと思う。上位に食い込むのは古株、そして広告にお金を費やせる人が多く、自分のものは何百番後、という感じで、ビジターカウンターも1日1人、2人という感じだった。また、ネット販売は写真が命なので、いかにお客様に興味を持っていただける写真をとるか、という事に関しては写真の知識が全くない自分にとってはとても苦労したことの一つ。また失敗点は、海外発送のため全ての商品に保険を一律でつけたので送料が高くつきすぎたことはお客様の購買意欲を削ぐポイントだったと思う。ただ、それでも注文してくださる方はリピーター率も高く、自分の作品を評価してくださっているのだなと嬉しい気持ちだった。

起業前にしておけば良かったと思うこと

無在庫とはいえ日々作品の研究のために投資をしていたので、早く利益を出さねばという焦りで、広告の大切さにあまり気づいていなかった。しかしながらネット販売において広告はおそらく最も大事なものの一つで、広告にお金をかけられるのと否とでは随分と違っていたと思う。また、写真の技術は加工も含めてとても重要で、ネット販売ではお客様は画像しかない状態で購入を決めるので、いかに写真をきれいに撮るか、背景、光の当たり方など含めてとても気を使った。また撮った画像を更にきれいに見えるように加工したり、エフェクトを使ったりなど、一眼レフを利用した写真の撮り方、または加工の仕方などはとても苦労したことの一つなので、そういった知識があるのとないのとでは随分違うと思う。

起業を検討している方へのアドバイス

自分以外の人間を雇うつもりもないし、なんとかなるでしょう、という軽い気持ちで起業しましたが、改めて当時を振り返ると、「お客様」「お客様」ということで必死だったと思います。なので初めて注文が入った時はとてもうれしかった。その気持ちはいつになっても忘れてはいけないと思っています。やはり相手の気持ちに立ったビジネスは相手にも伝わりますし、レビューの高評価にあらわれると考えています。初めから黒字の企業などほとんどないと思います。あきらめずに試行錯誤を繰り返し、経営者として利益を追い求めつつも、お客様に対して丁寧、そして誠意ある気持ちで取り組めば、それに気づいてくださる人はちらほらと現れ始めます。初心忘れるべからず。常に謙虚な姿勢でビジネスを楽しんでください。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:静岡県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:13ヶ月
事業歴:5年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

土地勘は多少あったものの、移住してから起業したので人脈もなく、本当にゼロから人間関係を作っていくのが想像以上にとても苦労しました。小売業はお客様に認知して頂くのがポイントなので、毎日が必死で、思いついて出来ることは何でもやっていました。テナントの場所がビルの4階という恵まれない立地だったので、チラシ配りからネット、SNSまで思いつく限り実行しました。最初の半年が来店数も少なくて、とにかく苦労した点です。また、起業してからの一番大きな失敗は、発注数を間違えたことで大量の納品が届いてしまったことです。もう終わったと本当に思いましたが、先方に理解があり、粘り強す交渉したことでピンチを乗り越えることができました。本当に些細なところに落とし穴があることを身を持って経験しました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

ネットやSNSの活用に無頓着すぎたので、随分と苦労しました。起業前から、どんな情報をどのように発信していくのか、その手段について活用しながら実験しておくべきだったと思います。また現在の課題でもあるのですが、簡単なプログラミングを勉強したり、語学力を身につけたりと、ビジネススキルの向上に時間を使うべきだったと思います。あとは個人事業主なので、どこまでを自分でやり、どの仕事を人に任せるべきなのか、もっと検討しておくべきでした。はじめは全部自分でやろうとして上手くいかず、やりたくないことは人に任せることで、楽しい仕事だけに集中して、効率良く回せるようになりました。これはやりながらしか分からないかもですが、もし起業前の自分にアドバイスを贈るならそう言っているはずです。

起業を検討している方へのアドバイス

とにかく行動です。圧倒的な行動力さえあれば、ビジネスチャンスを掴める可能性も高くなるはずです。起業を検討から実行に移すには、そういった実践力が求められます。次々に起こる問題や課題から目を逸らさずに、解決していくために行動しなくてはならないのです。それがあれば起業向きなはずです。そしてなぜ起業するのか?何度も考えて自分と向き合うべきです。スタートしていないからこそ、漠然とした不安があるかもしれません。不安になるのは悩める時間があるからで、いざ起業して本当に忙しいと不安なんて感じないものです。最後に決断するのは常に自分なので、孤独であることを受け入れたなら、ぜひ起業しましょう。雇われていた時とは比べ物にならないほど、毎日が楽しくなるはずです。

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