起業経験者100名のヒアリング調査「起業失敗体験談」「起業前にしておけば良かったこと」

実際に起業を経験した経営者に

  • 「起業失敗談」
  • 「起業時の会社の状況」
  • 「起業時の資金調達方法」
  • 「起業前にしておければ良かったこと」
  • 「起業を検討している方へのアドバイス」

をヒアリング調査しました。起業を検討している方の参考データとしてご活用ください。

起業経験者100名のヒアリング調査

  • ご協力いただいた起業経験者:40名
  • リサーチ期間:2017年7月1日~2017年7月8日

※一度で集めたものではなく、ご協力いただける方が見つかった場合にいくつかの項目で質問をさせていただいております。
※常に情報は追加・更新しています。

リサーチに回答いただいた起業経験者の属性データ

性別

性別 回答数 割合
男性 22人 55.0%
女性 18人 45.0%

業種

業種 回答数 割合
農林水産・鉱業 0人 0.0%
建設業 0人 0.0%
製造業(食料品) 0人 0.0%
製造業(飲料) 0人 0.0%
製造業(衣服、繊維工業) 0人 0.0%
製造業(木材・木製品・家具、紙・パルプ) 0人 0.0%
製造業(印刷・同関連業) 0人 0.0%
製造業(化学工業、化粧品、医薬品) 0人 0.0%
製造業(鉄鋼業・非鉄金属・金属製品) 0人 0.0%
製造業(一般機械器具) 0人 0.0%
製造業(電気機器、家電・AVなど情報通信機器) 0人 0.0%
製造業(自動車) 0人 0.0%
製造業(その他) 1人 2.5%
電気・ガス・熱供給・水道業 0人 0.0%
通信業 1人 2.5%
市場調査 0人 0.0%
その他情報サービス業 3人 7.5%
放送業、新聞・出版業、映像・音声制作業 1人 2.5%
広告業・広告制作業 1人 2.5%
運輸業・郵便業 0人 0.0%
卸売・小売業(各種商品、百貨店・スーパー・コンビニ) 1人 2.5%
卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等) 1人 2.5%
卸売・小売業(飲食料品) 1人 2.5%
卸売・小売業(自動車) 0人 0.0%
卸売・小売業(電気機器、家電・AV機器等) 0人 0.0%
卸売・小売業(その他) 1人 2.5%
銀行業 0人 0.0%
保険業 0人 0.0%
その他金融業 0人 0.0%
不動産業 2人 5.0%
専門・技術サービス業、学術研究 4人 10.0%
飲食店、宿泊業 3人 7.5%
教育、学習支援業 4人 10.0%
医療業 0人 0.0%
福祉関連業(社会保険・社会福祉・介護) 1人 2.5%
その他サービス業 11人 27.5%
公務 0人 0.0%
その他(該当なし) 4人 10.0%

起業時データ

起業時年齢

起業時年齢 件数 割合
10代 1人 2.5%
20代 14人 35.0%
30代 20人 50.0%
40代 5人 12.5%
50代 0人 0.0%
60代 0人 0.0%
70代 0人 0.0%

起業時の社員数

起業時の社員数 件数 割合
1人 19人 47.5%
2人 11人 27.5%
3人 5人 12.5%
4人 3人 7.5%
5人~10人未満 2人 5.0%
10人~ 0人 0.0%

起業資金

起業資金 件数 割合
100万円未満 14人 35.0%
100万円~200万円未満 11人 27.5%
200万円~300万円未満 1人 2.5%
300万円~500万円未満 8人 20.0%
500万円~1000万円未満 3人 7.5%
1000万円~2000万円未満 3人 7.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金のうち自己資金

起業資金のうち自己資金 件数 割合
100万円未満 19人 47.5%
100万円~200万円未満 10人 25.0%
200万円~300万円未満 0人 0.0%
300万円~500万円未満 9人 22.5%
500万円~1000万円未満 1人 2.5%
1000万円~2000万円未満 1人 2.5%
2000万円~5000万円未満 0人 0.0%
5000万円~1億円未満 0人 0.0%
1億円~ 0人 0.0%

起業資金の調達方法

起業資金の調達方法 件数 割合
日本政策金融公庫 4人 10.0%
信用保証協会の制度融資 1人 2.5%
マル経融資 0人 0.0%
銀行からの融資 4人 10.0%
信用金庫からの融資 0人 0.0%
自己資金 15人 37.5%
個人での借入(消費者金融等) 1人 2.5%
親や兄弟、親戚からの借入 6人 15.0%
知人からの借入 7人 17.5%
親会社からの出資 1人 2.5%
他企業からの出資 0人 0.0%
ベンチャーキャピタルからの出資 0人 0.0%
補助金・助成金 1人 2.5%
ソーシャルレンディング 0人 0.0%
その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。 0人 0.0%

起業後の経営データ

事業歴

事業歴 件数 割合
1年未満 1人 2.5%
1年~2年未満 8人 20.0%
2年~3年未満 6人 15.0%
3年~5年未満 11人 27.5%
5年~10年未満 7人 17.5%
10年~20年未満 6人 15.0%
20年~ 1人 2.5%

損益分岐までの期間

損益分岐までの期間 件数 割合
3か月未満 6人 15.0%
3ヶ月~6か月未満 8人 20.0%
6カ月~1年未満 4人 10.0%
1年~1年半未満 10人 25.0%
1年半~2年未満 6人 15.0%
2年~3年未満 4人 10.0%
3年~ 2人 5.0%

起業後の経常利益

起業後の経常利益 1期目 2期目 3期目
1億円~の黒字 0人 0人 1人
5000万円~1億円未満の黒字 0人 0人 1人
3000万円~5000万円未満の黒字 1人 1人 1人
1000万円~3000万円未満の黒字 1人 2人 0人
500万円~1000万円未満の黒字 2人 2人 2人
300万円~500万円未満の黒字 2人 1人 1人
200万円~300万円未満の黒字 1人 3人 4人
100万円~200万円未満の黒字 4人 4人 2人
50万円~100万円未満の黒字 3人 4人 5人
~50万円未満の黒字 6人 9人 13人
~50万円未満の赤字 9人 8人 4人
50万円~100万円未満の赤字 4人 3人 1人
100万円~200万円未満の赤字 3人 2人 0人
200万円~300万円未満の赤字 3人 0人 1人
300万円~500万円未満の赤字 0人 0人 0人
500万円~1000万円未満の赤字 0人 1人 0人
1000万円~3000万円未満の赤字 1人 0人 0人
3000万円~5000万円未満の赤字 0人 0人 0人
5000万円~1億円未満の赤字 0人 0人 0人
1億円~の赤字 0人 0人 0人
このときまでに解散している 0人 0人 4人

548件のコメント

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:福岡県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:500万円
起業資金の資金調達方法:銀行からの融資

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
3期目の経常利益:300万円~500万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

起業前から副業として行っていた事業は、第3者の運営するWEBサイト上で販売を行うタイプだったのですが、そのWEBサイトが大きなサイトに統合、廃止された時が一番苦労しました。そのWEBサイトが広告などの販売促進を担っていてくれていたため、こちらとしては商品の写真のアップと仕入れに集中できていたのですが、そのサイトが無くなった時には、それまで積み上げてきた実績などがゼロからのリスタートになってしまい、売り上げが月間目標に達しない時期が3ヶ月程続きました。しかも起業して、最高売り上げを記録した次の月になって急にサイト統合の連絡が来たため、かなり不安になりました。不安は的中しましたが、統合先のWEBサイトから色々と目をかけてもらったこともあり、最高売り上げの80%まで数字を回復させることが出来ました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

やはり自社のWEBサイトの構築をしておけばよかったことです。第3者の運営するWEBサイト上での委託販売の売り上げ増加にあぐらをかいて、リスク管理を怠ったことが、初年度の失敗でした。最初から自社WEBサイトを構築しておけば、例え外部委託しているWEBサイトがなくなってもファンである顧客は、自社のWEBサイトに足を運んでくれます。そのWEBサイトが無くなったことで、それまでヘビーユーザーだった顧客が、自社を見つけることが出来なくなり、チャンスロスが発生してしまったのは、かなり大きな損害です。多少の時間はかかりますが、インターネットを使った起業は自社WEBサイトの構築がとても重要だということを思い知らされました。

起業を検討している方へのアドバイス

起業する敷居が低くなり、また働き方改革の推進で「起業」という言葉がとても身近なものになって来ています。しかし、起業したからゴールではなく、起業してからの方が大変だと思います。副業で起業して(税金対策など)いる方は、3年目以降の税金に関しても学ぶ必要がありますし、初年度から利益を一定以上得ている方は、色々な手続きが必要になります。起業してから起こりうる状況を予測して知識を事前に得ることはとても重要です。また、経営学を学んでいるからと言ってそれが市場に100%役に立つとは限らないのも現実です。自社の経営の他にも、世の中の経済の動きにもアンテナを広げておかなければなりません。最低限自分の起業する職種の情報は幅広く集めておくべきです。結局成功するのは、自分の知識の研鑽や自社のシステムを日々考えながら運営している人だと思います。

起業経験者の属性データ

職種:通信業
起業した会社の所在地:北海道

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:0万円
起業時の資金のうち自己資金:0万円
起業資金の資金調達方法:その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:3ヶ月
事業歴:2年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:~50万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

IT系のモバイルアプリを作成し、アプリ販売ために個人事業主の開業・廃業等届出書を税務署に提出しました。最初の1,2カ月は、スズメの涙ほどの利益しか出なく、やはり、一般的に存在するものは、売れないのだなと思いました。アプリの作成だけでなく、その他の市場の調査、この世に存在しないものをあぶりだし、アイデアを蓄えていきました。一番の失敗は、単純なアプリを作成し、マーケットに出品したら、評判があまり良くなく、★の数が1のものになってしまいました。信頼がないアプリなので、出品を取りやめ、違うものを作ることにしました。やはり、データが大量にあるアプリを作成しようと、データ量の多い資格試験の問題集をオリジナルで作成し、この世にないものすると、これまでの10倍くらいの収益を得ることが出来ました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

やはり、起業に移る前に、綿密に計画を立て、市場はどうなのかや、自分の技術で作成できるかなどを調査すべきだったと思います。短絡的な起業は、時間の無駄遣いで終わってしまうので、PDCAに則った取り組みを行うべきだったと思います。ころ頃は、一般企業への就労を目指してもいたのですが、不景気でした。就職活動はしたのですが、書類審査や、面接で落とされるケースが多いのでの思い切って起業しようと短絡的に考えてしまったのです。もう少し粘って、雇用をもらうまで就職活動を続けていれば、このような行動は起こさなかったと思います。でも、色々と勉強になったこともあり、貴重な体験ができたことは、すごく自分のプラスになりました。

起業を検討している方へのアドバイス

私は、まったく費用の掛からない企業を行ったのでアドバイスになるかわかりませんが、マーケットの調査と自分や他人のアイデアは欠かせないと思います。このようなものがあれば、世の中を動かすことが出来るという発想がなければ、結局時間と努力の無駄遣いになってしまいますので、安易な考えでの企業は避けるべきでしょう。それから、経費の掛かる業種は、自分の中ではないです。失敗すれば、借金返済に追われます。今の時代はインターネットで無料で起業できることが多いので、もし御考えの場合は、自分でネットショップを開設するなど、経費の掛からない企業がおすすめだと思います。やはり、自分で稼ぐということは、楽しい部分もありますが、雇用されたほうが煩わしい処理を行わずに済みます。

起業経験者の属性データ

職種:その他情報サービス業
起業した会社の所在地:愛知県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:150万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:24ヶ月
事業歴:9年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

私はシステム開発中心のWeb制作をしていて結構儲かっていたのですが1人で出来る仕事というのには限りがあるので、法人化してチームを作り大きな仕事をしたいと思いました。しかし、経営者になって会社を大きくすることを継続していくというのはとても大変なことだなとつくづく感じています。いまの事業がうまくいかなくなるとか、給料が払えなくなるかも、会社が潰れるかもとかっていう不安はものすごくあります。ストレスで夜うなされることも起業当初や今も多々あります。失敗した後に自分がどうなるかという心配が常に頭によぎるのがとても苦労しました。しかし今は仲間と楽しいことを見つけて取り組んでいけるだろうという確信があります。

起業前にしておけば良かったと思うこと

夢や理想を追い求める傾向が多く、社会貢献の気持ちが強いと儲からなくてもいいという人もいます。ですが、計画性のない起業は無謀なだけでライバル企業はどこか、自分のビジネスモデルは差別化できているか、起業前にどれだけ下準備ができるか、それが勝敗を分けるのだと今なら分かりますがなかなか最初はできなくてもっとやっておけばよかったと思います。また、起業してしまうと、会社員時代にあった信用はゼロです。金融機関も簡単にはお金を貸してくれません。資金繰りがうまくいかず、経営が続けられないケースは意外と多く私も資本金で貯金が全くなくなってしまいあと1カ月で軌道に乗るのに資金がなくて倒産という危機があり起業前には少なくとも一年以上無収入でも大丈夫なくらいの運転資金を確保しておくべきでした。

起業を検討している方へのアドバイス

未経験の業界で独立を考えているなら、できるだけその業界で働いてみるのが一番ではないでしょうか。自分のビジネスプラン通りに物事が運びそうか、どこかに見落としはないか、何かしらの気づきやヒントが得られるはずです。とくに大事なのは失敗を経験することで、失敗されても許されるのは、会社員の特権なので、そこで多くを学び成長してもらえたらと思います。また、いくら素敵な商品・サービスをつくっても知ってもらえなければ意味がありません。そんなときにブログ、SNSなどの出番で、仕事に対する考え方、問題意識、仕事を通じて何をしたいのかなど地道な作業ですが、これを定期的に行うことで、着実にリピーターが増やせると思います。起業すべき年の1~2年前から根気強く続けることが大事だと思います。

起業経験者の属性データ

職種:広告業・広告制作業
起業した会社の所在地:新潟県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:0万円
起業時の資金のうち自己資金:0万円
起業資金の資金調達方法:その他(該当なし) → 次の設問に答えてください。

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:0ヶ月
事業歴:6年
1期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
2期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字
3期目の経常利益:200万円~300万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

顧客を確保して軌道にのるまでの営業活動に苦労しました。片っ端からローラー飛び込みをしたり、人づてに紹介いただいて訪問したり、考えつくあらゆることをやりました。仕事が欲しい一心で、ただ同然の依頼に応えることもあり、これは後悔しました。やはり私の仕事を認めてくれて、信頼関係を築ける相手かどうかを、しっかり見極めなければならないなと痛感しました。大きな失敗は、定期的に仕事をふってくれるある営業マンから、盗聴器を仕掛けられて、それを解決できなかったことです。自宅で仕事をしていたので、自宅にお招きして打ち合わせをすることも多かったのですが、まさかそんなことをされるとは思ってもいませんでした。私が気づき、それにその営業マンも気づいたのですが、結果的には泣き寝入りでした。いまだにとても悔しいです。私も甘かったのかなと思って、失敗談として述べました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

業務に関して、実力をとことん着けておくこと。これに尽きるのではないでしょうか。営業活動をするにしても、受注して実務を行うにしても、必要なのは実力です。お客様に納品した仕事が満足していただけるかどうか。ここがクリアできなければ、他の点で評価がよかったとしても続かないと思います。やはりご満足いただける仕事ができるかどうかで、信頼関係を築けるかどうかが決まります。ずば抜けた営業力があっても、結果にご満足いただかなければオジャンになってしまうでしょう。他社にはない強みや、ここは負けないという得意分野を磨いておくことこそが、営業活動を後押しし、次も頼みたいという顧客を獲得することに繋がります。まずは根っこをしっかりとはること。当たり前なようですが、意識するのは大切なことだと思います。

起業を検討している方へのアドバイス

私は会社として起業したわけではないので、自営業を志す方への参考になればという視点で述べます。会社の組織に所属して与えられた責務を果たすのと、自ら旗を振って行動するのとでは、意識の上で真逆なほどの違いがあります。なので、適性もはっきりしていると思います。組織の中で成功する(出世していく等)力は、少々悪い表現ですが、パワーゲームをうまくこなせる能力が最も必要でしょう。正誤や理想よりも権力者との関係性が優先される状況で、うまく調整する能力が最もモノを言うのです。一方、自分が先頭に立つのに必要な力は、他者と信頼関係を築けるかどうかが最重要です。組織内の内向きな意識では到底対処できないステージでの能力が問われます。価値観や生き方に関わる問題だと思います。どちらに自分は向いているのか。ここは見極めておいた方が良いかと思います。

起業経験者の属性データ

職種:広告業・広告制作業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:1万円
起業時の資金のうち自己資金:1万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:9年
1期目の経常利益:500万円~1000万円未満の黒字
2期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字
3期目の経常利益:1000万円~3000万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

苦労した点は、パートナーが見つからず、今も一人で経営を行っていること。大きな失敗も、やはりパートナーが見つからず、一人で会社を続けることでジリ貧になっていることだと思う。一人で起業したので、できれば同じような起業した方と業務提携を行って事業を展開させたかった。知り合いはもちろん、さまざまな懇親会など業種を超えた集まりにも参加してみたものの、なかなかパートナーとして組んでいける方が見つからず、焦って勢いだけで組んだ方とはうまくいかずで、結局現在も一人で会社経営を行っている。一人の力だけでは、やはり限界があるので、機会があれば、またパートナーを探すつもりではあるが、探して見つかるようなものでもないのかもしれないと、最近では思ってる。

起業前にしておけば良かったと思うこと

会社員時代のストレスから、深く考えずに会社を立ち上げてしまったので、事業計画書など、もう少し計画立てた起業を行えば良かった。最初のうちはそこそ順調に事業が進んだこともあり、せっかくの黒字を将来の投資に回さず、本業とは違うところにばかり流し込んでしまったように思う。事業計画をしっかり立て、数年先を見据えるようなやり方をしないと、会社経営はすぐに立ち行かなくなるものなのだと実感している。常に計画がいい加減なばかりに行き当たりばったりな対応をしてしまい、資金や仕事時間の逐次投入で切り抜けようとして、結果として将来につながらい無駄な使い方となってしまった。計画立案をおろそかにしたことで、まさに、旧日本軍のような失敗を行ってしまったように思う。

起業を検討している方へのアドバイス

まずは現在の職場などで、起業と同じようなことができないか考えるべきだと思う。会社にいる場合なら、個人ではきないことが組織の力ならできるし、組織力というアドバンテージを有意義に利用することも起業後の糧になると思う。起業の決意がすでに固まっているのであれば、数年先までを見据えた事業計画と自己資金以外の資金調達方法を考えておくことが大事だと思う。金融機関など、他からお金を借りようとすれば自分には見えなかった、さまざまな問題点や見過ごされている修正点が浮かび上がってくるものだし、それらを直視することで自分だけでは気づかなかったものが見えることもある。きっと、その方が起業後の思い描いていたストーリーと現実のギャップが少なくなるように思う。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:東京都

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:10万円
起業時の資金のうち自己資金:10万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:1ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:~50万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

一番大きな失敗は、取引先との契約です。相手が大企業で、こちらがまだ未熟だったこともあり、大企業の言いなりになっていまったことです。私自身、仕事をいただきたいという思いが強かったので、相手の条件がひどく悪いにもかかわらず、すべてのみこんで、受けてしまいました。結局、契約書を交わさずに大きな仕事を受けました。納品をすませ、報酬を受け取る時期になると、いつまでたっても私の銀行口座に振り込みがなく、また遅延の連絡も一度もありません。そうしているとき、次の仕事の依頼が来て、またそのまま受けてしまいました。やはり仕事を成功させたいという思いが強かったと思います。報酬の時期になると、同じように振り込みがありませんでした。

起業前にしておけば良かったと思うこと

自分の技術だけでなく、契約書などビジネス全般の知識を身につけておくべきだと思いました。私自身、他の人には少ない専門的な技術を売りにしておりましたので、営業やビジネスなどということに関して本当に知識が薄かったです。また、ビジネスにおける「交渉」についても、しっかり学んでおくべきでした。トラブルで困り果てていたとき、相談にのってくれた専門家の方が、「相手が大企業であろうと、ビジネスにおいては会社と会社の取引で、価値は同じです。きちんと交渉すべきです」と教えてくださいました。そのような考えが自分に欠けており、起業前にそのような心構えを身につけておくべきだったと思います。あと、他人を雇うときの適切な雇用の仕方も学んでおけばよかったです。

起業を検討している方へのアドバイス

自分の専門分野だけでなく、知らない分野を含め、ビジネス全般について広く知識を持つことがよいのではないかと思います。ビジネスでは何が起こるかわからないので、幅広く知識を身につけておくと役に立ちます。また、ビジネスには人間関係が必ずつきものです。ですから、どのように人間関係を円滑に運ぶかということを学ぶことも大事なことです。誰と取引するのか、どのような人を雇用するのか、どのように展開するのかなど、適切な知識が必要です。あと、自分自身を成長させることが一番大切ではないかと思います。ビジネス上の能力や技量だけではなく、性格や人間性を向上させること、そしてやりがいを感じることこそ、大切ではないかと思います。

起業経験者の属性データ

職種:教育、学習支援業
起業した会社の所在地:兵庫県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:2ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
2期目の経常利益:~50万円未満の黒字
3期目の経常利益:1億円~の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

学習塾講師として、10年の経験をしていたため、最初は自信があったが、いざとなると自分でなんでもこなす必要があった。教材を仕入れるのにも、全て自己資金でした。どうなるか、と常に考えながら行なっていました。\n一番しんどかったのはポスティングチラシでした。資金を節約するために5000枚、三日三晩寝ずに配りました。しかし2名の入塾だったので、効果の無さに唖然としました。\n大きな失敗は、そのテナントにクーラーがついていなかったことに気づかなかったこと。購入までの資金が50万。もっと考えて、クーラーのあるテナントを借りればよかったと思いました。\n失敗の連続で、開業までまだ間もないですが、その失敗が少し効果として現れました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

まずは銀行口座やクレジットカードはもっと作れば良かったです。口座・クレジットカードはいざ起業してしまうと、社会的な信用がなくなってしまうので、早く作っておけば良かったと思いました。\n次に、計画的な開業日時の設定です、開業日時は5月だったために、普通の学習塾よりもかなり時期がズレ、今となれば、3月に開校すれば良かったと思います。前職の在職期間中とはいえ、休みの日に広告作成・掃除などの作業を行えば良かったと思います。在職期間中の両立が、今後起業を行う上で、大切だと思います。もしお金を借りるとすると「事業計画書」でつつかれますので、早い準備をしましょう。\nまた、前職と同じ業種の起業であれば、現職から応用さえ身につけるこも出来るのに、それがなかったことも気がかりです。

起業を検討している方へのアドバイス

早い目の準備、ということに尽きます。私が思うに、開業の前後半年が反則の勝負ではないかと思います。もし、この時期に休んでいると、塾であれば新たなお客さんがこなくなります。\n自己資金の相談をし、自己資金と売上を考えて、あと何ヶ月は耐えられる…と考えるべきでしょう。\n起業をすること、つまり自営業なので、ある程度自分のしたい時に働けばいいという発想は持つべきではありません。「自由だからこその責任」というものが発生します。\nお金のこと、確定申告と言った税のことをもっと学ぶべきだと思います。\n売上目標を定め、ある程度の収入シミュレーションを作り、この時期までなら黒字である(損益分岐点)。そのような経営の型を作れば良かったです。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(その他)
起業した会社の所在地:沖縄県

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:500万円
起業時の資金のうち自己資金:500万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:12ヶ月
事業歴:1年年
1期目の経常利益:このときまでに解散している
2期目の経常利益:このときまでに解散している
3期目の経常利益:このときまでに解散している

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

大きな都市ではなかったため、地元のリサーチが足りなかったように思います。\n店内に入りやすいようにと、ガラス張りの店にしていましたが、オープン後に地元の方と話をすると、「どこにいたとすぐに噂になるのが嫌だから、あまりガラス張りのお店は好まれないよ」と教えて頂きました。その後、外から店内の様子がわかりにくいように改装しました。\nまた、資金が少し足らない事もあり、夏は入り口の扉を開けっ放しにすればいいと思い、エアコンを小さい物を利用したのですが、店内がかなり暑く、商品を見ながら汗を流しているお客様をよくみました。途中で扇風機を購入して利用していました。\n商品も大切ですが、まずは店内の環境と地元の方々との交流が一番大切だと思いました。

起業前にしておけば良かったと思うこと

1日でも早くオープンして、徐々に準備しながら、お客様に意見を聞きながら、改善点がでてきた時に変更していけば、親しみやすいお店がつくれると思っていましたが、やはり初めの事前準備が一番大切だと思いました。\n途中で何度か内装を変更しましたが、その度に資金も必要になりますし、お客様の意見を元に改善していたつもりですが、中には「前のほうが落ち着けた」という意見も出てきます。特にリピーターの多い店づくりのためには、事前にしっかりとプランを決めてしまい、気に入って頂いた方に何度も通って頂けるような店作りが大切だと思いました。\nそして、店のオープンに関して宣伝が足らなかったようにも思います。オープンする日にちも記載した広告を事前に出しておけばよかったと、後悔しました。

起業を検討している方へのアドバイス

起業は、以前に比べれば簡単にできるとは思いますが、一番大切なのは事前のリサーチ、準備だと思います。\nわからないことは起業してからその都度勉強しようと思っていては上手くいかないこともあります。何事も初めが肝心です。\nそして、地元の方々との交流、相談できる同業者さんを探すことも大事です。\n起業する場合、初めは少人数でスタートすると思いますが、何かあったときに相談できる相手は必ず必要です。\n最終的な判断は自分になりますが、身近にアドバイスして下さる同業者の方がいれば、決断もしやすいと思います。\n資金もギリギリではなく、余裕を持って準備しましょう。最近は、黒字倒産する業者もあるようです。「備えあれば憂いなし」です。

起業経験者の属性データ

職種:卸売・小売業(繊維・衣服・織物・身の回り品等)
起業した会社の所在地:大阪府

起業時データ

起業時の社員数:2人
起業時の資金:300万円
起業時の資金のうち自己資金:300万円
起業資金の資金調達方法:親や兄弟、親戚からの借入

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:20ヶ月
事業歴:3年
1期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
2期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字
3期目の経常利益:100万円~200万円未満の赤字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

店舗を探していたのですが、人通りの多い駅チカ物件は家賃も高く、とても手が出なかったです。結局、手頃な家賃で、郊外の店を借りることにしたのですが、客足は開店当初はそこそこ物珍しさもあったのか、わりあい人気が出ていたのですが、その後、だんだんとリピート客も限られて、経営が難しくなりました。家賃の支払いにも困るほど売上も落ちてしまいました。安定した売上を上げるには、やはり駅チカの人通りのある物件でないと難しいと痛感しました。個人で店舗経営を続けるのは並々ならぬ努力がいることをあらためて思い知らされました。もっと店舗を決めるまでに、店舗周辺のリサーチを十分行うべきだったと思います。広告も十分に行えなかったことも失敗した原因だと思います。

起業前にしておけば良かったと思うこと

店舗の立地と同業者のリサーチをもっと十分に行うべきだったと思います。店舗は立地環境がかなり成功の分かれ目です。起業前は早く店を開きたくて、焦って店を決めてしまいました。店舗賃貸契約を結ぶ前に、もっと多くの物件を比較するべきだったと思います。また、店舗に使う備品も、中古品などを活用するべきでした。店舗の内装に費用をかけすぎてしまい、無駄な開業資金が膨らんでしまいました。店舗経営コンサルタントのような専門家に無料で相談できる行政機関に相談したらよかったと思います。起業当時はそういった情報もほとんど身の回りの人からしか得られなかったので、情報源をもっと街の行政機関に求めるべきだったと思います。今なら、そういった機関がたくさんあると思います。

起業を検討している方へのアドバイス

現在は起業しやすくなっている時代です。国をあげて起業家を育てる風土が高まってきていると思います。何より、1円から起業できる時代ですから、誰でも起業のチャンスは開かれています。ただ、難しいのは、起業してからどう経営で黒字に転換できるのかということです。ひとりで何もかも抱え込むのではなく、得意分野の違う数名の仲間で起業するというのはたいへんよい起業の始め方だと思います。営業に強い人、経理に強い人、技術者、エンジニア、ウェブデザイナー、プログラマー、などなど、今はインターネットで通販事業も信じられないくらい日々加速されています。ものまねでも構いまsん、ちゃんと成功している起業家を徹底的にリサーチして真似してみることも成功の鍵だと思います。失敗を恐れず、何度でもチャレンジする精神を持ち続けてください。

起業経験者の属性データ

職種:その他サービス業
起業した会社の所在地:山梨県

起業時データ

起業時の社員数:1人
起業時の資金:100万円
起業時の資金のうち自己資金:100万円
起業資金の資金調達方法:自己資金

起業後の経営データ

損益分岐までにかかった期間:6ヶ月
事業歴:1年
1期目の経常利益:~50万円未満の黒字
2期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字
3期目の経常利益:50万円~100万円未満の黒字

起業してから最も苦労した点・一番大きな失敗

顧客がなかなか獲得できなかった。営業方法などの経験がなかったためにどのように営業をかけたら良いのか分からなかった。また、営業時に営業先の人に少し冷たくされただけで凹んでしまい、最初のうちは営業するのが怖かった。\nまた、「今なら安くできる」という言葉に誘惑されて、他の会社と比較せずに、複合機をリースしてしまった。さらに、よく考えずに複合機のリース契約をしたために、必要のない機能のついた大きな複合機に余計なお金がかかってしまった。\nさらに、一人で起業したため、相談できる相手がおらず、色々と悩むことが多かった。同業者で相談できる相手がいると、精神的にも安定すると思う。また、一緒に経営できる仲間がいるといいと思う。

起業前にしておけば良かったと思うこと

起業前にある程度見込みのある顧客を捕まえておくと顧客獲得に苦労せず、起業直後から安定した経営ができると思う。そのためには、独立前の顧客に声をかけておくことが大事であると思う。私の場合は、独立する直前に業種の違う会社に勤めていたため、これまでお付き合いがあった顧客との関係が薄くなってしまっており、独立に際して顧客を呼び戻すことが出来なかった。\nまた、独立する前に、勤めていた事務所の経営方法をもっと深く身につけておくべきだったと思う。顧客との契約の方法とか料金の回収の仕方とか、経営方法とかは一から学び始めると意外と時間を要するものである。\n起業した場所も以前勤めていた場所から遠いところで起業したため、昔の顧客が遠くなってしまったので、起業する場所をよく検討するべきだったかもしれない。

起業を検討している方へのアドバイス

一人で起業する場合、孤独との闘いで精神的に参ってしまうことが多々あります。自由な時間は手に入りますが、最初は安定したお金を得ることはなかなか難しいですし、一人の世界に入って作業をするために、世間から孤立したような感覚に陥ります。それでも大丈夫という覚悟を持って挑んでほしいです。もし、相談相手が近くにいる場合は、守秘義務を守ったうえで、相談したり、愚痴を聞いてもらったりした下さい。それだけで、精神的にだいぶ楽になります。\n相談相手が近くにいない場合は、是非相談できる同業者の人を見つけて下さい。業種によっては、同業者の飲み会や組合があると思います。そういう会合に積極的に参加する事で、相談できる相手を見つけましょう。

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